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これから成長して大人になりつつある女の子と、
大人になりきれずにいる女性の物語です。
主人公は高校受験を控えた女の子。
両親と居候を含めた4人で暮らしています。
居候というのは両親の大学時代の友人です。
学生の頃は輝くばかりに才能あふれる女性でしたが、
メンタル不調を起こしてからは、
定職に就くこともなく、
世の中と少しばかり距離を置いて過ごしています。
大人は成長して大人になるのではなく、
成長しきれない部分もあるのに
大人のふりをしていられるから、
大人でいられるのかもしれません。
いくつになっても素直でいられるのは良いことですが、
素直さが必ずしも世のため人のためになるかといえば、
そうとも言いきれないのが哀しいところではありますネ。
大人だって子供だって、
生きていくのはたいへんなんです。
子供ままでいることは、
もっともっとたいへんなんです。
どうしようもあることを
どうしようもないと自分に言い聞かせて、
そんな醜い自分と向き合って
生きていかなければなら頼ならない・・・
それってすごく辛いことです。
べそかきアルルカンの詩的日常
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べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
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