紙の本
炎と茨の王女シリーズ完結編
2015/04/29 21:14
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投稿者:初心者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作最後で近衛騎士団司令官ヘクトールがインビエルノと手を組んだコンデ・エドゥアルドに人質として連れ去られ、女王エリサたちが奪還に向かう途上から始まります。
冒険、魔法、戦闘、政治的駆け引き、それぞれの人間関係、元仲間や姉がトップとして立つ他国との緊張関係、伝承に関する謎解きなどなど盛りだくさんで展開も目まぐるしいです。全2作と比べて、ロマンス要素が濃くなっていますが、メインではないので苦手な方も流せるくらいかなと思います。
1作目がやはり一番ですが、完結にふさわしい大団円に満足しました。
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三部作、完結。
なんと苦しく辛い過酷な長い旅路だったこと。
だけど。
ハッピーエンドを向かえてもまだ続く長い人生に、まだまだ待ち構えている様々なことに、凛として立ち向かうエリサが目に浮かぶようで、これはこれでなんだかうれしい。
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ホヤ・ド・アレナ国は、有力貴族の反乱、異種族であるインビエルノの脅威と、内憂外患をかかえていた。インビエルノの狙いは、女王エリサ自らが彼らの都に赴くこと。そのための人質として愛する近衛司令官のヘクトールが連れ去られてしまった。エリサは信頼する仲間とともに後を追う。神に選ばれしものエリサは、愛する人を取り戻すことができるのか?
ゴッドストーンを帯びた若き女王の運命を描く、異世界ファンタジー三部作完結。
訳者あとがき=杉田七重
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長い3部作だったけれど、主人公のエリサ女王は3作通して比喩じゃなく文字通り苛烈な旅をずっとし続けた印象です。ゴッドストーンが取れたことに寂しさや心配もありましたが、ゴッド・ストーンに振り回された運命を乗り越えられたエリサの力強さを感じました。そして政略結婚でもストームは幸せになれそうな予感ひしひし。エリサも人が大きく変わりましたが、ストームも相当変わったのではないでしょうか。
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三部作の完結編。
最後の最後までハラハラしたけど、ハッピーエンドで何よりだ。
ファンタジー物には良くある言い方だが、主人公エリサの成長物語でもあるわけで、ゴッドストーンが役割を終えた後こそが正念場。そういう意味では、もっとその後にページを割いても良かったかな、と贅沢なことも考える。
何にせよ、何度も読み返したくなる爽快な物語として完結してくれたことが嬉しい。楽しく、娯楽に満ちた、良質なファンタジーだ。
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主要キャラクタの二人以外殆ど設定を忘れ去っていたけれど、あまり問題なく読めた。
ロマンスと主人公の成長、苦悩、友情、別れ…とお約束てんこ盛り。その分色々と散漫だったり駆け足だったりした感も。
それほど小難しい設定ではないので、この手の小説はちょっとって思っている女性に入門編としてオススメしたい。
個人的にはシリーズ1作目が一番好き。
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異世界ファンタジー三部作完結。
16歳で政略結婚させられたヒロインが成長していきます。
波乱の続く展開で、面白かった!
エリサは、ゴッドストーンを帯びて生まれた運命の王女。
当人には教えてはいけないとされたせいもあって、その意味もはっきりとはわからないまま。
出来すぎの姉にコンプレックスを抱いて、育ちましたが‥?
本好きで歴史の知識があり、いざというときには勇気もある。
ホヤ・ド・アレナ王国の若き女王として、王国を守るために奮闘します。
異国出身の若い女王に対する貴族の反乱。
永年の敵である異種族・インビエルノの侵攻。
内憂外患のうえ、愛する近衛司令官のヘクトール卿が誘拐され、それもエリサを敵国におびき出すのが目的だった。
何を狙っているのか?
インビエルノの外交官だった、つまり敵国出身の部下を案内人に、再び危険な旅へ。
一作目は、おそらく長い年月かけて煮詰めただろう重さのある作品で、とても1年ほどの話には思われない。
二作目は一転してハリウッド映画のようにわかりやすかった。
三作目は、これまでのいきさつ、登場人物も総出なので、なかなかの密度で、大団円に。
元気な女性たちがトップに立って協力し合う様子が嬉しいです。
会話などはライトノベル風な部分もあり、入りやすいと思います。
こういう鮮烈な面白さのある作品は意外と少ないですよね。貴重かも☆
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結論から言って、彼女は敵国の「枢密院」のような面々と戦って押し勝ちとりあえずの勝利をあげ、彼らが求める場所を教える代わりに戦闘をやめることを条約で取り決め、親友を封じた新しい国と、姉が継いだ母国を傘下に置く形で君臨し、神の印は帰る途中で砂崩れの中オアシスを見いだしたことで役目を終え、帰国した先ではすっかり玉座乗っ取り貴族に追いやられる中近衛師団は確保、その辺はあっという間に掌握、王の間も乗っ取っていた貴族もわりとさっさと掌握。あっけなくヘクトールと結婚し、跡取りの王子を守り、それでおしまい。
そこからが問題だと思うんですがと思わず残ページを見たけれど残っていませんでした。冒険が全部済んだからどうも終わりらしいです。ちなみにヒロインの魔法の力は残らず、魔法使いたちはとりあえず海の向こうに追いやられ、人間の国のみ残ってます。ヒロインがヘクトールの腕の中で守られておしまいなのがどうも腑に落ちません。彼女はまだ17歳なので、まだまだ伸びしろはあると思いますがこける可能性も残ってます。親友と姉が聡明なのでいいのか?ちょっと尻切れトンボ感が残りました。
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図書館で。
2、3巻まとめて。すっかり主人公らしくなった彼女が国のため愛のため運命のため試練を乗り越える!という感じの巻。というか彼女ひとりに色々背負わせ過ぎな感アリ。そして主人公も危険に身を置くの好きだよなぁ…と個人的には思ったり。
彼ら発祥の地に行ったのは面白かったのですがその後恋しい男を追いかけて敵国入りしたり女王さま色々と無謀すぎないか?と思う点は多々あったり。そもそも王様死んだ後、いくら国を救った英雄だからといって結婚していくらも経たない奥さんを王位につけるのもなぁ。いくら前王の遺言でも反発が起きるのもわからなくはない。
恋愛モノとしてはう~んと首を傾げる感じだし。ストームは良いキャラだったけど。個人的にはヒメナ?が一番まっとうそうだったのであんな結末で残念無念。
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三部作の完結編。エリサとヘクトール、マーラとベレンがうまくいくところが読みたくて頑張って読みました。最後までハラハラさせられましたが、最後の幸せな二人を見れてほっとしました。後日譚も読みたいのですが、書く予定はないのでしょうか。
イレーナシリーズもなかなか読み応えがありましたが、こちらもかなりボリュームがありました。終わってしまうのがさみしいです。
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へそに埋まっているゴッドストーンが力の源。国王になった国を救うために主人公が奮闘する話。賢くて優しい主人公なのでイライラするということはないのでサクッと楽しめました。
(へそっていうポジションが真剣な場面でもちょっと笑えてしまった。。)
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ホヤ人とインビエルノのハーフである少女が登場し、宿敵との和解とホヤ国の内戦終結がメインとなる三巻。再会したエリサとヘクトールが、ずっとイチャイチャしているのが楽しい。神の石を帯びる者としての使命を果たし、同時に今までエリサが成し遂げてきたことが、エリサ自身の力であったことが判明する。ただ、オアシスを救うことが使命なら、神の石や予言がエリサをザフィラの源へ導いたことに説明がつかないのが消化不良。
エリサの冒険とインビエルノとの戦いを描いたシリーズだが、二国の仲立ちをするストームのキャラが魅力的で、エリサとストームが恋人になれば良かったのにと少なからず思った。とはいえ、無事に内戦を鎮め、ヘクトールと結婚して大団円で終わるラストはディズニーの映画のようでとても良かった。
「あらすじ覚え書き」
連れ去られたヘクトールを取り戻すべく、インビエルノの都ウンブラ・デウスを目指して旅するエリサ達一行。インビエルノの王族であるデシレガスと交渉したエリサは、彼らが神の石を帯びる者を生け贄にザフィラの力を吸い上げていることを知る。敵の罠に落ち、生け贄にされかけたエリサは、神の石を使って都にある火山を爆発させる。
ウンブラ・デウスの力の源は枯れかけていた。デシレガスと対等に交渉するため、コスメとアロディアを説得したエリサはホヤ帝国の女帝となり、自分の知る力の源の場所を教えることを餌にインビエルノと平和条約を結ぶ。ホヤ国へ帰る途中、エリサは取り憑かれたように砂地を掘り返す。埋もれていたオアシスを発見したエリサのヘソから神の石が外れたことで、それがエリサの使命であったことが判明する。