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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
親が貧しいと当然子供も貧しい。習い事や勉強、資格取得や学校と、お金がないと選択肢も得られるものも少ない。
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何かボランティア的活動ができないものかと考える・・・。地元にもコミュニティはあるが、いったいどんな活動をしているのかがわからないで困っている。サイトの充実が望まれる。逆に情報発信はできるので、それを見てもらおうという手もある。
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数年前から気になっているテーマ
親の貧困がその子供にも連鎖していくという現状
「平等」なんてものはないのは分かっているけど
でも、こんな人生早期に決められてしまう社会の現状はいかがものかと思う・・・
親が貧困なのは子供のせいじゃないでしょ?
すっごい可能性を秘めているのに、貧困のせいでその可能性すら試せないで、
ごくごく限られた中で生きて行かないといけない世の中ってなんなんだろうか・・・?
読めば読むほど分からなくなってしまった・・・
この本の中で語られる彼らの言葉に、なす術もないことで胸が詰まった・・・
私の持ってるキャリコンなんて資格は、なんの役にも立たないと少し絶望的になった
私は自分がそうだったように、あの時、誰かに「もっとこういう道もある」と選択肢を
見せてあげたいんだ
今これしかないと思っている子供に、「いやいや、それだけじゃないよ!」って
少しでも希望を見せてあげたい
それで、選択するのは彼らだ
自分の人生を選んで進むのは彼らだ
選べるものが少ないのは、切なすぎる・・・
付箋の部分を少しご紹介します
・うまくいかないのは全部、じぶんのせいに思えた。家族や自分が貧困な状態になったのは
「自己責任」だ、と悩んだ(p66)
・ネグレクトの可能性はあっても、子どもたちの意向を優先したのは「自尊感情を大切にしたかったから」(p114)
・安定した愛がないと子どもはしんどい時、踏ん張れないんです(p134)
・当たり前のことですが、子どもはみんな平等に生まれてくるのに、親が違うだけで選択肢や
可能性の幅がまったく違うのは不合理ですから(p149)
・貧困のために大事な子ども時代を奪ってはいけない(p206)
・子ども時代の重要さがまだ認識されていません(p281)
・貧困による悲劇をこれ以上生み出さないためにも、日本には、いい意味での「お節介」がもっと必要なのでは
ないでしょうか(p285)
・親に経済力がなければ、子どもは人生のスタートラインから差がつき、将来も生活に苦しむという貧困の連鎖が
起こりがちだ(p286)
・子どもへの投資は未来への投資なのである(p308)
・幸せな子ども時代を送ることは、どんな親の元に生まれたのであれ、すべての子どもが持つ権利だと思う。
それは実現していない誇りを失ったままの社会は、どれだけ今が豊かであっても衰退していくのではないか(p309)
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単純に、勉強になった。
実際に存在するのに、見ようとしないと見れないというのは、新興宗教の存在と、似てる。
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重い読後感です。解説から引用させていただきます。アメリカのペリー・プレスクール・プロジェクトで示された「乳幼児期に質の良い保育を無償で受けた子どもたちは、同じ家庭環境で保育を受けられ無かった子どもたちに比べ、進学や就職や社会的な適応などの点で劇的な改善が見られ、その経済的な効果は、無償で保育を提供するのに必要な費用の数倍にもなる」という研究結果。子どもへの投資は未来への投資です。先進国最低レベルの費用をさらに削る日本。国として、自殺しているような気がします。幸せな子ども時代を送ることは、どんな親のもとに生まれたのであれ、全ての子どもが持つ権利です。できることを頑張るしか無いんですが、、。
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親の貧困が子どもの教育の機会を奪い、貧困が連鎖していくという負のスパイラル。子ども6人に1人が貧困だという事実を知らなかった事が恥ずかしい。
乳幼児期の質の高い保育が、将来の安定につながるならば、すべての子供たちが幸せな人生を歩めるような支援を国がするべきだ。
我が子たちが通う保育園も公立から民営化された。民営化後の先生方も熱心に優しく接してくれるが、保育士という仕事は大変なのだろう。離職率が高く、何人もの先生とお別れをしてきた。
過酷な労働条件によって、保育の質が低下するような事がないように願っている。
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なぜ子供の貧困が起こるのか?その理由がよく理解できました。 今後更に子供達の貧困率が上がっていく理由もわかります。必読の1冊だと思います。
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病気や離婚、解雇などで、突然貧困に陥るリスクは皆持っている。そのとき、最低限の生活ができるようなセーフティネットが日本にはないのが現状なのだろう。
貧困に陥った家庭に子供がいれば、子供が貧困になり、必要な教育を受けられなくなり不平等が発生する。
小学校、中学校だけでなく、公立高校も無償化(所得制限有り)となった東京都では、平等なのではと思っていたが、授業料以外の制服、体操着、教科書、修学旅行積立金なども支払わなければならないので、完全な無償化ではないという。
家計を助けるためにではなく、自分が生きていくために働きながら定時制高校に通う生徒もいる。朝から仕事をして疲れ切った中で授業を受ける。相当意識が高くなければ、何のために授業を受けているのだろうと思うはずだ。学校を辞めて高卒の資格を得られなければ、働く場所も限られてしまい、負の連鎖が続く。
国が悪い、制度が整っていないのが悪い、と言っていても問題は解決しない。問題を正視している学校では、先生方が個別に動き出しているところもある。しかしやはり公の制度としてだれでもが利用しやすい方法を整えていくことが必要だと思う。
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高校生から保育所まで、苦しい生活の子どもたちの取材。頑張っている子どもたち、踏ん張っている先生たち、尊敬します。でもこの悪循環は何なのでしょう。
次の世代の子どもたちを幸せにできないのは、我々大人の恥だと捉え、できることを考えていかないといけないですね。
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子どもの問題は大人の問題
大人の問題は子どもの問題
実に丁寧に「子ども」たちに、そしてその「子ども」たちに寄り添って彼らを支えている大人たちに密着して取材しておられる。さすがに共同通信の記者さんたちだなぁ、と思いつつ読み進めた。
悲しいけれども、これもまた日本の現実なのだなぁ。つらいけれども、これが今の日本に起きていることなのだなぁ
2010年~2011年に取材され、新聞連載をされた「事実」だけれども、今もその「現実」は全く変わらずに横たわっている。
解説で作家の津村喜久子さんが綴られた
「幸せな子ども時代を送ることは、どんな親の元に生まれたのであれ、すべての子どもが持つ権利だと思う。それが実現していない誇りを失ったままの社会は、どれだけ今が豊かであっても衰退していくのではないか」
の言葉が身に沁みる。
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10年前の子どもの貧困状態を学齢別に示したルポ。リーマンショック後の状態。コロナ禍でさらに深刻化しているのではないか。いずれも「お節介」な教員・保育士に支えられている。現場のボランティアに支えられている状態には限界があるであろうし、めぐり合っていない子どもはどうしているのか。世の中の趨勢でどこにでも起こることであろう。過去には家庭で乗り越えてきたことであろうが、時代は変わっている。そのことを知った者の責任を果たさなければならないのであろう(2回目2023.01.08)。
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現在子供の貧困率は6人に1人らしい。親が貧困だと教育も受けさせられず子供が成長した時に就職で行き詰まり、貧困が連鎖していくという。 親がもっとなんとか出来ないのかという、じれったさはあるが、それでもさまざまな事情があったり、行政の努力が足りなかったりする。
一方不正受給などの問題もあって、実際の貧困事情をどれだけ知ってるかによって意見はわかれるだろう。
子供の貧困は見えづらいと言うが、大人がなんとか助けてあげられたらと願う。
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丁寧な取材に基づいて書かれている。
具体的なため、貧困の状態にある人々の生活環境をイメージしやすい。
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《ポイント》
·共同通信社の記者2名がおこなったインタビューを通して書き上げたノンフィクション。
·現代日本社会における子どもの貧困について、高校生、中学生、小学生、保育園児へのルポ4章構成となっている。
·子供の貧困は表面上に現れにくいため、社会がアプローチしにくい。
·20年後、今の子どもが親になったとき、次の世代の子どもたちの貧困は更にひどいものになるだろう。
《感想》
このルポが書かれたとき(2011~12年)日本では、親の経済力の格差のために、6人に1人の子どもが貧困状態だった。
両親に経済力が無いと、親の貧困が子供に否応なく引き継がれる。
だから、貧困連鎖というわけだ。
子どもの貧困は見えづらい、ということがとても重要なポイントだけれど、実際高校生にでもなればスマホは持っている子がほとんどだ。
そんなの貧困じゃない、と思う人もたくさんいると思う。
そう、明日をぎりぎり生きるお金はある。
しかし、逆に言えばぎりぎりしかないから、何か不確定要素が身に降りかかったときー例えば、災害や身内の病気、親の失業などー、一瞬にして未来を生きる経済力はなくなる。
そうなると、子どもは大学進学などの将来の選択肢は一気に狭くなり、相対的貧困から脱することは絶望的になっていく。
そんな非常に危険な綱渡りを毎日続けるような生き方、それこそが現代の日本の貧困なのだ。
この危機的状況を良くするには、どうすればいいのか。
筆者はもっとお節介を増やさないといけないと、最後に述べる。
現日本政府は教育・福祉にあまりお金をおとさない(これはとても大きな大きな問題で、もっと国民が主張しなければならないと思う)のだから、民間の活動から変えてくしかない。
学校教育であったり、NPOであったり、地域の大人たちであったり、あるいは企業がビジネスとして、多角的に多層的に手を取り合い、皆で解決に挑んでいかなければならないのだと思う。
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「子どもの貧困」とは「経済的な貧困」を意味する。しかし、本書を読んで分かったのは、それが「人間関係の貧困」に繋がることだ。昼食代が払えない家庭の子は昼休みの居場所がない。そこから孤立が始まることも少なくない。
全くの偶然だが最近、本田由紀の名前を目にすることが多い。本田由紀は教育学者であり東京大学大学院教授である。専門は教育社会学で、家族と子どもの関係や教育と仕事の関係を研究してきた。本書では「識者インタビュー」として登場するし、濱口圭一郎『新しい労働社会』でも引用されている。また、東浩紀・宮台真司『父として考える』では批判されている。