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キングの新刊を手に取らなくなって大分経つ。「グリーンマイル」辺りまでの著作は今読んでも十二分に面白いのだから、私が変わったわけではない。キングが変わってしまった、私の好きなキングはいなくなってしまったと思っていた。この本を読む気になったのは、ひとえに「シャイニング」の続編という一点に尽きる。あの利発で勇敢な少年はどんな大人に成長したのか。
……ごめんなさい。キング健在でした。眠くても、翌日の予定が頭をかすめてもページを繰る手が止まらない幸福な読書体験。
ダニー改めダンが父と同じ悪癖に手を染めるのにハラハラし、ダンの物語と交互に語られる少女アブラの物語にもどかしい思いをし、ようやく二人の人生が交わった時は歓喜し。キングの掌の上でいいように踊らされました…。
そして大団円。キングの著作でこんなに混じりっけなしのハッピーエンドって、「刑務所のリタ・ヘイワース」ぐらいしか記憶にないなあ。大抵は死んで欲しくない人(主に何の落ち度もないのに巻き込まれる善意の人。今作でいえばビリーやジョン)が2,3人死んで読者にモヤモヤを残すパターンだったような。おかげで読後もしばらく幸せな思いに浸りました。
一つ粗探しするなら、アブラが無双すぎて敵がショボく感じられることかな。でもそんなこと気にならないくらい面白かったです!
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堪能。最後の最後まできっちり書き込んでくれるので、ものすごく満足。今年もキングの長編が読めて良かった!
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「シャイニング」を執筆していた時よりも、人間へのまなざしが暖かくなったキングを感じます。これは傑作。映画も本もお勧めです!
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映画を見てから読んだため、登場人物がイメージできてすらすらと読めた。映画と書籍で結末は異なるが、映画は映画で前作との整合性がとれており、尺の都合もあるだろうしあれでよかったと思う。というかよく2時間で綺麗にまとめたと。
シャイニング同様、登場人物の過去や心理描写が詳しく書かれている反面、展開はやや遅く感じる(宮部みゆき「火車」と「模倣犯」のスピード感を思い出した)。
超常能力を持つ敵との戦いなのだが、敵の粗が少し目立つ。解説でも触れられているとおり、あまり強くし過ぎると解決策が無理なものになるし、整合性のある理由もきっちりと書かれている。これ以上のバランス調整は贅沢か。
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シャイニングもドクタースリープも家族愛が根底にあるので、読後は幸せな気持ちになれた。シャイニングのあの懐かしい怪物たちにも愛おしさをおぼえる。
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後半は息継ぎさせない
サイキック・バトル。
ダンのピンチに助けに
あらわれたのはなんと
あの人!
前作を読んでたらここ
泣くんだろうな。
読んでない私がウルッ
とくるんだから。
それにしてもアブラが
強過ぎる。
マーベル・コミックに
登場するストームね。
無想転生を身に纏った
ケンシロウみたいに、
闇の眷族を相手に全く
負ける気がしません。
いわゆるジャイアント
キリングものではない
ですね。
下馬評で優勝候補から
遠い日本代表チームが、
メンバーにロナウドと
メッシを擁して、
多少のピンチをくぐり
抜けながら、
まあ危うげなくW杯で
世界制覇する感じ。
メンバーにロナウドと
メッシならぬ、
ダンとアブラを擁した
人間チームの圧勝なの
でした。