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2015/9/8
不思議な短編集。
スーパーの駐車場で相談屋にスカウトされた「浜田青年ホントスカ」
サンタクロースの実情を書いた「一人では無理がある」が面白いと思ったんだけど、印象に残っているのは「ギア」のセミンゴだなぁ。一匹見たら十匹いる、セミンゴ。
なかなか入り込めず読むのに二ヶ月もかかった。
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伊坂ワールド、今回も楽しめます。
こんな人生の岐路が、明日自分の隣に来るかも、
と思うと楽しいですよ。
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今回の伊坂作品は、短編集。
新書の文庫化というわけではなく、文庫オリジナル。内容は過去にアンソロジーに掲載されたものなので、読んでいる人は多いかもしれない。
ラストエピソードには、いつも通りの伊坂ワールドが待っている。
巻末にあるが、『全作読んでいる人が、読んでいてよかった』と感じる作品、是非これからも書いていっていただきたい。
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短編集。初、なんだ…知らなかった。
マジスカさんはありがちな若者とあまり居ないであろう相談屋さんのずれた生活が愉快。解決しなくていいというのはなんかポイントかもしれない。バスコ・ダ・蝦蟇で思わず吹き出しました。
後はセミンゴはなんとなく頭に残りますね。全力疾走はどういう形で攻めてくるんだろう。気になる。多重人格っぽい話はイマイチぴんと来ませんでしたがやり直し、はわかる気がする。新幹線の清掃って作業がすごいなあと言うのでお話のギミックよりはそちらが気になったり。最後の手紙は少ししんみりします。その後の接点はあったのかなかったのか。サンタさんは居ると良いですね。
そして。老人から戦争に行け、というなら若者は選挙に行け。政治に関心が無さすぎるよ、この国の若者は…。戦争になったら政治家や老人から行ってもらいたいのならまず選挙に行かないとね!
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誰の小説を読んでいるのか忘れてしまうくらい、らしくない作品もあれば
伊坂幸太郎らしいなと笑ってしまう作品もある。
同じ人とは思えないけど、やはり文体は必ずし同じになるから読みやすい
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短編集。 後半の3つが好きでした。
『一人では無理がある』
サンタ会社の不思議で温かい話。
松田くんがいい働きをします。
『彗星さんたち』
新幹線の清掃を軸にしたSFのこじつけ妄想、割りと好きかも。
『後ろの声がうるさい』
短編集全てを受けた短編。
読んでて、アレ?アレ?と思いながら楽しめた。
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出来・不出来というか、好みの具合にムラがあって、そのせいで全体としての印象がいまいち良くないです。どちらかというと前半にとっつきにくい作品が集まっているのも、好きになれない一因かもしれません。あと、特別にこれは好き!っていう作品がなかったのも…
伊坂作品は長編か、一貫した主人公を使った短編集。そう思わされる内容でした。
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文庫オリジナルで7つのお話を集めた短編集。
色々な局面で様々な要請に応じて書かれてきたお話の集まりで、随所にこの作者らしいところがあり、読むほうとしては楽しく翻弄された感じ。
“7分間の奇跡”としていまや有名になった新幹線の車両清掃を描いて、作者らしいアイデアに溢れたストーリー仕立てに、お仕事小説としても身に沁みる『彗星さんたち』には★5つ。
バスジャックを描いた『if』とクリスマスのプレゼントが主題の『一人では無理がある』にも★4つ。
『浜田青年ホントスカ』はそれなり。『ギア』と『二月下旬から三月上旬』は面白さが分かんなかったです。
あまり纏まりはないなと思っていたら、最後の書き下ろし『後ろの声がうるさい』でうまいこと丸め込まれてしまったなぁ。
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伊坂短編集はたいてい連作集なのだが、これは寄せ集めで、まあそれならそれでいいんだけど変に繋がりを持たせようとしてたとこが残念。
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夢のようにバラバラで奇妙な話だったり、思わず頷くような話だったりが詰まった短編集。私的には中盤以降の作品が好き。最後に収録された対談は、ファンなら一読すべき〜
2015.7.9
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あらゆる伊坂の詰め合わせ短編集。
「if」はぐっときて、「一人では無理がある」はじんとして、「彗星さんたち」でしゃんとして、「ギア」でドキッとさせられる。
結局一番好きなのは「浜田青年ホントスカ」なんだよなぁ。ホントスカ。
面白かった。
しかしセミンゴの恐怖が全身を支配してしまう。響きがユーモアなだけに可笑しみのある怖さである。セミンゴ。
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七つの作品からなる短編集です。
どの作品にも根底に人のいとなみの暗部が描かれています。読んでいて、なんだか倫理観を問われているような気になります。とはいえ、いつもながらの軽快でテンポの良い展開と、著者ならではの軽妙洒脱な語り口とユーモアもあって、差し迫った緊張感は薄められており、良いことも悪いこともひっくるめて、それが人生なんだと思わせてくれます。
作品ごとにそれぞれ趣向が異なり、様々な側面と仕掛けを見せてくれる伊坂ワールド満載。さらに、巻末にはデビュー15周年を振り返るインタビューも掲載されていて、創作の秘密や心情なども垣間見ることができて、お得感のある一冊でしたぁ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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伊坂幸太郎さんの新刊は、初の文庫オリジナル短編集である。テイストは様々だが、不思議と散漫ではなく、これまでのキャリアを振り返るような内容になっている。
競作アンソロジー『蝦蟇倉市事件1』に収録された、「浜田青年ホントスカ」。蝦蟇倉に流れ着いた浜田青年と、相談屋の稲垣との掛け合いはいかにも伊坂作品だが、何だこの笑えないオチは…。潔いというか何というか。稲垣のQ&Aで本が書けそう。
『グラスホッパー』や『マリアビートル』のようなクライムノベルの要素を持つ「ギア」。しかし、全体としてはファンタジーか? スパムメールの話とか(引っかかるなよっ!)、小ネタが満載だが、深く意味を考えてもしょうがない。
「二月下旬から三月下旬」。これはその…いわゆるあのネタですか。最後にこういう真相が明かされると、大抵腹が立つが、本編の場合は早々にネタと構図は割れる。それなのに何だかしんみりするのは伊坂節の効果か。
「if」。たまたま乗ったバスがバスジャックに見舞われたら、さてどうする? いやはや、やられた。短いページ数でうまく騙してくれたな。
長編ネタに使えそうな「一人では無理がある」。知られざるサンタクロース運営会社。いつも致命的ミスを犯す彼を、会社が手放さない理由とは…。物騒なオープニングが、見事に結末に繋がる。あの少年にも幸多かれ。
世界的にも評価されている、新幹線の清掃員をテーマにした「彗星さんたち」。誰にでも務まる仕事ではない。あるベテランの言葉は、すべての社会人に訴えるだろう。軽妙な会話に伊坂作品らしさを残しつつ、社会派な1編か。
最後に、書き下ろしの「後ろの声がうるさい」。伊坂さん曰く、受け皿だという。バラバラに発表された各編と、繋がっているのがミソで、こういうのは伊坂さんの得意とするところ。ファンサービスの1編かな。
巻末のインタビューによると、しばらく休みたい気持ちもあるそうだが、読者がいる限りは書き続けるようだ。まだまだ目が離せない作家である。
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初読。7つのいろんな短編。いろんなだけあって、好みが分かれるかも。①「一人では無理がある」②「彗星さんたち」③「if」が好みベスト3でした。こういう設定が好き。まあでも、長編のほうが好みなので、次作が待ち遠しいです。
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伊坂さんの短編集!
連作短編でもないので、まとまりがない感は否めませんが、好みはあるにせよそれぞれ味があると思います。
「一人では無理がある」が大好きです。
でもやっぱり連作短編集の方が好きですね〜。
最後のインタビューも良かった☆