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自分のような本を読まない人間には、短編集が読みやすくてラクかもしれない。短編だがどの話にも伊坂幸太郎っぽい、エンターテイメント小説的な面白さがちゃんと詰まっていて面白かった。短編だからあっさり終わる。軽く読めるのも、本読みじゃない自分にはちょうどいい。
以前、阿部和重との合作『キャプテンサンダーボルト』を読んだときに「ハリウッド映画みたい」という感想をもった。今回読んだ『ジャイロスコープ』には、テレビドラマにしてみたい面白さがどの話にもあった。それも「世にも奇妙な物語」みたいな感じのオムニバスドラマ。そういうところが「エンターテイメント的」と思うところなのかもしれない。テレビっ子的発言だが。
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2006年から2013年にかけて雑誌・アンソロジー等の各媒体で
発表された作品に書き下ろしを加えて再編集された伊坂幸太郎の短編集。
ある時期から完璧にイサカ中毒状態にある僕は、そこに伊坂幸太郎とい
う名前さえあれば入手出来るものは片っ端から入手し、片っ端から読ん
できた。だから、今回は読んだことのある作品を多々読むことになるん
だろうなぁ、とか思ってたら、既読は一篇のみだった(^^;)。
これは本当に嬉しい誤算で、アイネクライネ以来10ヶ月振りとなる伊坂
短編ワールドを堪能。結果、またもや光の速さで一気読み。いや、全く
止められませんでした・・・。
どれもこれもが一癖も二癖もあるシニカルな逸品。
更に書き下ろしでバラバラに書かれた全てをキッチリまとめてくれるの
だから、その所行は痛快、爽快、それでいて老獪さまで醸し出す紛れも
ない伊坂ワールド。今回も心地よく掌で転がしていただきました。
惜しむらくは、もう少しボリュームがあれば・・・くらい。それも重箱の隅
みたいなモンで、基本的には満点。「短編」のおもしろさがいろんなバリ
エーションで楽しめる快作。読むべし!
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初期からの伊坂さんらしいと言われる作品が好きな読者の一人です。なので、お気に入りは、『一人では無理がある』『if』『彗星さんたち』かな??最後の『後ろの声がうるさい』で最後一つに繋がった感じがおまけであって良かったです。短編集になると一話一話のインパクト小さくなりますが、展開が速いのでそれはそれで楽しめたようにも思います。いろんな時代の伊坂さんの作品がギュッと詰まったような、そんな作品でした。
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短編7作。
何も求めていなかったので、ざっくばらんで良かった。
言い方悪いけどメモみたいな短編だからこその伊坂要素の片鱗があって面白い。
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プチ伊坂作品が楽しめる。『一人では無理がある』が短編ながら伊坂作品らしくて好き。『if』も世にも奇妙な物語っぽくて好き。最後の『後ろの声がうるさい』は、書き下ろしだそうだが、オマケ的な感じ。ニヤニヤしながら読み、最後にジーンとくる。
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2015/9/8
不思議な短編集。
スーパーの駐車場で相談屋にスカウトされた「浜田青年ホントスカ」
サンタクロースの実情を書いた「一人では無理がある」が面白いと思ったんだけど、印象に残っているのは「ギア」のセミンゴだなぁ。一匹見たら十匹いる、セミンゴ。
なかなか入り込めず読むのに二ヶ月もかかった。
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伊坂ワールド、今回も楽しめます。
こんな人生の岐路が、明日自分の隣に来るかも、
と思うと楽しいですよ。
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今回の伊坂作品は、短編集。
新書の文庫化というわけではなく、文庫オリジナル。内容は過去にアンソロジーに掲載されたものなので、読んでいる人は多いかもしれない。
ラストエピソードには、いつも通りの伊坂ワールドが待っている。
巻末にあるが、『全作読んでいる人が、読んでいてよかった』と感じる作品、是非これからも書いていっていただきたい。
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短編集。初、なんだ…知らなかった。
マジスカさんはありがちな若者とあまり居ないであろう相談屋さんのずれた生活が愉快。解決しなくていいというのはなんかポイントかもしれない。バスコ・ダ・蝦蟇で思わず吹き出しました。
後はセミンゴはなんとなく頭に残りますね。全力疾走はどういう形で攻めてくるんだろう。気になる。多重人格っぽい話はイマイチぴんと来ませんでしたがやり直し、はわかる気がする。新幹線の清掃って作業がすごいなあと言うのでお話のギミックよりはそちらが気になったり。最後の手紙は少ししんみりします。その後の接点はあったのかなかったのか。サンタさんは居ると良いですね。
そして。老人から戦争に行け、というなら若者は選挙に行け。政治に関心が無さすぎるよ、この国の若者は…。戦争になったら政治家や老人から行ってもらいたいのならまず選挙に行かないとね!
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誰の小説を読んでいるのか忘れてしまうくらい、らしくない作品もあれば
伊坂幸太郎らしいなと笑ってしまう作品もある。
同じ人とは思えないけど、やはり文体は必ずし同じになるから読みやすい
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短編集。 後半の3つが好きでした。
『一人では無理がある』
サンタ会社の不思議で温かい話。
松田くんがいい働きをします。
『彗星さんたち』
新幹線の清掃を軸にしたSFのこじつけ妄想、割りと好きかも。
『後ろの声がうるさい』
短編集全てを受けた短編。
読んでて、アレ?アレ?と思いながら楽しめた。
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出来・不出来というか、好みの具合にムラがあって、そのせいで全体としての印象がいまいち良くないです。どちらかというと前半にとっつきにくい作品が集まっているのも、好きになれない一因かもしれません。あと、特別にこれは好き!っていう作品がなかったのも…
伊坂作品は長編か、一貫した主人公を使った短編集。そう思わされる内容でした。
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文庫オリジナルで7つのお話を集めた短編集。
色々な局面で様々な要請に応じて書かれてきたお話の集まりで、随所にこの作者らしいところがあり、読むほうとしては楽しく翻弄された感じ。
“7分間の奇跡”としていまや有名になった新幹線の車両清掃を描いて、作者らしいアイデアに溢れたストーリー仕立てに、お仕事小説としても身に沁みる『彗星さんたち』には★5つ。
バスジャックを描いた『if』とクリスマスのプレゼントが主題の『一人では無理がある』にも★4つ。
『浜田青年ホントスカ』はそれなり。『ギア』と『二月下旬から三月上旬』は面白さが分かんなかったです。
あまり纏まりはないなと思っていたら、最後の書き下ろし『後ろの声がうるさい』でうまいこと丸め込まれてしまったなぁ。
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伊坂短編集はたいてい連作集なのだが、これは寄せ集めで、まあそれならそれでいいんだけど変に繋がりを持たせようとしてたとこが残念。
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夢のようにバラバラで奇妙な話だったり、思わず頷くような話だったりが詰まった短編集。私的には中盤以降の作品が好き。最後に収録された対談は、ファンなら一読すべき〜
2015.7.9