紙の本
重ねてしまう
2023/05/31 22:03
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投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢枕獏さんの絵本と知り、読んでみました。かわっていく木の上の様子に、地球でおこっていることを重ねてしまいます。考えさせられました。
紙の本
大きくなることの裏と表。
2016/09/11 21:42
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アリよりも小さい芽がでて、おおきくおおきく育っていって・・・。
いろんな生きものが棲んで、人間も寄ってきてというあたりまではなんということもないお話のようなのですが、まるで「人間の社会」の変遷を見るようなお話になっていました。
育っていく「木」は地球のようでもあります。いろいろな生き物がそこに増え、人間も現れ・・・。
大きくなることの裏と表が描かれているようです。いや「なにごとも過ぎたるは・・」でしょうか。
絵本としては難しい内容かもしれません。大人の絵本なのでしょう。
最初の芽生えから見守っているアリの絵が可愛らしくて、厳しい話なのに少しほっとさせられます。
「パンドラの箱」の最後に残っていたものを思い出していました。
文章が「陰陽師」などの夢枕獏さん。絵を描いている山村さんはビナードさんの「アメニモマケズ」にも描いている方。厳しい情景でもどこかほっこりした部分があるのは、共通しています。味わいのある絵です。
どちらの作者の興味からでも、面白く読めると思います。
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伸びてゆくところまでは木の意思が感じられる。
しかし、そう、人間が出てきた辺りから、木の意思はどこかに行ってしまう。
木の意思とは無関係に、傍若無人に走り回る人間に押しつぶされてしまったかのように。
人間が作った人間の自戒本。
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ありより小さい芽が山より大きな木になっちゃった!
科学絵本と思ったら大間違い。大きな木で暮らしが始まるファンタジーだった。
地球がうまれて、滅びてしまうスケールの。
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【図書館で】まず絵の迫力がすごい!と思った。お話は、考えさせられる内容ですね。そして、命は繋がっていくと言う意味で終わるのも素敵だと思いました。
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絵:★4
色彩を押さえた絵。水彩とクレヨン?
木が育っていくところはとても力強くて良かった。最初の芽が出たところは、地平線が歪められていて荒野の広大さが良く描かれていた。世界の見え方にも新しい経験を蓄積しそうな構図がたくさんあった。
ただ後半、人が住むようになったあたりから、画面がかなりごちゃごちゃしてくる。わざとなのかもしれないけれど、遠近感がなく、読み取りにくい。一人または少人数でじっくり絵を見るのにはいいのかな。
文:★3
リズムはいい、言葉の選び方も。ストーリー展開も無理がない。
しかし、これから伸びようとする木の芽の力の表現を、フォントのサイズに頼っているのがイマイチ。
テーマ:★3
環境問題をテーマに描かれた絵本。非常にわかりやすく、危機感をあおることには成功している。また、木が倒れた後に新しく発芽したことでまったく希望がないわけではない。
でも、どことなく中途半端。ぼろぼろになった木を、動物たちも人間も見捨てている。地球に住めなくなったら、捨てて行けばいいというメッセージにも取られかねないと感じる。危機的状況をきちんと訴えるのであれば、人間が途中で放り投げるようなストーリーにはするべきではない。そのうえで、子どもたちがこの地球の上で生きる希望を見出せるようなひと工夫がほしかった。
ブクログの評価は(2017.4.11現在)5レビューで4.18。意外と高い。
第65回小学館児童出版文化賞受賞作品。
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4歳〜。
例えば、ジブリ作品や火の鳥が好きな方におすすめしたい。
大きなスケール感。
扱っているテーマは大きいが、素敵な絵柄と、心に響く色彩で、説教臭い感じはなく、最後までページをめくってしまう。
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とてつもなく おおきな き の絵本ですね。
夢枕獏さんの奇想天外な おおきな き の物語です。
こんな絵本を作りかった。そして、読みたかったそうです。
とても素敵な絵を山村浩二さんが、画かれていて、獏さんの物語を形作りされています。
小さな芽から、山よりおおきく、くもよりたかい、おおきな き 。
どんなドラマが生まれるのかな?
夢枕獏さんの絵本の世界は、夢枕獏さんの夢物語を荘厳します。
スケールが大きくて、子供たちも、喜びそうですね。
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これが木の上で起こったことではなくて、地球上で起こったことだと考えると怖いよね。という話を子ども達とした。
木の上だったから、人間も動物も逃げる事ができた。でもこれが地球だったら?どこに逃げるの?
と問いかけたら、宇宙に行けば良いんだよ!と目をキラキラさせて答えるから、今の技術で一般人がそんな簡単に宇宙に逃げられるのかな?と聞いたらうーん…と悩んでしまった。
世界の縮図を分かりやすくよく表している本だと思う。
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だれだったか、子どもが読んで記録に書いていたので目に留まった絵本。読んでみた。
はじまりはちいさな芽。ちいさな芽がぐんぐんのびて、おおきなおおきな木となる。生命が生まれ育まれる誇らかさ、世界が育ち広がっていく豊かさ、膨らんでいく欲望、そして互いを滅ぼすむなしさ…。
大事なかけがえのないなくてはならない場所なのに壊す、いられなくなる、そしてまたはじまりに戻る。大きくなりすぎたパワーは止めるのに大きなパワーと時間がかかるわけで。だいぶ前から気づいているのにまだやめられてないもんね、人間のみなさん。どうしても時間がかかる。やめないとね。もうやめないと。
壮大なこの世界を木にのせて。とてもよかった。