紙の本
日常のすぐ隣にあるゾワゾワ感
2023/11/28 21:19
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショートショートの多くは
読み手の感性が問われる気がしました。
噂地図の、日常のすぐ隣にあるゾワゾワ感。
7つのカップの、薄闇に差すような幽き光。
辻村先生らしくて好きでした。
紙の本
恐怖と優しさの13編
2017/10/17 05:51
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
こっくりさんや花子さんをはじめとする、子供の頃の恐怖と憧れが思い出される短編集です。大人になって始めて湧いてくる、奇妙な感情もありました。
紙の本
都市伝説の妙
2015/10/10 23:48
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞を獲った「ツナグ」と、根柢の部分では通じる作品だと思う。この人ならではの着想だろう。都市伝説という言葉がしばしば出てくるが、まさしく象徴的だと受け止めた。「ナマハゲと私」「七つのカップ」が、殊によく書かれた掌編だと感じた。
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ホラーだったか~!w(相変わらず内容を知らずに読む人ww)いや、いいんですよ。最近、いいホラー小説はないかなーと、ゆる~く探していたしねw
そこへもってきて、新刊のホラー作品集が飛び込んでくるとは思わなかったもので、「あら、呼んじゃったかしら?」と、ちょっとゾク~っとねw
ホントに短いもの、ちょいと長めのものといろいろありますが、結構いい感じにゾクゾクきます。秀逸です。おススメです♪
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ホラーと言うよりは、ちょっと不思議なお話という感じ。
辻村さん自身のエッセイ的な作品は、あまり好みでは
なかったけど、、、
でも、「噂地図」はぞっとさせられた。。。
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初秋の夜中に読んではイカンかった。さむぅ。
ほとんどがMeiに書かれたもの。積んでいる。夏に読もう。
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怖い怖い短編集なんだけど、
怖くはなく、しっかりと書かれていて感心する。
読んでおいたほうがいいと思う。
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「手紙の主」怖かった〰
どこかの変な人から届いたのか、それとも霊的なものなのか?
結局、何者かわからないところが一層怖いんだって~
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辻村さんの作品は本当にハズレがありません!
今回は怪談短編集。
ゾクッとしたり、物悲しくなったり...
夏に読めたら良かったかも!?
でもやっぱり、なんとなく感じる淋しさが、秋の夜長の読書にピッタリかもしれません。
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この作品は全くのフィクションではなく現実と地続きの物語であるからこそ面白い。純粋なホラーではなくダークファンタジーと言った感じか。読み応えのあるお話もあったがやっぱ不完全燃焼は歪めない。今後の長編に期待。
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私たちが存在を確認できるものなんて、
この空間のほんの一部なんだろうとずっと思っている。
視覚だって聴覚だって嗅覚だって、
人間の感じる範囲はちっぽけなものだもの。
「異界」とは私たちの日常の中に当然のごとくあり
私たちに見つからないように
人間の脳の動作は大きな力に制限されている…。
その「異界」に近付きすぎた者だけが
研ぎ澄まされる感覚から何かを体感してしまう。
なあんて、私の持論を「ね、そう思うでしょ?」と
この本を読んだ人と語りたくなる
日常の中にあるホラー短編集。
日頃、相棒猫が何もない空間を
食い入るように見つめていると、
あ、何かいるのか、そこがあっちへの入り口なのかと
受け流している私。
この生活する空間が、現在生きている者だけの
独占された場所の訳がない。
(不思議なものは全部存在しうるのではないかと
思っている割に、何かを見たことはないのですが…)
辻村深月さん的ホラーも
怖いのは怖いのですが…日常からかけ離れていないので
そういうことって、あるよと納得してしまうんです。
変ですが…親近感のわく、すごく好きなホラーでした。
『ツナグ』といい、この作品といい、
ものすごい引きで私はくっつきっぱなしになりました。
これからも辻村さんの不思議系物語は
注目だ!!と勝手に思う一冊です。
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不思議なこと、怖いこと、哀しいこと、怪しいこと…13の短篇たちにそれぞれの色が付いている。読み終わるたびにその色たちが私に移って来る気がする。新しい何かを感じて新しい何かを知るのだろう。きっと
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ミステリー
最後の話は
綺麗に終わったのでホッとした。
あまり知識なくミステリーを読むと怖いものだ
それにしても
ナマハゲの話は
本当に怖い
知らない人が入ってきて殺人を
犯すとしたら
ゾッとするなあと思った。
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幽BOOKSだから・・・、やはりホラーでした。
辻村さんのホラーは初めてかな。
短編ですが、長めの短めの趣の違うの、といろいろで、楽しめました。
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辻村深月さんの新刊は、怪談の短編集だという。この難しいジャンルを、辻村流にどう料理するのか? 結論から言うと、本作は傑作怪談集だ。
「十円参り」。団地の子供たちの間で流行っていたというおまじない。こういう心理には、男性の僕にも思い当たるふしがある…。「手紙の主」。作家仲間に届く、奇妙な手紙。これ以上深入りは危険だ。それなのに…。徐々に近づいてくる演出がうまい。
極めて短い「丘の上」。ええと…よかったですね。続けて短い「殺したもの」。ええと…忘れましょう。忘れられれば…。「スイッチ」。混み合う山手線内での、奇妙な出会い。電車内で音楽を聴かない僕は、押されることはないかな…。
「私の町の占い師」。うーむ、星占い程度は多少気にするが…。またまた短い「やみあかご」。ま、まさか我が家は…。「だまだまマーク」。ぐるぐるマークの謎は解けたが、だまだまマークとは…。そこで何があったのか、漠然と想像するしかない。
「マルとバツ」。またまた短いのに嫌な余韻が…。本作の一押し「ナマハゲと私」。怪談というより、本格ホラーだろこれはっ! ナマハゲ業界から抗議が来るんじゃないか。「タイムリミット」。何だか聞いたことがあるような設定だが…これで終わりかっ!
現代社会を鋭く斬る「噂地図」。その境遇は安らぎか、それとも孤独か。ネタの料理が本当にうまい。「七つのカップ」。最後に、怖いながらも切ない、いかにも辻村さんらしい1編で幕を閉じる。終わりのない苦しみに、救いの手はあるか。
掌編からやや長いものまで色々だが、感服させられた。掌編はいずれも切れ味抜群だし、長めの作品は余韻が残る。懐かしいかと思えば牙を剥き、また心をぎゅっと掴む。割り切れない謎を残してこその怪談だが、ミステリーばかり読んでいると、オチがないと感じがちである。そんな僕でも、本作には脱帽だ。読んでよかった。