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出版社に勤める娘と高校の国語教師の父。日々の生活の中で「あれ?」「おや?」と思ったことを父に話すと、あっという間に謎が解かれる。
北村薫お得意のパターン。まるで伝統工芸のように、きれいに納まるところに納まっているという感じです。1話ごとの分量も少なめなので、より一層精錬された感じがあります。
出版社が舞台なので文学的謎もあるのですが、短くまとめられつつ読み応えがあります。出典を詳らかにして、謎に迫っていく行程すら美しく楽しいです。こういう本の読み方を教えてもらえたら楽しいでしょうね。
父と娘の関係がベタベタした感じでなくどこかサバサバしつつも、信頼と愛情で繋がっている様が素敵です。北村作品としては珍しく体育会系の娘というのもアクセントになっていますね。
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出版社で働いている娘と国語教師をしている父親が日常の謎をといてゆく、ライトな口当たりのミステリー。円紫さんと私のような雰囲気。
本好きの人にはたまらない出版社ネタもありぐっとくる。シリーズ化すればいいなと思います。
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日常の謎を最後に解き明かすのはお父さん。豊富な知識、物事を見通す目、凄いと思います。尊敬します。美希さんが働く文芸部の面々は個性的ですが良い職場だと思います。本に関わる場所での本に関する謎はそれぞれ違う趣きが有って楽しく読みました。
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(2016/1/28読了)
北村薫さんの本は初めてかも。北村薫さんって男性だったのですね。
これは、大好きな益田ミリさんのイラストだったので借りてみました。
すごく安定しているし、わかりやすいし、優しいのだけど、私にはちょっと物足りなかった。
昔の作家さんの話とかの時は、ギブアップしそうだった。
(内容)
出版界に秘められた“日常の謎”は解けるのか!?体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父。
(目次)
夢の風車 … 新人賞、父娘合作
幻の追伸 … 「作家の手紙」特集 エイプリル…
鏡の世界 … カメラ 反転
闇の吉原 … 落語家 ふた通りの意味
冬の走者 … マラソン大会 クリスマスプレゼント
謎の献本 … 作者から作者への献本?
茶の痕跡 … 円本 配達員 殺人事件
数の魔術 … バスケ 双子 宝くじ 強盗
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出版社に勤める美希と、彼女の父である“中野のお父さん”が日常ミステリに立ち向かう。
“中野のお父さん”は「定年間近のお腹の出たおじさんで…パンダみたいにごろごろしている、ただの《オヤジ》」な風貌でありながら、「謎をレンジに入れてボタンを押したら、たちまち答えが出たみたい」に謎を解き明かしてしまう。美希にとって善き相談役のお父さんとの関係は読んでいてほっこりします。
出版社で奮闘する女子社員の世界が垣間見えるお仕事本として、次から次へと作品や引用が登場するのでブックリストとして、父娘の関係を描いた家族本として…様々な角度で楽しめました。
積読本を道中のお供にして、実家の父親に会いに行こうかな…。
~追記~
読んだ翌週に行ってきました。
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本にまつわる優しいミステリー。
博覧強記の“お父さん”が謎を解く。
次々に必要な文献が出てくるお父さんの蔵書。
すごい。
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北村薫は円紫さんと私シリーズしかまともに読んでないので、そういう人なのかなとお思いましたけど、あちらより少し軽い感じでいて、やっぱりおもしろくて満足です。
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出版界に秘められた“日常の謎”は解けるのか!?体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父。
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出版社に勤める田川美希の元に持ちあがる出版界の謎を、中野の実家の父に相談すると、父が豊富な知識と知恵で解き明かしてくれる、という日常の謎物語である。体育会系の娘・美希の魅力と、探偵役としての博識の父の魅力、そしてなにより、父娘の関係のあたたかさが魅力的な一冊である。
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父と娘のほっこりムードの日常の謎ミステリ。ささやかな謎ではあるけれど案外と盲点で、「そうだったのか!」と膝を打ってしまう真相。そして文芸に関するさまざまな考察も楽しい一冊です。
お気に入りは「幻の追伸」。こういうおちゃめな謎もいいですねえ。くすりと笑えるし、しゃれていて素敵。
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一気読みでした。
編集者の仕事をしていて、ふと出会ってしまう謎を
高校の国語教師をしている父親に話すと
またたく間に謎がスルスルと解けちゃう。
視点を変えること、様々な知識に裏付けられた確かな推理がお見事です。
親娘のほのぼのとした交流も和みます。
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日常の謎
出版社に勤める娘が国語教師の父親に謎を解いてもらいます。
ほんわかした感じさくさく読めます。
ちょっと文学論的になり過ぎな気もしますが、
それも含めて北村薫さんなのかな。
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主人公は、田川美希。
出版社でファッション誌→文芸→文芸誌と勤めてきた。
その父は、国語の教師でまるで百科事典のように物知り。
美希の周りで起こった日常の謎をあっさりと解いてしまう。
円紫さんシリーズと同じ展開だけど、それよりも、出てくる本たちがちょっと易しくなったというか、馴染み深くなった感じがした。
主人公が出版社の文芸編集者!ということで都さんとか出てくるかしら〜なんてちょっと思ったけど残念。
お父さんと娘の関係が微笑ましくて、ぜひ、シリーズ化してほしい一冊。
益田ミリさんの表紙もいいです。
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父娘のほのぼのストーリー
でもお父さんはシャーロックホームズだったのです。
そして図書館みたいな書庫を持っている。
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出版社につとめる田川美希、日常の謎を、中野の実家の父に相談する。国語の教師である父の豊富な知識でさらりとといてしまう。
お父さんかっこいい…。
文学系のうんちくもさすがです。
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出版社に勤める美希の疑問をたちどころに解決する中野に住む父。
すごい観察力と推理力。
気持ちいいほどスパっと解決してくれるので、こうなると親孝行などと言いながらついつい実家に立ち寄ってしまうのもわかる。
いい父娘関係だな。