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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者の美希と国語教師の父。
美希がもちこむ日常系の謎をお父さんが解き明かしていきます。内容は淡々としていて、可もなく不可もなくといった感じ。
この親子は結構仲がいいですね。お父さん側から読むと、娘から少し尊敬されている、理想的な父娘関係ではないでしょうか。
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推理。出版社に勤める娘。父は教師で謎解きマン。どうしても「出版社に勤めている」ということろで≪円紫さんとわたし≫のあの子がよぎってしまって、そうなるとどうしても向こうのほうが…と思ってしまう。今年シリーズの新作を呼んだだけに。ぐぅ。
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高校の国語教師で、博識かつ鋭い、そして娘のことが大好きなお父さん。
出版社に勤め、都心で独立して暮らしているけれど、なにかというとお父さんを頼り、中野の実家に帰って話を聞いてもらう娘。
本や文学にまつわるちょっとした謎を解き明かす、連作短編。ほのぼの。
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【収録作品】夢の風車/幻の追伸/鏡の世界/闇の吉原/冬の走者/謎の献本/茶の痕跡/数の魔術
*作者を彷彿とさせるような「お父さん」の名推理。
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知的好奇心を刺激しつつなんともいえない温かな、優しい気持ちにしてくれる、本当にステキな一冊。
父は娘を心から愛し、娘は心から父親を信頼している。
これは理想、理想の父娘。べたべたとしているのが愛情ではない、という事をさらりと教えてくれる。大切なのは相手に対しての思いやりと尊敬。これって親子だけじゃなく、距離の取り方が難しくなってる人付き合いすべてに当てはまること。
心が疲れた時にふと読み返したくなる、そんな大切な一冊になるはず。
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文宝出版に勤める編集者、田川美希。
ファッション誌担当を経て、希望していた文芸部に配属され、日々奮闘中。
そんな日々の中、文学作品に関わるちょっと不思議な出来事にぶつかった時には…
中野の実家の、お父さんに会いに行く。
文学ミステリ?というカテゴリーがあるのかどうかわからないけれど、例えば『六の宮の姫君』のように文学の解釈自体をミステリ仕立に読ませるのではなく、『日常ミステリ』として読める。
北村薫さんも、長く高校の教員をされていたと聞く。この、何でも知ってるお父さんは、北村さんご自身じゃないのかしら。
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「太宰治の辞書」に続いて女性編集者が主人公のお話。
今度のヒロイン美希はまだ若く、編集者にしてはあまり本も読んでいない感じ。
国語教師で読書家の父親に頼ってばかりいる。実家が中野にあるから中野のお父さん。美希が疑問を父親に投げる、電子レンジに食材を入れた時の如く、きれいに答えが出て来る。
しかしこの中野のお父さんレンジは、加熱だけでなく、食材を切ったり調味料を入れたりもしてしまう。
つまり、美希が気がつかない謎(不自然な点)を謎として認識し、推理し、謎を解いてしまうのだ。
読んで面白かったんだけど、もう少し主人公に苦労させないと、読者が楽をしすぎると思うな。
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北村薫の新シリーズ開始。円紫さんシリーズのような日常の謎を解いていく物語。父親と娘の関係がすごくいい。
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北村薫さんらしいミステリー
無神経にあまり考えずにいたら、通り過ぎちゃうような謎
そこまで掘り下げるの!というほど掘り下げていたり
ちょっとついていけない推理も少しあったりして(^^;;
表紙が益田ミリさんというのが、よかったな
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主人公である出版社に勤める体育会系な文芸編集者の娘である、田川美希と美希と定年間際の高校国語教師の父が日常の謎解きをする、8つの作品を収録した連作短編集。東京都の中野区在住だから中野の父なのかと読了後に気づく。この作品は出版社にまつわる日常ミステリーをテーマにしているため、謎解き以外にも文学の勉強になるので一石二鳥な作品。美希の父も個性的だが、出版社のメンバーも個性的で読んでいて楽しい。是非、シリーズ化してほしい作品である。
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出版社勤めの娘と高校国語教師の父。この父が博学でまるで「パパはなんでも知っている」みたい。
ちょっとした日常の謎も父に相談すると,たちどころに解決。アームチェアディテクティブの一種かな?
落語の中に出てくる俳句の謎、ダッフィーの謎などおもしかった。最後の話がちょっと陰惨でミステリーらしくて全体を引き締めていた。面白かった。
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どんな疑問もあっさり解決してくれる中野のお父さん。娘の美希(ミコちゃん)が文芸編集者なので本にまつわる謎解きが多く、なかなか面白かったです。
ただ「闇の吉原」は専門的すぎたー。自分が興味ない分野の話は、好きな作家さんの本であっても難しく思ってしまいます。
円紫さんシリーズも専門的な話が出てきましたが、苦にならず読めたのは「私」と円紫さんのキャラおかげかも。 ミコちゃんとお父さんはシリーズになりそうだけど第二の円紫さんになれるかどうか?
あ、新刊が出たらもちろん読みます。
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新人賞候補者からの思いがけない一言は?
大物作家宛ての手紙に愛の告白?
若き体育会系文芸編集者の娘と
定年間近の高校国語教師の父が
出版界で起きた様々な「日常の謎」に挑む1冊。
ここのうちのお父さん、すごい。
そして父娘の仲の良さも、すごい。
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「謎をレンジに入れてボタンを押したら、たちまち答えが出た」という表現がまさにぴったりの軽やかな謎解きおとうさん登場!
シリーズ化なるかなあ。
途中北村さんらしいマニアックな話題はちょっと頭がついて行きかねるけれど、家族も出版社風景も爽やかで読んでていてとても楽しかった。
・・・ホントはこんなに爽やかな職場じゃないでしょう?とちょっとゲスく突っ込みたくなるけれど・・・。
そういうのも含めて続編希望!
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日常の謎を解くシリーズは円紫さんシリーズ以来。
美希とお父さんの謎解きです。
ライトな風合いですが、出版部のあれこれも出ています。
読んでいて楽しい一冊となりました。
シリーズ化しないかな。