電子書籍
結構面白かったです。著者も大変ですね
2019/07/22 17:08
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はバシバシ叩く文章が多く見られますが、当書もバシバシ叩いています。いろいろな意味で痛快な内容ですね。私は結構面白かったです。
しかし、精神科医という立場ながら、著者は患者の様々な嘘に振り回され、大変ですね。
巻末の嘘を見抜くための方法や、相手の嘘に気付いたときの行動を示した内容は、いかにも著者らしい提言です。「こういうセリフ、言われたことあるな」との「あるある」も、よくぞ文面に書いてくれた、と感心しました。
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表紙にかけられた帯と、扉絵を制作しています。
http://tsujikeiko.blogspot.jp/2015/07/uso.html
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『3月のライオン』のひなちゃんたちの父もこういう人だな…と思った。
内容としては、こういう人の例とだまされてしまう理由、だまされないための方策といった感じ。
「なんか違和感がある(妙な感じがする)」という自分の感覚は大事にしたほうがいいと。
しかし、フランスの例など、嘘がバレたために殺人にまで及んでしまうということもあり、恐ろしい。
自分が「イネイブラー」(嘘を真実と思い込んでいる人に心酔する支え手)になっている/いた/なるかもしれないということが怖いと思った。
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『事実をあえて告げない→「不作為の嘘」』
『作り話をする』
朝日新聞出版から出ている事が傑作だ。
日本のマスコミお得意の報道しない自由は
『嘘』って事ね。
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愚書。
うーん。結局何なんだこれは。
嘘をつくことを分析したいのか、嘘つかれた自分が酷い目にあったと言いたいのか、嘘に騙されないようにするにはどうしたらいいと言いたいのか、騙される前に潰せと言いたいのか、嘘つく奴も認めてあげようよと言いたいのか、男はマザコンだと言いたいのか、マザコンだから悪いと言いたいのか。
医師としての症例も偏ってるのは本当してしょうがないのかもしれないが、小保方さん事件が嫌いすぎて、自分を騙したニセ女医が許せなさすぎて、他も同じ事例を使いまわしすぎて、読まされてるこっちは、あんたに付き合うのがしんどい。
言わないことまで不作為の嘘だと言っちゃえば、自分が騙されたと思うことはすべて嘘だよな。
フロイト派なんだということだけは判った。
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タイトルどおりの人の心理やそうなってしまう理由、原因が書かれているかと期待して読みました。確かにそのような人のことも書かれていたけれど、ほとんどは普通に自分が嘘をついていると認識している人についてと、そういった嘘をつく人への対処の仕方だった。
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精神科医みたいだから、もっと専門的に分析してくれているのかと思ったら、そうでもなかった。
自分のついた嘘を真実だと思い込む人の代表例としてSTAP細胞騒動の小保方さんを紹介している。なぜあのような虚言を言うことができたかというと、それを信じてしまう一定の人(イネイブラー)がまわりにいるからという環境的な要因が挙げられる。そして嘘をつき続けているうちに本人も虚構と現実の区別がつかなくなってしまうようだ。でもその精神構造というか、思考傾向というか、内発的な要因がさっぱりわからない。それが知りたかったのに。
確かに小保方さんのことは自分も最初は信じたけど、あれは小保方さんを信じたというより理研という権威を信じたのであって、世間もそうじゃなかっただろうか。
うちの会社にも平気で嘘をついて、信用できない奴がいるのだが、問いただしていくうちに、こいつは自分が嘘をついていることを自覚できないんだな、ということにあるとき気づいた。それが頭にあって、この本を読んでみたのだが、さして得るものはなかった。
よく「騙すより騙されるほうがいい」なんていう人がいる。被害者をなぐさめる言葉としては良いのかもしれないが、騙される人(イネイブラー)が騙す人を助長するという構造に、どうやらなっているらしいので、そんな道徳観を良しとしてはいけないと思った。
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内容に繰り返しが多いと感じたものの、読み飛ばしたくなるほどでもないし、埋め草でもないのであえて気にするほどでもないと思う。ただし「書きたいことが100あって削って10にしました」というわけではないと感じたので不満は残った。
内容はちょうどいい硬さでこれは良い点だし、内容もなかなかなのですが、やはりロジックとファクトが見えにくい点でマイナスに見えてしまうのは、フロイトの限界なのかと思えてくる。フロイトとかラカンという時点で「そういう筋の方ですね」という読者なら良いのだけど、そうでない読者には?なのは理解できる(が同意はしない)。
ただし例えば「なぜ嘘つきは増えたのか?」とあるが、その増えたという数字なりの根拠が示されないまま、それを事実として話を進めている点はかなりまずいし著者の信用を落としているのは間違いないとも思う。こういうことを指摘してあげる編集者が朝日新聞社にはいないのは誰もが知る事実としても。