紙の本
何巻まで読んだっけ・・・
2016/12/09 15:00
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投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師シリーズを初めて読んだのは私が中学生の頃です。同じ部活に読書好きの女の子がいて、その子が面白い本があるよ、と勧めてくれたのがシリーズ第一巻、『陰陽師』でした。
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それからしばらくの間、『陰陽師』シリーズは読書好きな部員の間でブームになり、私もたくさん読んだはず、なのですが…。
どこまで読んだのかすっかり忘れてしまいました。
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ということで無性に「陰陽師が読みたい!」という衝動に駆られたものの、何から読むべきかわからなかったのでした。
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そんな時に発見したのがこの『よりぬき陰陽師』です。
なんと『陰陽師』シリーズはすでに100話を超えた(!)ということで、記念の傑作選が昨年出版されていたのです。
これぞ今の私にピッタリの本!ということで飛びつきました。
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5名の著名人が選者となっており、5篇目の『赤銅を飲む女』を選んだ池井戸潤とは写真付きの対談も行っております。
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妖しく雅びで恐ろしい、平安の人と鬼と闇の物語、お勧めです。
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陰陽師100話越え記念、傑作選。
懐かしいな~と思う再録本というだけでなく、その話の推薦者のエッセイ的な物が載っていてそれが結構面白かった。
夢枕獏×池井戸潤の対談が、この本のメインだと思うがそれも良かった。
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ずーとどうしようか迷っていたシリーズ。今度から少しずつ読んでみる。という気になった。独特の世界観が合うと良いけど。
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ベストアンソロジーの形にはなっているので、どこから読み始めたら良いか分からない人には最適ではないかと。私も読んだのは2冊目がこれでした。合間のエッセイは大したことなかったです。それなら作品を増やして欲しかった。
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夢枕獏の連作時代小説集『よりぬき陰陽師』を読みました。
『大江戸釣客伝』に続き、夢枕獏の作品です。
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大人気シリーズ100作記念アンソロジー!
日本人の心を鷲掴みにする安倍晴明・源博雅コンビの物語から著名人愛読者(池井戸潤、白石加代子、東雅夫、村上豊、渡辺真理)が選ぶベスト・オブ・ベスト。
豪華対談、エッセイも収録!
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平安時代の陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた伝奇小説・陰陽師シリーズから、著名人愛読者である池井戸潤、白石加代子、東雅夫、村上豊、渡辺真理の5人が選んだベスト・オブ・陰陽師! 100作を記念して2015年(平成27年)に刊行された作品です。
■第一話 瘤取り晴明
――絵になる文章 村上豊
■第二話 月突法師
――余白の妙 渡辺真理
■第三話 首
――「百物語」と『陰陽師』 白石加代子
■第四話 薗の柱の穴より児の手の人を招くこと
――王朝怪異譚の一大絵巻として 東雅夫
■第五話 銅酒を飲む女
■対談 夢枕獏×池井戸潤 「物語が動き始める瞬間」
■あとがき
■「陰陽師」作品リスト
陰陽師好きの著名人が選んだ5篇だけあって、どの作品も面白かったですね、、、
飢えた首だけの化け物が肉を貪り喰い、食べるそばから、食べた肉が首のすぐ下から落ちる場面が忘れられず、おどろおどろしくて本作の中でイチバン恐ろしかった『首』、
百鬼夜行… 鬼たちの酒宴の場面が、怖いだけでなく滑稽で親しみさせ感じる『瘤取り晴明』、
蝉や貉… 生き物と人との関わりが哀しくもある『月突法師』と『銅酒を飲む女』、
が印象に残りました… 安倍晴明と源博雅のテンポの良いやり取りも、オカルト版ホームズとワトソンのような感じで良かったです。
陰陽師シリーズは初めて読みましたが、平安時代の人と自然との距離感が巧く描かれている世界観が気に入りました… 長篇があるなら読んでみたいな。