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まさかのシリーズ続投
2015/11/16 19:32
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投稿者:ウメタロウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
完結した物語シリーズからまたも新刊です。やや回りくどいですが、老倉育の阿良々木くんの嫌いようが微笑ましいです。
電子書籍
萌える愚か者たち
2017/08/23 19:18
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投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る
終物語後に上梓されたスピンオフ作品3編。各作品、老倉育、神原駿河、斧乃木余接主観で展開される。上手くやろうとすればするほど、思い通りにいかずドツボにはまっていく様は傍から見ると、笑えたり、微笑ましかったりするものだが、人の思っていることが分からないで、どうして良いかわからなくなることは誰にでもあるのかもしれない。こんな風に人間関係に溺れている人を助けるセーフティネットはあるはずもなく、「自分で勝手に助かるしかない」のだろう。そうして少しづつ老獪な大人になるのだが、それが良いことなのかはわからない。
彼らは卓越した何かを持つ天才なのだが、天才も一つ間違えると飛んだ愚か者になってしまう。愚者を描いて天才を定義したかったのと、天才と愚者の境目を笑いながら読める作品を作者は描きたかったのだと思う。
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まだまだ続きそう
2016/01/25 08:19
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投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る
オフシーズン1作目は暦くん不在、老倉育の「そだちフィアスコ」、神原駿河の「するがボーンヘッド」、阿良々木月火(&斧乃木余接)の「つきひアンドゥ」、脇役ヒロインのスピンアウトもの。でも、他の2作はともかく「するがボーンヘッド」は、「海外で羽川先輩が大変なことになってて、暦くんもそっちにかかわっている」という伏線もあり、案外ここから膨らまして、暦くん卒業後の1年間を6冊くらい書いちゃうんじゃないのって気もします。
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待望の新作「愚物語」
2016/01/21 22:23
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投稿者:デュラッカーノ - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的に大好きな物語シリーズの最新作、「愚物語」ただ、今回はイマイチ…イマイチといっても物語シリーズの中ではイマイチ。登場人物少なめ、新しい話で過去の伏線の回収などはない。ただし、最初にもいったように、西尾維新、物語シリーズ自体がおもしろい。これもそのうちの一つ。
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完結した物語を続ける勇気!
2015/10/27 22:39
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投稿者:部頼安明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネクストシーズン「接物語」ではなかったが、オフシーズン第一弾として、完結したはずの物語シリーズが復活。本編の「完結」した世界を崩さない、いわばスピンオフ的なお話が3編。これはカバーにある、「100パーセント趣味で書かれた小説です。」という著者の言葉を、そのまま受け取って読むのが正解であろう。過剰な期待をしないで、といったら著者に失礼かもしれないが、肩の力を抜いて、物語シリーズを読み続けられる喜びに浸りながら読むのが一番楽しい。こうなったら、とことん続けてほしい。回収すべき、というか、回収できそうな「伏線」は既刊のなかでいくらでもあるはず。
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〈物語〉シリーズの最新作。ファイナルシーズンが終わったので完結したのかと思いきや、オフシーズンと銘打って新作が出るとは予想外だった。
『そだちフィアスコ』『するがボーンヘッド』『つきひアンドゥ』の3作収録で、続きは2016年に刊行されるようだ。西尾維新は筆が速いなぁ……。
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「そだちファアスコ」
転校先で変わり始めた彼女。
読んでいるのが辛くなるぐらいの自虐っぷり。
相変わらず阿良々木くんを目の敵にしてると思いきや、実はそんなこともないのかなと思う部分も。
そして変わらずひねくれたままだけど、前回よりも少しずつ前に進んでいるような気がした。
「するがボーンヘッド」
部屋掃除の最中、再び見つけた木乃伊の手。
扇ちゃんでは無く、扇くんとともに謎解きを。
相変わらず大変な事になっている、神原さんのお部屋から始まるお話。
忍ちゃんに食べられたはずの木乃伊の手が何故また現れたのだろう…。
「つきひアンドゥ」
不死鳥観察日記。
躊躇せず火をつけようとする月火ちゃんは、色んな意味で流石だと思った。
なんていうか、本当にこの子の言動は何処かぶっ飛んでるんだよな…。
そして、珍しく空回りばかりで最後までいいとこ無しだった余接ちゃん。
終始月火ちゃんに振り回されぱなしだったような…。
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余接ちゃんの語りが最高。ガチでヤベえ女子しか出てこない、には思わず吹き出してしまった。神原と扇くん、月火ちゃんと余接ちゃんの絡みは新鮮だけどすでに鉄板❨アニメの副音声の影響かな❩。オフシーズンも続くようなので、次は是非ひたぎさんの出番をお願いします。
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新章「オフシーズン」突入。長すぎとか出し過ぎとか言うのは野暮ですね。需要があるから出版される。読みたい人だけがお金を出して買うのだから何も文句をつける余地などないでしょう。
今回はストーリーの進展はなく、文字通り番外編という感じ。老倉や余接の一人称視点が楽しめるのがファンとしてうれしいところ。老倉は終物語よりもひねくれていたけど、変わらないまま幸せになろうとしていたのが「らしい」です。ちょい役でしたが、撫子のセリフにやられました。自分も世の中に対してそんな風に言えるようになりたい。
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ファーストシーズン・セカンドシーズン・ファイナルシーズンときてオフシーズンですか…。いや、いくらでも続けばいいさ。
タイトルからして『ちょっぴりおバカな女の子達のてんやわんや!』みたいなコメディかと思ったけども、ガチでヤべえ女子しか出てこない、です。はい、その通りです。
老倉育の転校話は(薄暗かったけど)なかなか良かった。後の二話はなんだろうな、副音声的なノリを感じる。
表紙は正義の魔法少女・斧乃木余接ちゃんです。ステッキのデザインがいいね。コーンだね。
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ここからは外伝的な構成になるのかな?
暦は出てこないので、活躍を期待していた人は残念かも。
怪異が出てこない話もあり、シリーズとしては新鮮な感じがしますね。
次巻は誰にスポットが当たるか楽しみ。
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あとがきの言葉を借りれば、「愚かなる三人の女子」の物語。トップバッターは老倉育。2015年10月の頭に放送されたアニメ『終物語』の初回。自業自得キャラとして鮮烈にデビューした彼女です。
知らないか、ほとんどの人は。
さて、これは転校先の不登校の生徒にまつわるてんやわんやがメインです。大学に進学したり、遠くの土地に引っ越したりしたとき今まで当たり前だったことが通じなくなるときがありますよね。
「ボタンかうで待っとって」
「どこに買いいくん?」
「ボタンをはめるだけやって」
まさか「かう」が方言だったとは。
東海地方の人にしか通じませんね。ごめんなさい。
その土地にはその土地の、ある集団にはある集団の、独特な雰囲気が存在する。老倉育の転校先にも”独特な雰囲気”は存在した。問題は見過ごされ、責任はうやむやに。一見平穏で、何か満たされない。
そんな暗黙の了解を部外者・老倉育が空気読まずに行動した結果、身内では許されていた問題が陽の目を見てしまったというお話。集団内だけに通じる常識の不気味さみたいなのには共感できました。
私が集団内だけに通じる常識の不気味さに気づいたのは中学2年生の頃でした。ある子の言葉だけ不当に低く評価されるのです。違う子が同じことをいって許されても、その子は許されない。色眼鏡をかけて見られるというのはこんなに理不尽なものなのかと思いました。赤いサングラスをかけている人が一人ならば、その赤いサングラスの人が変人だで終わりです。しかし。集団の七割くらいが赤いサングラスかけていたら、もはやそれは普通なのです。むしろ流行に乗れているというプラスの評価がつくくらい。異常なことが普通になるのです。
当時私はクラスをまとめる立場だったので、よく仲裁をするのですがそのダブルスタンダードともいえる評価基準の揺らぎに戸惑いました。最初は評価基準の統一を目指しましたが、なかなか実現は難しい。結局間を取るような形の第三の基準で勝手に裁定していました。両方とも不満だろうが、俺はこうじゃないと納得できんのだよって感じで。誰のための裁定か。誰も得してない。今思うと相当自分勝手なまとめ役でしたね、わたし。
常識というのはあくまである時代のある集団の一時的な合意でしかないわけで、それがたまたま何年も続くとしきたりや伝統へとレベルアップしてゆくのでしょう。常識は目安であって真理ではない。今後もそういう気持ちを秘かに持って暮らしていきたいですね。
二番手は神原駿河。彼女に忍野扇♂が絡んで行きます。どちらもふざけた皮を被った真面目くんなので、話があんまり面白くならない。本格的に臥煙家に切り込んでいく展開になるのであれば続きは楽しみですが。
最後は本編の主人公の妹・阿良々木月火。語り手は斧々木余接。余接はやはり人間と関わるから夢と現の程よい間が生まれて話に雰囲気がでるのです。相手が妖怪みたい子なので現実味が全然なくて残念です。昔の仏教説話みたいでした。最後は神様がなんとかしてくれるみたいな話で。
物語シリーズ・オフシーズン。
私に��っては阿良々木暦という軸があってこその物語シリーズなので、なかなか今後今までのように楽しめるかは少々不安ですが西尾維新先生による「正しさ」とは何か的なお話を今後も読めたらよいなと。あと、はやく傷物語映画みたいなー。2016年にやるらしんで。挟まってたチラシによれば。
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老倉育ってこんなにピックアップされるキャラだっけ?終物語アニメ化で、そんな話あったなぁくらいに思い出した程度のキャラだったのだが。
さて、物語シリーズっていつ終わるのか。もうわかんねぇよ、数えたら17巻目ですよ。ファースト、セカンド、ファイナルときてオフシーズンだそうですよ。
さて、愚か者3人(の内一人は人か?)の愚行を語る。
「そだちフィアスコ」
不登校の末に新しい家庭に迎えられ、最後の三か月の高校生活を送ることになった老倉育。
そんな転入先の高校で、なんとか平穏な生活を心がけようとするが、そんなことムリに決まってる。
早速、突っ込んではいけないところに首を突っ込み爆走する。この性格、死んでも直らない。
「するがボーンヘッド」
最近の阿良々木先輩の部屋の片づけ方が気合入ってないことを指摘したらブチ切れられて、仕方なく自分の部屋の掃除をしなければいけなくなった神原駿河は半べそだ。
掃除の途中で見つけたものは、吸血鬼が吸収したはずの猿の左手だった。
そこに不吉の代名詞、忍野扇が現れる。封印したはずの猿の手が、何故ここに。
「つきひアンドゥ」
不死鳥の化身、阿良々木月火の監視にぬいぐるみのフリをして潜入中の死体人形、斧乃木余接。
暦からもらったアイスを食べているところ、なんとなく気が乗らないからと学校から帰ってきた月火にその場を見られてしまう。
そこでとっさに着いた嘘が「実は次元を越えて悪魔退治に来た魔法少女なんだ」というもの。苦しすぎるキャラ設定に、さらに月火は乗ってくる。
困った。そんな余接が芝居を打つために頼れる人物は限られている。
「というわけでぶっ殺されたくなければ僕に協力しろ、千石撫子」
まだオフシーズン二巻が控える物語シリーズは終わりそうにない。
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目次:『そだちフィアスコ』 『するがボーンヘッド』 『つきひアンドゥ』
……まあ、読者の予想の裏をかくことにかけては妙に熱心な西尾維新だからね。素直に余接が語り部になるとは思ってなかったよ。「阿良々木暦がいなくてもこのように世界は、物語は進んでいくのです」と暗に言いたいのか。
あ、でもまさか「育ち、走り続けて燃え盛る!」がヒントになってたとは。三人それぞれの特徴を暗示、つーか明示してるあたり、読者に対してフェア……なのかなぁ?
『そだちフィアスコ』(fiasco:大失敗)
直訳するなら「育の大失敗」か。文字通り老倉育が転校先で失敗を繰り返しながら「あること」を解決していく中編青春小説。……なんか、彼女が関わるエピソードって重い話しかなくね?
幸せになろうと努めれば努めるほど空回り、おまけに性根がひねくれすぎて自分でも制御しきれない。めんどくせぇな。でも実際問題、これぐらいひねくれたキャラでないと、こういう問題の解決って難しいのかも。
そしてクライマックス。どんなに彼女が否定しようと、彼女の内に占める阿良々木暦の割合の多さがよくわかりました。
『するがボーンヘッド』(bonehead:ばか、まぬけ、とんま)
直訳するなら「駿河の愚か者」。神原駿河がなぜか忍野扇と共に、自室から出てきた暗号文の謎解きをすることに。扇ちゃん、全ての真相は明らかになったのに闇っぽさというか底のしれなさキャラは相変わらず。もう魅力の一部と化している。
『つきひアンドゥ』(undo:取り消す、元に戻す、台無しにする)
直訳するなら「台無し月火ちゃん」かな? 阿良々木月火の世にも恐ろし過ぎる一面を、斧乃木余接の視点から解説している。……というか、ここでまさかの余接が語り部。
確かに過去作でも何度も見事に物語をかき回してくれたけど、しかし、このトラブルメーカーっぷりは果たして怪異に因るものなのか、月火本人の性格に因るものなのか。まあどちらにしても、何があってもリセットされるだけだから更生は不可能だろうけど。
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まさかの物語シリーズ続編。短編3つって感じで話はばらついていたけれど、一つ目は怪異関係ないじゃん…ってなった。もちろんキャラは好きだから読んでて楽しいけど、怪異目的でこのシリーズが好きな部分もあるので今ひとつ乗れない感があった。ただアニメで動くビジュアルも出たので老倉さんファンも増えるかな?あそこまでのメンヘラは私はごめんだが