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汝、コンピューターの夢 みんなのレビュー
- ジョン・ヴァーリイ (著), 大野 万紀 (訳)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2015/10/11
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文庫
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紙の本
「八世界」最高!
2015/12/28 23:01
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投稿者:ひげはげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録された7編共通の設定である「八世界」は、侵略者によって人類が地球から追い出された世界。そこで暮らす人間たちは外見も、性別も自由に変えられる技術を手にしている。
そんな独特な世界設定で、読み始めは多少混乱もしたけれど、読んでいるうちに作中世界の価値観とルールにすっかりなじみ、2、3編読み終わる頃にはすっかり、自由で危険な「八世界」がお気に入りになってしまった。
紙の本
ヴァーリィ入門に
2015/10/29 11:54
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投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハヤカワSFの『逆行の夏』から続けて読む。出版社が違うとはいえこの短期間に「逆行の夏」が重複して収録されている短編集が2冊刊行されるのは解せないけれども、読み継いでゆくとジョン・ヴァーリイの世界とも呼べる<八世界>が頭の中に次第に展開されてゆき、読めば読むほど世界が広がり、同時に読み進めるのも簡単に、そして楽しくなってゆく。相変わらずの秀才っぷりで、本書に関しても大当たり!という一編こそないけれどもハズレのない良質な短編集に仕上がっている。続刊を楽しみにしたいシリーズ。
電子書籍
ほぼ再読なるも面白い
2017/02/12 22:14
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投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ピクニック・オン・ニアサイド」地球に背を向けて暮らす人類という設定はちょっと信じがたいものがある。未来の超技術が倫理や常識を変えてしまった世界。信仰を不変と考える人達は嫌悪感を抱く未来かも。新しい肉体を拒否する老人。倒錯はまさにキリスト教的に倫理観の産物。
「ブラックホール通過」ホットラインからの情報をフィルタリングする業務に従事する別会社の二人の男女。「鉢の底」金星の爆発宝石。「カンザスの幽霊」は「ピクニック・オン・ニアサイド」の続編でもある。
ヴァーリィ世界では性別も自由選択、電脳世界へも人格コピー可能、寄生生命と共生関係にあったりもできる、とうわけで人間としてのアイデンティティーすら変質した未来を描いている。当時は衝撃だったが、今読むとさらに面白かった。
紙の本
未来の日常を切り取る
2016/04/18 19:26
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「スチールビーチ」「ブルーシャンパン」が好きで「蛇使い座」も読んだが、この短編集は日常的過ぎる気がした。SFとしては正しい、しかし、もう少し高揚感が欲しい。あり得る未来描写や、その時代には人の常識も変容しているであろう心理も丁寧に描けている。でもせっかくの「八世界」なのだから、もっとすごいセンスオブワンダーを見たかった。
電子書籍
多様性の果てにあるヒトの普遍性
2016/04/01 09:56
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投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
異星人の侵略により地球を追われ、入植が進んでいた月を基点に太陽系の各惑星やその周辺宙域に生活圏を拡げた人類。〈八世界〉と呼ばれるその世界を舞台にしたSF短編を発表順に並べ新訳編集したのが本作である。
まず世界観が凄い。「へびつかい座ホットライン」と呼ばれる異星人が使用しているレーザー通信網を横から覗いて解析し、そこで得られ超技術を使っての人体のパーツ取替えや性転換、記憶の保存からクローン技術による蘇り。人々は永遠に生きるコトが当たり前になっており、各惑星での生活圏の拡大を人体パーツの取替えで適合させている。
ただし話は異星人や超技術へは向かわない。あくまでもこれらの設定は作品世界を彩る背景(土台)であり、人の変革を中心に人間の愛やモラルなど普遍的なテーマを描いた小編が多く古さを感じさせない。
「ピクニック・オン・ニアサイド」月の裏側で生活していた若者が破棄された月の表側に冒険に出る。
「逆行の夏」水星に来た双子の姉が語った〈一人っ子政策〉の裏をかいた母親の思惑とは。
「ブラックホール通過」冥王星外縁でホットラインを盗聴するステーション要員の孤独な生活とサバイバルを描く。
「鉢の底」金星の〈爆弾宝石〉を探しに来たアマチュア地質学者と今の生活に絶望した少女の出会い。
「カンザスの幽霊」何度も殺された月の環境芸術家が辿り着いた真相とは。
「汝、コンピューターの夢」ある事故で電脳空間に閉じ込められた男の物語。
「歌えや踊れ」土星の衛星ヤヌスを舞台にした音楽小説。共生人という設定が面白い。
70年代に書かれたとは思えないぐらい各惑星の景観が正確で楽しく新訳なのでまったく違和感なく読めます。できれば「へびつかい座ホットライン」などの長編も読んでみたいので復刊希望。
紙の本
ヴァーリイ大好きです!
2016/03/31 21:44
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投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジョン・ヴァーリイといえば、ティーターン三部作や、八世界ものの短編集「バービーはなぜ殺される」、そして最大の衝撃作「残像」など、古いSFファンなら涙なしでは語れない作家だろう。
初めて「へびつかい座ホットライン」を手にした時の感動を憶えているか。
ブルーシャンペンの無重力プールで泳いでみたいと思ったことは?
そんなヴァーリイの八世界シリーズを一気に読もうというのが、本書と次の短編集である。
オールドSFファンは涙して、新米SFファンは全然古くさくない作品群に刮目して、未読の読者に伝えよう。「ヴァーリイ大好きです!」と。
紙の本
懐かしい
2015/10/20 23:55
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投稿者:PK - この投稿者のレビュー一覧を見る
バービーは何故殺される、ブルーシャンペンなど昔読んだ。最近早川からも出版され創元SFでは2冊ヴァーリイが出る。その1冊目。八世界シリーズでまとめた本は初めて。期待大
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