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天涯孤独で真面目な青年がある日、人の死がわかる能力が身に付いていると知る。
真面目な彼は、そんな人たちを救わなければと思うが、その能力には秘密があった。
それを知った彼は様々な場面で悩み苦しむことになるが、最後にはある決断をすることに…
面白かった。
2018.6.9
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さすが百田尚樹。最後まで読ませる。でも読後感としては宮部みゆきの「龍は眠る」と同じ。内容も大体似たような物で、最後もアンハッピーで同じ。私としてはハッピーエンド物が好きなのでその点で星一つ減点。
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死が迫っている人が徐々に透明に見えていく瞳を持ってしまった主人公。人の死ぬ未来が見える時に、どうその運命に関わりに行くか。自分だったらどうするかな?とも考えながら楽しく読めた。最後のオチも秀逸。
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百田尚樹のSFミステリーといったところ
他人の指先が透けて見えて、死期がわかる主人公
優しいがゆえに 自分の体を犠牲にしてまで・・・・
悲しい結末への道は 想像通りであったが切ない。
主人公の心の揺れや焦りが文章の勢いとなって、一気に読める作品でした。
フォルトゥナはアノ「前髪をつかんで チャンスを手に入れる」女神さまだったのですね。
たまたまラジオで「フォルトゥナの前髪」の話をしていて やっと結び付きました。
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自動車のコーティング工場で働く木山慎一郎は29歳。
幼い頃に両親と妹を火事で亡くし、天涯孤独の身として、黙々と生きてきた。
そんなある日。慎一郎は電車の中で、手が透けている乗客がいることに気付く。
それ以来、慎一郎は体の一部が透けている人間と遭遇することが増え、やがて、それらの人物の死期が近いことを悟る。
それらの人々を救えないかと考え始める慎一郎だったが、同じ力を持つ黒川という男と出会い、彼から「余計なことをするな」と忠告を受ける。
そして。慎一郎に大切にしたい女性が現れるが......。
2016年8月29日読了。
百田さんの作品は2冊目です。
題材も物語もとても面白いとは思うのですが、やっぱりちょっと苦手。。。
なんでだろう?結末がハッピーエンドでないのが、読んでいて分かってしまうからかな?
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幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。絵に書いたような不幸な生い立ちをもつ主人公が突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、救いたいという気持ちとそれに伴う犠牲との葛藤の話。最後が読めてきてしまったのが残念。
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読みやすくてすぐ読める。それなりに楽しめる。職人だと思う。しかし、百田尚樹としてはこれは駄作と言わざるをえない。テーマは運命ということかもしれないけど、駄作対して思い入れがあって書いたとは思えない。ある程度売れるのは分かってるから、書いた様な内容。とくに何も調べるわけではなく完全に惰性で書いてるとしか思えない。
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百田尚樹のSFミステリー
ありがちのべたなストーリ展開ですが、面白かったです。
え?このエピソードってそれで終わり?っていうところもありましたが、全体としては楽しめました。
ストーリとしては、「他人の死の運命」を見る力を持ってしまった青年が自分の寿命と引き換えに、その人を救うのか?といった物語です。
当然ながら、救われたほうはまったく救われたという意識を持ちません。そんな状態で、主人公は何を選択するのか..
これには、ある意味、メッセージ性があり、私たち読者に考えさせられます。
他人の死は無視して恋人との幸せな人生を選ぶか、自分の命を投げ出してでも不特定多数の他人の命を救うのか?
「永遠の0」の主人公の生き様を思い出します。自分の命を何のために使うのか...そんなことを考えさせられます。
また、自分の何気ない行動が相手の人生・運命に影響を与える可能性があることも忘れちゃいけません。
そんなメッセージを伝えている物語だと思います。
しかし、最後、感涙とはなりませんでした。
ある意味、残念な終わり方だったし...
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人の死が見える能力があっても、助けると自分の命が削られてしまう。。。
そんな力あっても辛いだけ。
辛い思いをして生きてきた木山を、なぜ更に痛めつけるのか。
百田さんを呪った(笑)
彼の選ぶ道は分かっていたけど、幸せになって欲しかった。
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超能力者を描いた物語は多い。
登場人物は物語の中で思い悩み、そして同じ疑問を持つようになる。
「この力は何のためにあるのか?」と。
「幸せな王子」という童話をなぜか思い出した。
もしかしたら、この物語は現代のおとぎ話のようなものなのかもしれない。
結末の場面は中盤で何となく察しがついていた。
葵の反応に違和感を感じる場面があったからだ。
木山の生き方も、黒川の生き方も、そして葵の生き方も、どれもが哀切を感じさせた。
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かなり引き込まれて読み終わった。終わり方は想像通りだった。葵も同じ目を持っているだろうことも想像していた通りだった。しかしおもしろくないということはなく、かなりおもしろい小説だった。百田尚樹さんの本は何冊か読んでいるがもっとおもしろい本は沢山ある。
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ぼちぼちでしたね。設定もありがちながら良い感じでしたが、主人公の感情に同調することができず少し冷めた感じで読み終わりました。エピローグもそんなオチもあるのかと思って読んでいましたが、結果的に必要な設定だったのかよくわかりませんね。
読み易く一気に読めるのは相変わらずでした。少しツッコミどころが多い作品でしたね。
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死が迫った人は透けて見える主人公の話。主人公の木山慎一郎は、そのような数奇な能力を持ちながらも、実直にひたむきに真面目に生きており、とても好感が持てた。恋愛に入り込んでいくあたりもとても純粋で素敵だった。小説自体、とても読みやすく、展開もちょうど良いテンポで、いっきに読み終えてしまった。途中、最後のオチはいくつか想定ができ、結果的にそのオチか~という感じ。驚きがない一方で、規定路線通りに収束し、気持ちよく読み終えることができる良い作品であった。
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タイトルに惹かれて、読んでみました。
以前に読んだ、同じ作者の作品もそうだったのですが、最後に主人公が死にます。そのためか、読後感がかなり悪いです。
設定自体は面白いと思うのですが、主人公に積極性がなく、最初のほうは、かなり退屈しました。
主人公と同じ力を持った黒川が登場して、ようやく面白くなってきたかと思えば、それでもあまり話が進まず、イライラしました。せっかく登場した魅力的なキャラだったので、もっと主人公と絡ませて欲しかったです。
葵が登場して、ようやく話は進みますが、葵の言動が不自然すぎて、話に入り込めませんでした。
さらに、クライマックスの手前で、主人公が元同僚を気絶するまで殴りつけますが、その怒りが突然すぎて、主人公の人間性を疑いました。
葵もまた、主人公と同じ力を持っていたというオチは、意外といえば意外ですが、意外性を持たせるための強引なオチという気がしました。
再読することは、なさそうな作品です。
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運命は決まっているのか?
運命に逆らおうと思っていない事をする、又は思った事と反対の事をする。
しかし思っていない事をする事自体が予め決められていた運命で基本的にはどの行動を選択したとしても、それが運命!
というのが決定論!
主人公の木山慎一郎は死ぬ運命にある人を見る事が出来る。木山が死にゆく運命の人の運命を変えると自分の身体にペナルティーが降りかかる・・・
木山は自分の幸せを取るか他人の日常を守るか選択を迫られる!
決定論から考えれば木山慎一郎が救うという行為自体が決められていて、木山を観測する人の視点から見れば誰の運命も変わっていない。
唯一木山だけが人の運命を変えたと錯覚してしまっている。
しかし木山の行為は人を救っているのには間違いない。
作者は純真無垢で人よりも間違いなく不幸な運命の主人公を作ってしまった。主人公は自分の不幸を呪う事なく痛々しい程真っ直ぐに生きている。
運命を変える事をテーマとした同様の作品で高野和明さんの『六時間後に君は死ぬ』や、ロバート・ジェイ・ソウヤーの『フラッシュフォワード』なども読んで見ると面白いかと思います。