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帯に「感涙必至」とあり最後の最後にやられました。
百田さんでも、なんだろう、他の作家さんのようにこういう部類の本を書くんだなと初めて思いました。先が読めるようなストーリー。
だからこそうるっときてしまった時に百田さんに負けた感がありました、嬉しながら。
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久々の百田尚樹さん。
慎一郎の感情が散らばりすぎてちょっと違和感があったけど。
最後はやはり。葵も同じ能力を持ってたのね。
少しずつその真実に近づいていく感覚は面白かった。
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死に直面している人の姿が透けて見える。
最初は指先から。死期が迫れば迫るほどその範囲は広がり、死ぬ当日ともなれば透明人間になってしまう。
何が原因で死ぬかはわからない。でも自分が何かきっかけを与えれば…例えば声をかけて、行動時間をずらすとか…死を回避させることができる。しかし、他人の命を助けるたびに自分の命が蝕まれていく。
まったく迷惑な能力だ。
神でもないのに人の運命を変えてしまう。その人を助けたことによって、別の人に災厄がふりかかる可能性だってあるじゃないか。
でも、よっぽど無神経な人間じゃないかぎり、もし自分にできることがあればと悩んでしまうだろう。
↓ここからネタバレ
奥手な慎一郎にやっとできた彼女は、彼にはもったいないぐらいの可愛らしい女の子だった。…が、慎一郎が自分の命と引き換えに大事故を防いだその後日、エピローグで、自分も慎一郎と同じ目を持っていたと独白する。
じゃあなんで…だんだん透明になる慎一郎の命を救ってあげなかったのか。どんな美談に仕上げても、そこんとこ納得いかねーな。むしろ、私は死神だから、とニヤリとしてくれた方がすんなり受け入れられる。
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このフォルトゥナの瞳は、
「他人の死の運命が見えてしまう」
という、過酷な運命を持つ男性(慎一郎)のお話。
他人の運命を知ったときに、一体どんな行動を選択するのか。
ましてや、その選択によってわが身に代償を受けてしまうとしたら・・・!
読むほどに息苦しく辛い葛藤が襲ってくる。
人の死なんて、人の数だけあるわけで、ひとつひとつを気にしていたらきりがない。そもそも死のタイミングって運命なのかもしれないし。。けれど優しい慎一郎は放っておけないわけですよね・・・。
私に慎一郎のような能力があったとしたらどうしただろう。
死が迫っているのが赤の他人ならまだしも、
知人なら?
愛する人なら?
わが子なら?
自分を犠牲にしてでも助けたい人。私のその境界線はどこにあるのか、なんて考えてしまいました。
それにしても、最後の最後に納得がいかないことがあって・・・!
「なぜ行動してくれなかったの~~~!」
と悶々としてしまいました。
女の冷静さとしたたかさを感じる最後となりました。
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ある日自分以外の人の運命を見ることができる能力を持ってしまった主人公。中盤まで描写が多くて展開が遅かったが、中盤にキーパーソンが現れてからストーリーが加速した。終盤は寝るのを惜しんで結末が知りたくなるような展開でした。
孤独な主人公が瞳を持つことで、否応なしに周囲に関わっていくようになり、最後は自分には直接関係ない人達まで救う事を考える。成長していくけど、救われない悲しい物語でした。
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死ぬ運命の人の体が透き通って見える瞳を持ってしまった主人公。
でもその死ぬ人を助けてしまったら自分の寿命が少なくなってしまうという。
最後は少し切ない終わり方だけど、最初から夢中になって
一気に読んでしまった~
やっぱり百田さんの本は面白いな
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おもしろくなくはなかったけど、
ちょっとくどかった。
ぱっとしない主役がひとり
悶々と自問自答する場面がほとんど。
でももし急にこんな力が
手に入ってしまったら、きっと
同じように悩み苦しんで
しまうんだろうなぁ。
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後半からの畳み掛けるかのような展開が面白くて、面白くて、一気に読み終わった。
普段あまり読まないミステリーっぽい部分も新鮮でした。
“バタフライ効果”“バグダッドの死神”といった話も興味深くて、私にとって良い影響を与えてくれた本でした!
ラストのグリーティングカードは涙涙。
話していたら何か変わっていたのかもしれないのに!!
それが切なくて余計に泣ける。
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全編主人公の葛藤の物語。どんどん読める。最後はなんとなくわかっていたけど、複雑。
優しすぎるのもつらい。
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読みやすく一気に読めた。
他人が透明に見えることで死に際が分かる男木山慎一郎の葛藤の物語。
自分の命を縮めてまで恋人・葵よりも他人の命を救う選択をした慎一郎。幼い頃家族を失っていなければ、また選択が変わったのかな、なんて思いながら読んだ。
物語にならないけど、同じ目を持つ葵に打ち明けてほしかったな。
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身体が透明に見えることで他人の死期がわかるようになってしまった慎一郎の懊悩。特に意外性はないラストであまりスッキリもしなかった。エンターテイメントして悪くないが、単なるファンタジーだった、かな。
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すごくおもしろかったけれど、一気には読めなかった。
死生観をゆすぶられた。自分だったらどうするか?どう生きるか?
生きるって、何をどのように受け入れるかというのも大きい気がする。
ただ、結末がちょっともったいない感じだったかも。
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映画化されると知って、読んでみた作品。
百田尚樹さんの作品は「永遠の0」以来で、
少し苦手意識があったのですが、この作品は読みやすくて面白かったです。
自分も「フォルトゥナの瞳」を持っていたら
どんな選択をしていたのかと思うと、
きっと勇気が出なくて最初は人を助けないのかもしれないけれど、でも最終的に人を救う方になるのかもしれないなと思いました。
とても切なくて、でも素敵なラブストーリーでした。
葵さんと出会ってから彩り始めた彼の人生を
最後まで応援していたかったですし、幸せになってほしかったです。
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百田さんの小説の主人公は、生き方がまっすぐである。
海賊と呼ばれた石油王も、高校生ボクサーも、雀蜂の戦士も、途上で迷う事はあっても、生き方がブレない。
そこが魅力でもあり、視野狭窄な危うさもはらんでいるが、筆致に勢いがあって、読んでいて爽快感がある。
今作は、SFになるのかな?
他人の死期を視る事ができる能力を持つ、主人公の苦悩の話。
職業が車の塗装工なので、その方面の知識も興味深い。
恋人が、自身の事情を打ち明けていれば、また違った結末があったのかもなぁ。
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「小さな出来事が多くの運命を変える」
歴史的な大事件は、誰もが気づかない小さなことから始まっている。