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古代世界の呪詛板と呪縛呪文 みんなのレビュー
- ジョン・G.ゲイジャー (編), 志内 一興 (訳)
- 税込価格:5,940円(54pt)
- 出版社:京都大学学術出版会
- 発売日:2015/12/11
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紙の本
澁澤龍彦が紹介してた円盤についての情報あり。
2023/03/22 17:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恨みによる呪法に釘を使うのはわかるが、恋愛にも用いるのはなぜか?
非常にあっさりとだが、釘付けにする、固定するという、釘本来の機能が意味を持つのではないかとの見解は、目から鱗だった。
これは日本で最も有名な呪法、丑の刻参りに、違った光を当てかけるのでは?
この本が扱ってるのは古代の外つ国で、文化圏も歴史もかけ離れているが、呪術的心性だからこそ、共通の無意識的な何か、元型があるのかも。
古代地中海世界から近世ヨーロッパまで、少なくとも1200年命脈を保った想像力あるいは文化的行いについての、お堅い本ですが、細かく区切られており、大変読みやすいです。
衒学的な、あるいは観念的ミステリ、思弁SFを読む人ならば余裕ですし、歴史小説を読む人なら、問題ないと思われます。
この本は謎解きです。
とはいえ、実際の呪詛板に文字列を、翻訳したものを読むのはめんどくさいものです。
ただこの本はそこら辺を資料と割り切って、斜め読み、飛ばし読みしても、成り立たなくはないです。
実例にあたることで掴める部分もあるので、できるかぎり読んで欲しいですが。
しかし、こういった本が出ると、古代世界を扱う作家たちは、嬉しい反面、調べなきゃいけないことが増えて大変だ。
翻訳者による後書きは、本書の見通しを与えてくれる。
訳註は結構量(127ページ)があるので、こまめに当たった方が良いと思われる。出典以外のことも書いてある。
呪術師<マゴス>が、専門家のみならず、文字を知る職業の人が、アルバイト的に行なっていたのではないかとの説。
あるいは、呪詛板を知っている呪いの当人が、見様見真似、乏しい知識で、量産していたのかも。
どうも、呪いは産業だったぽく。
文言も刻字も洗練されたものから稚拙なものまで様々。
神秘的文言<ウォケス・ミュスティカエ>についての記述は古代や、呪術に関することに興味を持つ人には、かなり響く。
例えば、「ネクロノミコン」について、何か語る際に、これらは有力な援軍になるし、軛になる。
澁澤龍彦が紹介してた円盤についての情報あり。
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