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アルキストの英雄 みんなのレビュー
- H.G.フランシス (著), エルンスト・ヴルチェク (著), シドラ房子 (訳)
- 税込価格:704円(6pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2015/12/18
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文庫
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紙の本
511巻「アルキストの英雄」
2017/08/13 15:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shilvio - この投稿者のレビュー一覧を見る
・1021話:ハルト人の暴走
前話「ヴィールス実験」の最後に少し出てきたが、イホ・トロトの暴走についての話。
500巻から読み始め、また電子書籍で17巻を読み終えた現時点では、イホ・トロトは出てこなかったから、私には初めてのキャラクターだ。
そう言えば前話で、セト=アポフィスによるコンピュータセルを使った攻撃は収まったようなことが書いてあった。
しかし新たな攻撃としてトロトを活性化させたようだ。”デポ”を目指せと強制されている。
話は、トロトが美術館で講演をすることになっていたが、活性化されて会場を破壊してしまい、美術関係者の補償をどうするかというもの。
若い美術家カップルの抗議に対し、ミュータントのフェルマー・ロイドが小切手を渡していた。
トロトはいったん捕えられたが、ブルーク・トーセンにより解放されてしまう。そして《ツナミ》に乗艦して地球から出てしまった。
ブルーク・トーセンは、惑星ジャルヴィス=ジャルヴのジャルヴォン商館で働いていた輸入管理官で、セト=アポフィスにより活性化されて破壊工作をした者だ(506巻「第五使者の誕生」、1012話:プログラミングされた男)。
原因の解明のため地球の施設に入れられていたが、再び活性化されて施設を逃げ出せたとは、情けないセキュリティだ。
その後のロイドの調査に対しても、自分の行動を理解できず、逆に自信満々なところがイライラさせるキャラである。
・1022話:アルキストの英雄
太陽系から3万4千光年、アルコン星系から87光年離れた球状星団M-13にある、青色恒星アルクスの第2惑星アルキストが舞台である。
アルキストは直径17500km、重力1.1G、平均気温摂氏29.5℃、アヴィス=タル/ポラクス/トバルの3大陸があり、1日は26.7時間、酸素呼吸マスクが必要だ。
宇宙ハンザの拠点である商館は北半球のトバルにある。
NGZ424年10月15日、山脈のような塊が降り始めた。そしてクラゲに似た大群が現れ、人々を襲い始めた。
タイトルにあるアルキストの英雄は出てこない。
何度目かの異物や異生命体の出現において、昆虫戦士に対し、首領を一騎打ちで倒せばいいと考えた安易な人たちから、アウトドア派のグヴェン・コーリン戦わされてあっさり命を落としてしまう。絶望の中での解決策だったのだろうが、英雄にはなれなかった。
途中、異性体の側から見た描写が何度か出てくるが、戦士としての視点でありほとんど意味が分からない。
なお同じような現象が他の星系にもあるようで、セト=アポフィスの仕業と考えられるが悪性ウィルスの高度な技ではなく、まるで”嫌がらせ”のようだ。
商館チーフのアスガー・スターバル(アルコン人とのハーフ)の報告に対し、ローダンはツナミペア《ツナミ36》《ツナミ97》を送った。《ツナミ36》の艦長ガルガン・マレシュはエルスト人、《ツナミ97》の艦長はアジア圏出身のサン・シエン、24歳。
ツナミからは、球状星団M-13の空間を巨大な光る物体が占めており、位置測定は不可能な状態で、「この連続体に属さないかのように」というのがポイントだろう。そしてかたちはレールに似ているらしい。
この報告に対し、ジェン・サリクが突然説明したところによると、M-13近傍を通過した際、奇妙な金色の角材のような構造物が巨大な光る物体のまわりを動いていて消えるのを見たとのことだ。テラに帰る途中とのことだが、一体いつのことなんだろうか。
それを聞き、ローダンは”目”で《ツナミ36》内に移動した。
アルキストは昆虫戦士に占領されたままだが、新しい物体は降らなくなり、エネルギードーム内は日常を取り戻し始めた。
かわいそうなのはグヴェンである。
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