おもしろく読みました。
2023/02/25 20:52
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代を描いた小説の舞台は、なんと言っても江戸が多く、私もたくさん読んできました。
江戸ではない所を描いた小説といえば、葉室麟さんが有名です。
京都といえば、澤田ふじ子さん瞳子さん。
瞳子さんの江戸時代小説を、初めて読みました。
葉室さんとはタッチが異なるかもしれないけど、丁寧な描き方は似ていて、好感が持てました。
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
中古時代の作品が多い澤田瞳子さんには珍しい江戸時代物
それでも、公営の京都鷹がヶ峰御薬園(薬草園)という、いつも通り、あまり知られていない場所が舞台で、他の時代小説とは少し違う味わいを加えている
江戸にはない、京都ならではの公家との関係なども楽しめた
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201602/個々のエピはわりとやるせないけど、あっさり締められてて、そういう作風の作者さんなのかな。周囲の登場人物達は、特別アクがあるわけじゃなくてもそれぞれキャラ立ってるのに、主人公の性格がまだ中途半端なような。彼女の生い立ちや立場がそうさせているのかも。今後の挑戦に向けて思いを新たにするとこで終わるので、次作にも期待。
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澤田瞳子にしては珍しい時代小説。とはいえ、舞台が京都となれば彼女の土俵という感じ。関西在住、京都にもほど近いところに生活圏をおく俺にとって、出てくる地名や方言が身近に感じられるのが嬉しい。
人情モノでミステリー仕立てではあるんだけど、あっさりした感じ。所謂江戸市井人情物に比べたらベッタリ感はなく、このジャンルが好きな人にはちょっと薄味で不満が残るのかも。俺はべたつきが少ないナチュラルは好感が持てたが。
解説にある「驚異の十割バッター」はおおげさにしても、作者の作品で既読作品に大外れがないのは事実。日本の歴史のどこをとっても小説の舞台にできるってのは凄いなぁ。澤田ブランドさすがである!
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京都の鷹ヶ峯の御薬園で働く真葛、医師であった父は行方不明。薬草のことばかりでなく医師としても期待される能力がある!
余り堅苦しくなく、臨機応変な感じがいいです!
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連作らしく主人公を大事に描かれて過ぎている気がして楽しめませんでした
生薬の知識が散りばめられていたのは良かったです
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瞳子さんの作品は、ほとんど読んでいて、
「京都鷹ヶ峰御薬園日録」は未読(続編も)だった。
光格天皇(119代)の時代、
この時代の江戸ものは時代小説によく書かれるが、
禁裏のある京都を舞台にしたものは、あまり読んだことがなかった。
幕府が開いた鷹ヶ峰御薬園は、広大な薬草畑を持つ薬草園で、
京都市北区鷹峰藤林町に顕彰碑が立っているそうだ。
小説の流れがやや固く、先が読めてしまうのが残念。連作短編になっているが、
一冊としてのフィニッシュが物足りなかった。
でも、美しい言葉を選び取って纏める瞳子さんの瞳子さんの作品は好きだし、良書だと思う。