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世界史が一本の線で繋がっていると理解できる。
2020/05/05 20:58
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
24のキーワードで世界史を語る。
本書はそれを見事に示している。
世界史の法則。規則性。図式。
世界史が一本の線で繋がっていると理解できる一冊。
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図が少ないのでいくら読んでもあまり頭に入ってこない。短くまとまってはいるので、全体の流れだけ思い出したいときに。
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歴史は大の苦手。歴史関連本は読むと直ぐ眠くなるのですが、この本はちょっと違った切り口から語られてるので読むことが出来た感じ。
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歴史って、つい好きな時代のところを細かくオタクのように読んだり調べたりしがちですが、本書のようにキーワードでくくって、ざっくり歴史を眺める視点ってすごく大事だなと思った。また、キーワードも確かに「これが理解できないと世界史はわからないだろうな」と思うようなものばかり。
「文明」・・・筆者は「結局のところ、たまたま起きたもの」と書かれてました。たしかにそうなんですが、それぞれの結果的に文明が起こった場所あたりで起こった食糧事情や気象条件に左右されつつ、どうやって生きていこうかあがいた結果、できたもの・・・というふうに私は解釈します。また、「アフリカが人類の発祥だったのにそこで最初に文明が起こらなかった理由はシマウマの気性が荒かったから」という説はすごく新鮮でした。
ほか、「宗教」「思想」「商人」「民族」「芸術と科学」「革命」「お金」「産業」「戦争」「イデオロギー」などなど単語を聞けばおぼろげにでもイメージがわきそうな。世界史を10歩ほどひいて眺めるとこれらの単語が嫌でもうろちょろします。この本は、これらのうろちょろした単語を虫眼鏡代わりにして世界史を学ぶことを手伝ってくれる本です。日本史頭の人(私がそうですが)が世界史を理解するのに最初に読むとわかりやすい本かと思います。
さらにありがたいのは、世界史を踏まえて未来をどう見るかにまで話が及んでいること。次の時代を読むには過去を知ることってやっぱり大事ですね。
ところでこの本を書いた方はバラエティ番組を中心に製作されているテレビの方・・・なのですが、帯を見たら「中田敦彦」って書いてあるのが飛び込んでくるんですよ。「オリラジ中田が書いた本なのか!?」と思ってつい買ったら違ったwでも読んでよかった本です♪
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テレビプロデューサーが書いた世界史の解説書。
文明、宗教、水、帝国、中華思想、お金の話と言った23のテーマがあります。
世界史を観ることで日本もその一部でしかない。アメリカでさえ今や超大国と言われるけど、1492年まではアジアやヨーロッパの歴史に乗ることさえなかった。勿論、そこに住む土着のひともいたわけだけど。中国も幾つもの国家の形をなしてきた。
農業革命、産業革命、そして情報革命は常に人々のライフワークを変えてきた。宗教は、ひとの心を救済する存在でありながら、テロや戦争に繋がると言う矛盾を持ったり。
歴史はあくまで過去の存在だけど、ひとの叡智の結晶でもあり、今、自分達が直面する解決のヒントだってあると感じずにはいられませんでした。
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世界史に興味は持ってはいるものの、どの分野から学べばよいのか分からず今に至っています。塩野七海女史のローマ人の物語だけは以前に読破しましたが。。。
そんな私にとって、この本のタイトル「24のキーワードでまるわかり、最速で身につく世界史」は私の好奇心を十分に惹きつけてくれました。
さらに嬉しいのは、この本は世界史の「通史」になっています、紀元前から現在、更には未来の予測まで、全部で24のキーワードで時代別に解説をしてくれています。一人の人が全ての歴史を解説してくれるのは、解説される方は大変だとは思いますが、読む方にとっては嬉しいばかりです。
この本の著者・角田氏の渾身の力作を、私は楽しませて読ませてもらいました。贅沢な時間でした。
以下は気になったポイントです。
・人類の祖先を辿ると、約20万年前の東アフリカの女性に行きつく。14万年アフリカにいて、6万年前に世界各地に広がった(p27)
・寒冷化していた氷河期は、海水面が今よりも約13メートル低かった、シベリアとアラスカは地続き、日本も大陸や朝鮮半島と地続き、日本海は湖、だから大移動が起きた(p29)
・1万年前に最後の氷河期が終わり、地球は温暖化に向かい、北緯20-40度では乾燥が進み、西アジア・北アフリカで裁くが広がった(p32)
・4大文明は全て乾燥地帯で起きている、氷河期が終わった1万年前に農耕と牧畜という「農業革命」が、その乾燥との闘いの中で始まったから、日本列島は環境が良かったので縄文時代が続いた(p33)
・乾燥地帯では、乾燥に耐えうる、最適な栽培種の野生種が、「たまたま」繁殖していた。麦(ヨルダン渓谷)、アワ(黄河流域)である(p34)
・麦やアワが育てられると、そこに、羊・ヤギ・牛・馬・ラクダが群がってきた。それを追い払うのではなく、飼い始めたのが牧畜の始まり。陸生の大型草食動物148種のうち、人類が家畜化したのは、14種、メジャーなのが、羊・ヤギ・牛・馬・ラクダ。この家畜がいたから、人類は文明化できた(p34、35)
・キリスト教、イスラム教は、歴史的には、ユダヤ教が元になってできたもので、神様は同一。その神を、ヤハウェとするのがユダヤ教、ゴッドとするのがキリスト教、アッラーとするのがイスラム教(p53)
・3宗教の対立は、「我々の神様への崇拝のやり方が正しい、崇拝の方法が間違っている」というニュアンス(p54)
・キリスト教は、11世紀にカトリックというローマバチカンを本拠とする西方教会、コンスタンチノープルを本拠とする「ギリシア正教=東方教会」に分裂、さらに16世紀に、カトリックに反抗するプロテスタントが現れた(p55)
・アーリア人はカースト制度を作った理由は、褐色系の現地民である、ドラヴィダ人を隔離するため、固有の感染病を持っていて、アーリア人は免疫を持っていなくて距離を置きたかった(p66)
・各民族が形成する王国を、さらに上から強力に統治する体制、それが帝国(p75)
・金日成が国家主席を名乗った後、二代目の息子の金正日が格下の総書記を名乗ったので、現在の金正恩がさらに格下の「第一書記」をへりくだって名乗っている(p83)
・ムハンマドは、メッカで布教するもアラブ人達から迫害を受けて、622年にメディナに移住する。この年がイスラム歴元年となる(p90)
・神聖ローマ帝国は、962年にドイツ地域(東フランク王国)のオットー1世がローマ教皇から戴冠して、1806年にナポレオンに滅ぼされるまで、800年以上続いている(p118)
・易姓革命で交代する中国の王朝は、それぞれテーマカラーがある。木(青)→火(赤)→土(黄)→金(白)→水(黒)(p127)
・東ローマ帝国が1453年に滅亡すると、モスクワ大公国こそが東ローマ帝国の後継国家であると自称し、ツァーリ(皇帝)を名乗り、それがロシア帝国へとつながる。ロシア人が、東ローマ帝国と東方正教会文明の継承者になった(p145)
・冷凍技術のなかった昔の食糧の長期保存法は塩漬けのみ、腐り気味の肉の臭み消しとして、香辛料は必須であった(p155)
・王国と共和国との違い、一番偉い代表者をどのように選んでいるか。王様を選ぶのは神様、大統領は人により選ばれる。王様の次に偉い公爵が支配する国が公国(p180、183)
・国家主席とは、その偉い会議の中で一番偉い人のこと(p186)
・今まではモノに価値があったが、これからは、モノが存在する本来の意味=情報に価値がある(p319)
・21世紀は、大量生産・大量広告・大量消費というマス時代から、適量生産・適量宣伝・適量消費という、全く新しい個人の経済に向かう(p321)
・どれだけお金が儲かったかから、どれだけ時間を、何のために使ったのか、という、資本主義から「時本主義」へ移行する、大量消費社会から、少量共鳴社会へとパラダイムチェンジする(p339)
2016年9月19日作成
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大人になると、世界史が面白いんです。
だからと言って、色々読んでいる割に、頭には入っていません。
でも、世界史は面白い。
大きくかいつまんで、分かりやすくまとめてくれている1冊です。
書店の平積みで、即買いでしたが、著者の方はTVのバラエティーを仕事にしている人らしい。
こういうまとめ方、得意なんでしょうね。
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別に最速で、って訳では無いので、若干タイトル負けしてる気もするが、
年代や地域で括るのではなく、テーマでくくって、解説していくのは面白い。
世界史に対する基礎知識がないと楽しめないので、タイトルを見て世界史の入門書かな?と思った方は、要注意です。
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高校で世界史を選択していないのを世界史を知らない言い訳にしてきたのですが、いつまでもそんなことを言っているのもどうかと思い、この本を読んでみました。この本はテレビのバラエティー番組を作っている人が書いたというだけあって、わかりやすく、おもしろく書かれています。世界史の内容もさることながら、歴史をどのように未来に生かしていくかを考えることが大切だと思いました。
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タイトルの通り、世界史に登場する人物や出来事を詳しく知らなくても、すぐに世界史を身につけられる内容で、世界史が好きですごく詳しく勉強した自分でも、大変面白く読み進められた本だった。
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世界史には昔から興味があったものの、これまで勉強学ぶ機会がなかった。最近思い立って、TRY ITの映像をみて学んだり気になった本を物色したりしている。そして最初に読み終えたのがこの本。
細かい人名や年号に捉われがちな歴史の勉強ではなく、大きな視点で歴史の流れを把握したい、という自分のニーズに合った内容だった。
入門書ということで仕方のないところではあるが、どのトピックも表層部分だけを扱っており、深みがなくて退屈な部分も。。
まもなくイスラム教信者の人数が、まもなくキリスト教を追い越すとのこと。イスラム世界への理解を深める必要がありそうだ。
著者も勧めるように、この本を足がかりにして、他の世界史の本で更に学びを深めたいと思う。
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2016/8/4
第24講 未来の話がためになった。
当たり前だけど、これから世界が動いていく。
生徒のときにこんな先生に出会いたかったなぁ
出会っててもあの頃の自分にはわからなかったかなぁ。
知性の価値、、、、
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世界史は、自然環境と人間の体の尺度の関係から生まれ、複雑に絡み合いながら、時間を経て発展してきたのかな、と思った。体の尺度、即ち、本源な欲求。暑い、寒い、のどか渇いた、お腹が減った、知りたい、豊かになりたい。
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苦手な世界史だったが、少し全体感を理解出来たし、なにより興味を持てるようになったことがとても大きい。苦手な所は飛ばしても良いので、一度目を通してみるのがオススメ!!!
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世界史をかいつまんで通史で学ぶことができる良著。
世界史については、さまざまな側面があることを忘れてはいけないということを何度もおっしゃられていて、非常に好感が持てた。そりゃコロンブスからしたら大陸を発見したわけやけど、いやいやそもそも先に住んでる人いますからーってな感じ。
あとは四大文明の成り立ちと、人の移動が縦にではなく横に行きやすかった、多神教は森の宗教など、新しい知識を得ることができた。