投稿元:
レビューを見る
第2章のトマ・ピケティ、エマニュエル・トッド、そして岩井克人はタイムリーなインタビューで特に岩井氏の分析の視点は興味が持てた。
第3章は、政界・官界・財界の長老7人へのインタビューを採録したものであるが、各人のテーマが横断的に日本経済の歴史と課題と展望とに結びついており、経済史を知ったうえで今後に生かせる知恵がちりばめられていたと思う。
投稿元:
レビューを見る
2013年時点のインタビューも含まれていたが、歴史の分岐点に立ち会った人たちの臨場感あふれる話が良かった。
投稿元:
レビューを見る
10人との対談集。興味深い話だけ要約するとユーロが崩壊するのは確実で、理由はドイツが経済的に一強で他ユーロ圏の面倒をみたくないから。近代日本経済の歴史話はアメリカとのプラザ合意が衰退のターニングポイント。海外に輸出する場合は円建てにした方が良い。政治家宮沢喜一の鋭さ。などかな。
投稿元:
レビューを見る
題名の対応している対談は、最初の3本(ピケティ、トッド、岩井克人)だけです。残り7本はこれまでの経済危機の当事者の証言です。安易な編集ですが、残り7本が書籍されたことに一番意味がある?
岩井克人と堤清二とのものが興味深い。
残りは、これまでの経済危機の当事者の証言という感じで、それぞれの予備知識があれば、証言の重要性がわかるのかもしれません。「プラザ合意」に対する張本人の中曽根の評価(アメリカとの関係修復)に対するの産業界の評価(新日鉄今井さん→第二の敗戦)が対立している。国民に目を向けていたのはどちらか?
投稿元:
レビューを見る
対談形式の本。
ピケティ、エマニュエル・トッド、その次の人の話が特に面白かった。
前二者については既知の情報が多かった。
資本主義における法人を2階建ての家に仮定する話は実に分かりやすかった。
投稿元:
レビューを見る
図書館より。
すごく勉強になります!
近代史?と言うには近すぎるけど、知っておいて損はない。為になる。
個人的には、幼すぎて知らぬ間に過ぎてた時代だけど(笑)、余波は確実に受けてる世代。
あのときの政治家や会社のトップが取った舵取りが、今の自分の生活や仕事にガッツリ関わってると思うと知っておいた方が絶対にいいと思う。
投稿元:
レビューを見る
トマ・ピケティ、E・トッド、岩井克人、中曽根康弘、小長啓一、今井敬、大場智満、堤清二、八城政基、塩川正十郎。まさに世界の知性といってよい錚々たる面々。池上氏の該博たる知識が、これら一流の名士からとびきりの知見を引き出している。どれも簡潔にまとめられており事の真髄を突いている。加えて非常にわかりやすい。惜しむらくは、簡潔すぎて深まりにかける点。紙面の関係でやむを得なかったのかもしれないが、それぞれの対談をもっともっと長く聞きたかった。とりわけトマ・ピケティとの議論は固唾を呑んで行を追ったが、いずれも巷間言われていることの範疇。特に目新しいものもなく、あっと言う間に終わってしまい、かなりの勢いで肩透かしを食らった。
投稿元:
レビューを見る
日本の復興、オイルショック、プラザ合意、失われた20年などを、各界の人達に当時の立場に立ってインタビュー。現在、将来は一筋縄ではいかないなぁ。
投稿元:
レビューを見る
原子力発電は脱石油から田中角栄
小長、成功が招いた失敗、人口ボーナスが減ってきた、坂の上の雲のようにアメリカばかり見た中国を
中曽根康弘、東大法学部、通産大臣
投稿元:
レビューを見る
少し前の池上さんの対談本。ピケティに惹かれて買ったのだと思うのですが、中曽根さんとか結構バブル頃、80年代ぐらいの政権中枢の方のものもあって、きっとあと10年ぐらいしたら価値が出て来るのかなーと思う本でもあります(2017.2月読了)
投稿元:
レビューを見る
無知でもこの10人から聞けた話は貴重だと分かる。話の内容もわかりやすい。経済は生き物、という意味が良く分かった。池上さんのおっしゃる通り、経済と聞くと尻込みしてしまう。すべて理解とはいかないが、今後もっと知識・考えを身に付ける足掛かりになった。昔、今、海外、国内のやり方は良し悪し様々。最終的には「人対人」であることを忘れてはいけないように思った。
投稿元:
レビューを見る
今の問題は経済学と社会科学との垣根が大きすぎること。経済学者だとしても、研究の時間を割くべきはデータの収集であって、複雑な理論を築くことではない。歴史的な進化の過程を追っていくべき。文学には経済学的な美しさはないが、社会科学と補完的な関係がある。社会科学の最先端にあるといっても良い。
投稿元:
レビューを見る
池上彰が経済をキーワードに10人にインタビュー。物理学や医学が発展し、その事で世の中が明らかに進化して見えるが、経済学が果たした役割とは?ケインズ以前まで、途轍もない大恐慌で失業者が溢れていたが、そこまでなっていない事が経済学の成果だと。では、我々が経済学を実践するような場とはどのようなシチュエーションか。淡々と仕事をする中にはマクロ政策は生まれず、政策や規制によって左右される環境に合わせ、最適行動を取ることこそが、我々の経済的所作なのだろう。最も、その政策を立てる側にこそ、この処方箋が生きなければ意味がない。経済学が役割を果たすとすれば、政府や金融が正しく理論を用いた場合のみなのではないか。
投稿元:
レビューを見る
後半7人のインタビュー記事が少し古いもので、子供の時の話だし、ところどころ理解できてないところもあったのでサラッと読む。
トマピケティ氏、Eトッド氏のインタビューはわりと新しいものなので、読み応えがあった。