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・清純な女性は地球上に存在しない。いむも得するよう計算している女を清純とか清楚なんていわない。
・男は地位と金、女は若さと処女性
・金も地位も手に入れた年寄りはなにより若さと健康が欲しい
登場人物から発せられる鋭い切り口は斬新で印象的でした。
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ネットで知り合った妖艶で魔性な女性に耽溺していく男。
快楽、痴情、背徳、過激、抑圧、煩悶、寛容。
登場人物が愛おしく切ない。
共感度高い一冊。
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初対面で彼女は、ぼくの頬をなめた。29歳の営業マン・伊藤俊也は、ネットで知り合った「ナギ」と会う。5歳年上のナギは、奔放で謎めいた女性だった。雑居ビルの非常階段で、秘密のクラブで、デパートのトイレで、過激な行為を共にするが、決して俊也と寝ようとはしない。だがある日、ナギと別れろと差出人不明の手紙が届き……。石田衣良史上もっとも危険でもっとも淫らな純愛小説。
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綺麗な表紙と帯に書かれた壇蜜に惹かれ、あらすじも自分の好きそうな恋愛小説だと感じたので後日購入した。
内容としては、都内で医療メーカーの営業として働く俊哉と、性に奔放な5歳年上の女性、ナギとの恋愛物語である。
読み始めて感じた印象は、今まで普通の女性としか付き合ったことのない俊哉が、性に対して今までにない様々な刺激を与えてくるナギと出会い、その強烈さに惹かれ、他の女性じゃ満足できない身体に調教されてしまったというだけの話だと感じた。物語の前半は、ほぼそんな印象だ。
誰に対してもセックスに抵抗はなく、ワンナイトは当たり前。男と寝てないと不安になると感じるナギの様な女性は、自分にとって当たり前の存在だと思っているので、ヤってもないのにナギと付き合っていると勘違いしてるこの人(俊哉)は何なんだろうと思った。今までにないやり方でイかされて、それにハマってるだけだろ。と、最初読み進みている時感じていた。
しかし後半になると、ナギの性に対する執着はただのメンヘラ気質という訳ではなく、過去のある出来事に心が病み、その不安を紛らわすため。または自分を罰するためだと分かる。それを理解して、今まで以上にナギを愛する俊哉の愛情は本物なんじゃないかと思い始めた。心が壊れてしまったナギにとって愛情を与えてくれる俊哉という存在は、恐ろしくもあり、救世主の様な存在でもあったんだろうなと感じる。
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ナギと俊也、いまひとつ感情移入できないまま読み終えてしまった。
多種の変態プレイ図鑑、て感じかな。
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ある種の心の闇を綴った作品。
自分は体験も出会ったことま無いけれど、徹底的に己を責める負のエネルギーには大きな魅力があるのかもしれない。
たぶん自分は耐えられる強さを持っていないと思うので、未知であることを悔やむより感謝したい。
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面白い。あっという間に読了。
壊れた女と普通の男のラブストーリー。
性に焦点を当てているが、官能的な内容だけでなく、
登場人物の心境が細かく描かれており、臨場感溢れる展開だった。
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石田衣良作品だなぁ、と。
途中まではいつもの感じで、これはこれで良かったんだけど、結局のところのナギの言動の理由が、個人的な感想としては、なんというか、ドラマティックにしてるのに、それが余計に安っぽくて、面白くないと思ってしまった。じゃあ何が正解なのかと言われると分からないので批評するのもあれですが。
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ちょっと過激すぎて胎教に悪そうやったから読むんやめよかと何度も思ったけどやめられず…笑
でもただただ官能的なだけじゃなく、なにかに依存して生きる人の人生をしっかりと見た感じ。
そして社会勉強になりました。笑
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主人公のドMさに共感できない。
途中まではこれからどうなるんだろうというハラハラドキドキ感があった。
最後はあっさりしすぎていてガッカリ
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石田衣良作品は久しぶり。娼年シリーズは鮮烈であったが、本作も負けずとも劣らずな骨太な作品。
端から見ると絶対に恋愛対象とならないような女性に強烈に惹かれていく描写が印象的で、強引さが感じられないのも石田衣良ならではの筆致によるものなのだろう。
性的な描写はさすがと唸るばかりだが、主人公の俊也が一人でいる時の心情描写は、「面白い」よりも「勉強になる」という感じであった。
他の石田衣良の同ジャンルの作品も漁りたい。
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ついさっき読み終わった。
途中、中だるみのような部分や無駄だなぁと思われる箇所があったり結末がちょっと陳腐な印象を受けたが、俊也やナギの生きた世界に本気で入り込んだことがない人間が書くことの限界というものがそこには感じられた。
自分には俊也の気持ちもナギの気持ちも分かる。現実にナギのような女性に出会ったら、自分も彼女を心から愛することになるだろうと思った。
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やっぱり石田衣良さんは綺麗。
人間の奥底から湧く力と
汚いエネルギーさえも綺麗に見える。
どん底に落ちたことのある人にしか
わからないことって絶対あるから、
なんだか少しナギの気持ちが分かる。
けどそんなこと言うとこの世の中では
大批判でしょうから、言えませんけどね
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石田衣良の十八番、過激な性に溺れる恋愛小説。臨場感と細かい描写のおかげで、最後まで飽きずに読めた。実際にTwitterとかを除くとそういう人たちは腐るほどいるわけで、誰もが胸の内に孕んでいる異常性をこれでもかと突き付けられる作品だった。