紙の本
最後の最後までハラハラでも正義は勝つ
2016/01/25 00:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
たしかに下町ロケットに近い小説だった。小さな企業と大企業の闘い。大企業の奢りにメスがじわじわはいっていく様は痛快。わたしは産まれたときからの中小企業よりの庶民だから、弱者が努力と意地で闘って行く物語は面白いけれど、大企業に勤めている方はこの話をどう受け取るんだろうなあ。ちょっと気になった。しかしこの本にはほんと最後の最後まで、全然先が見えなくてハラハラさせられたなあ!負けるんじゃないの??って8割読んだところでも思えたもの。池井戸さん読ませるなあ。物語が「死」で始まり、そして「生」で終るところ、いいです。
紙の本
企業と正義感の板挟みを描く
2021/05/22 21:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
愚直で勇敢な赤松のキャラクターは、半沢直樹や佃航平に繋がります。上層部の圧力と自身の良心の間で揺れる、沢田にも感情移入できました。
紙の本
読みごたえあり
2017/05/09 15:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
業界は違えど同じ品質管理に携わる身としては、身につまされる物語。異なる視点でストーリーが進行していくので、長編であっても読みやすかったです。
紙の本
空飛ぶタイヤ
2016/01/22 14:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名からいいですね。いかにも今後の展開を物語っています。期待通りの池井戸作品でした。比較的初期の作品で確かに下町ロケットをそうふつする作品ですね。今後2作が実業之日本社から発行も楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
かなり長編だったが、やはり一気に読む。氏の小説は、単純な心境でわくわくしならがら読むのが一番いい。久々に時間を忘れるくらいに没頭した。夜寝る前に読むのはまずい、ということも判明。
某ドラマでの名セリフが、しっかり出てくる点や、モデル企業が結構わかりやすい点など、単純な心境でない状況もあったが、存分に堪能できてよかった。
投稿元:
レビューを見る
圧巻のエンターテイメント作品でした。赤松社長と一緒に憤り悲しみ光を見て激動の数ヵ月を過ごした思いです。読みながらきっと私の顔も険しくなってたに違いありません。
投稿元:
レビューを見る
タイトルから在らぬ誤解をしていて未読でした。だって「空飛ぶタイヤ」だからてっきり飛行機モノなのかと(汗)。そしたら例の大事件がテーマ。これは読まねばと思ってた矢先に記念出版で新刊出てたので早速、購入。他の池井戸作品同様、痛快な勧善懲悪もので面白かった。他の作品にはない恐怖も抱いた。大企業の狂気が個人に向かったら、人はそれを抗えるだろうかと・・・
あらすじ(背表紙より)
走行中のトレーラーから外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。自動車会社、銀行、警察、記者、被害者の家族ら、事故に関わった人たちの思惑と苦悩。「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともに事故の真相に迫る。圧倒的感動を呼ぶエンターテインメント巨編!
投稿元:
レビューを見る
文庫版を再読。
改めて読むと下町ロケットに通じる部分が多く、池井戸作品の面白さを実感した。
仕事への誇りとプライド、大事なものを守ることの強い意思が主人公の赤松から伝わってきて800ページ超の大作だったが物語に惹き込まれていった。
投稿元:
レビューを見る
分かりやすい勧善懲悪。下町ロケットのドラマを見てると、出てる役回りがほぼ一緒なのでキャスト当てながら読める。
大企業や銀行の理不尽さみたいなところには驚きつつも共感できる。
しかしそこまで展開に驚きがないのと、人の内面の掘り下げが甘い気がする。
このへんは真山仁あたりがやっぱ好き。
投稿元:
レビューを見る
予定調和のお話ではあるが、エンタメとしては一級品。一気読みでした。
現実の事件を元にしており、ある程度の年齢の人なら誰でも、元事件を思い出せるだけに興味深く読めた。現実では、確か事故を起こした運転手はかなりパッシングを受け、その後廃業に追い込まれたと思うが、本作では溜飲が下がった。
自動車メーカーはもちろん酷いが、系列の銀行もかなり酷い。世の中の厳しさ虚しさ、マスコミの影響力、サラリーマンとして身につまされる。
救いは、柚木家の健気げな子供かな。子供心に、主人公は悪い人ではないと感じていたんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
主人公(経営者/父親)、メーカー、金融機関と
大きく4つの視点で中心をなす物語が進んでいき、
一難去ってまた一難ならまだいい方で、
泣きっ面に蜂、問題の二重奏、三重奏。
光明が見えたように感じても残り数百ページあれば
最後は救われると信じていながらも、まだ何があるの
どうなってしまうの?と、読む勢いが止まらない。
規模や歴史、権力に驕り、傲慢な組織、個人に
人として正しいと信じた道をひたすら熱く、
くじけながらもたくましく立ち上がる姿、
そして迎えた結末が爽快痛快。
純粋だったころの夢が、腐敗した組織の力で
奪われた時、個人の動機とはいいえ、
一度組織に飲まれた当初の敵役が、
偽悪をまといながら立ち上がるのも、
腐敗した中にも志を持つ企業人を信じていきたい、
とサラリーマン的にはすっきりする。
そういう意味ではバックが付いているわけでもなく、
自分だけの世界で王としてふるまっている
PTA関係の敵役は滑稽でイライラの元。
後日談もなく、ざまぁみろ。
庶民の色々な、本当は正しく生きたい、
そうすれば報われる、悪事ずるがしこさ、
人を見下す、蹴落とそうとする人間には
必ず報いが待ていてほしい気持ち、
しっかり満たしてくれるエンターテインメント。
着想の元である事件を思い出さざるを得ない
2016年5月のいま、知らずに読み始めた偶然。
投稿元:
レビューを見る
池井戸作品の中でも、最も厚くそして熱い作品。そんな解説文が巻末に書かれていたが、、800ページを超える小説をまさか3日で睡眠時間も削って、のめり込むように読むことになろうとは、自分自身予想していなかった。この中毒性はハンパじゃない。様々な伏線が張られ、それが全て回収されていく。しかも全く無駄がない。退屈なパート皆無。傑作。
投稿元:
レビューを見る
読みたくって時間を見つけては夢中になってしまった。大企業ってこういうことが蔓延っているんだろう。幻滅。
投稿元:
レビューを見る
下町ロケットを読んだ後だったので、序盤まで展開が全く一緒だと思い、退屈するかな、と思ったのですが、読み進めていくうちにドンドン面白くなってきました。赤松徳郎氏の顔が浮かぶようです。
投稿元:
レビューを見る
800ページ超えの超大作。
池井戸潤の作品としては最長とのこと。
めまぐるしい展開のため、長い物語でも全然飽きず、一気読みでした。