紙の本
天才たちの姿
2016/04/21 09:25
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投稿者:鈴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの音楽スタイル、感性ごとの天才たちをわかりやすい言葉で評している。
才能ある人達が、面白い時代に雨後の竹の子のごとく出てきて、意識し合ったり距離を取り合ったりしながら切磋琢磨し、リスナーの心も掴んでいる様子がなめらかな言葉で書かれており、面白かった。
紙の本
あの頃の歌姫たち
2020/07/23 17:18
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミリオンセラーが連発していた、当時のヒットチャートが懐かしいです。ダウンロード全盛の今でも、CDに愛着が涌いてきました。
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この新書に書かれている四人のミュージシャンが世に出てから今までをリアルタイムでなんとなくは見ているだけの僕でも十二分に楽しめる一冊になっていた。
知らない世代、1998年以降に生まれた人たちにとっては生まれて物心ついたらいた人たちなのでその頃にCDが売れまくっていたという時代のあと、デジタルネイティブの人たちはどう読むのだろう。
1998年から18年が経ち、どうやら今年宇多田ヒカルが復活しそうだという年に刊行されたことの意味も大きいだろうが、こうやって四つの軸から時代の流れがわかる、記された本はなかったのだと思う。
「世界がわれわれを無視続けるのと同じように
われわれもまた世界を無視しつづけているわけだ
しかし例えば一冊の本を読むことはそれに抗うことだよ
一冊の本を著すこと
一篇の詩を詠むことは
世界に無視され消えてしまうことこばむ行為だとわたしは思う
広大すぎる世界に圧倒されないようにふんばっているんだな」という西島大介さんの『世界の終わりの魔法使い』のセリフを思い出す。
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宇多田ヒカルが登場したあの時代、日本のポップミュージック界に何が起こっていて何が変わったのかを総括した書籍。自分は宇多田ヒカルのファンではないが同時代を生きてきた者としては「ああ、そうだったよね」「あれはそういうことだったんだ」と全て納得。自分の人生にとっての「あの時代」にも思いを馳せることとなった。
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1998年当時、18歳だった私は一気にあの頃の空気を思い出しました。CDが最も売れた当時、音楽業界はバブルを迎え、ものすごい才能が集まってました。そこで思春期を迎えた私は、音楽は世界を変える力があると信じていました。私や私の友人たちは、今も信じています。
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<目次>
第1章 奇跡の1988年組
第2章 1998年に本当は何が起こっていたのか?
第3章 1988年の宇多田ヒカル
第4章 椎名林檎の逆襲
第5章 もっとも天才なのはaikoかもしれない
第6章 浜崎あゆみは負けない
第7章 2016年の宇多田ヒカル
<内容>
CDが最も売れた時代に生きた同年代の4人の歌姫を分析したもの。彼女たちの立ち位置、関係性などがよくわかった。今のように音楽配信が行われる時代に、宇多田ヒカルのようなスタジオ型の歌い手はどうしていくのか、今後見守りたい気がした。
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ただの宇多田論ではない。
著者はロッキングオン出身の音楽ジャーナリストで、単著としてはこれがデビュー作。
史上最もCDが売れた年=1998年にデビューした宇多田ヒカル、椎名林檎、aikoを「日本の音楽シーンにおけるトップ3の才能」と評価し、ビジネス論や業界ウラ話、音楽理論的な分析に偏ることなく、ポップ・ミュージックの歴史の中にこの3人の「音楽家」を位置付けながら、ある種の「史観」を呈する思索的な音楽評論である。
何より、この本を読んでいると椎名林檎の「ありあまる富」が聴きたくなったり、テレビから流れるaikoの声がぐっと際立ったりする効果がある。そして、今年予想される宇多田ヒカルの本格復帰が一層待ち遠しくなるのだ。
だから、宇多田ヒカルに特別興味ない人にも薦めたい。きっと、聴き直してみたくなる。ある視点の導入で見える世界が変わる。これが、ジャーナリズムの力だ。
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タイトルには宇多田ヒカルとあるが、1998年に一斉にデビューした天才女性ヴォーカル(宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみ)について、音楽ジャーナリストの視点から書かれている。
帯にあった椎名林檎の文字に惹かれて手にとった本だが、これを読むと、同期のアーティストとの関係性は切っても切り離せないものだということがよくわかる。
まさに、彼女たちが同じ年にデビューできたのは「幸運」といえるだろう。
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シーズン3の亀田音楽学校がこの辺で、いま自分の中で熱いため思わずタイトル購い。あの頃の音楽ほんと楽しかったよなーと懐かしみたかったんだけど著者も言ってる通り懐古ではなく…業界のお話中心で思いの外ドライでありました。残念。でも宇多田も林檎ちゃんもaikoもあゆも、アラサー女子として漏れなく大好きなので、周辺の話ってだけで楽しめました。当時はMDなんぞに入れておったので、読みながらむしょーに暁のラブレター聴きてぇ!とか、SURREAL!あぁFree&Easy!!とか思っても聴けないのが悲しい。明日TSUTAYA行こ。
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20世紀末のJ-popを覚えている人なら面白いと思う。
この著者に限らないが、渋谷系についてのこの手の本を読んでみたい。
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結構面白かった。肝心の宇多田ヒカル、それと浜崎あゆみについてはもっと掘り下げて欲しいんだけどな〜という物足りなさはある。椎名林檎の考察はさすが!
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J-POPの歴史において最も重要な年、CDが最も売れた年『1998年』を、この年にデビューした4人のアーティスト(宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko、浜崎あゆみ)を軸に解説する。
宇多田ヒカルはCDの売上枚数や、その知名度の割に極端にライブ本数が少ないらしく、生粋のスタジオアーティストなんだとか。
そんなうんちく本。ファンなら面白いだろう、という内容。
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memo
107
国内だけでなく海外を見渡しても、宇多田ヒカルほど極端なレコーディング・アーティストは他にいない。
215
300万枚とか400万枚とか800万枚とか言うCD売り上げの数字の総体は、その全員が音楽ファンのわけがなく、「なんとなくCDを買っていた」人たちが支えていた
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今このタイミングで読み終えることが出来て良かった。今、2016年の1月31日。昨年末の紅白歌合戦での素晴らしい椎名林檎のパフォーマンスが披露され、更に宇多田ヒカルの新曲の正式なリリースが発表された。2人の関係性を巡る下りはロキノンのライター、編集者であった著者ならではのエモさがあって小っ恥ずかしいような気もしつつ本当にそうあったらば素晴らしいなぁと思うことしきりである。
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1998年が最もCDが売れた年。確かに私が一番音楽番組を一緒に観たり、新曲を覚えようとしたり、実際にCDをよく買ってたのはこの年かもしれない。
宇多田ヒカル、aiko、椎名林檎、浜崎あゆみ。
どの歌手も好きだし、代表曲もほとんど知っているけど、その裏でどのような制作方法だったとか、細かいところはほとんど知らずに聞いていたので、この本を読んではじめて各々の「らしさ」とはどういうものかが少し見えた気がしました。
AKB、ジャニーズ、LDH以外のアーティストですごいって人、確かに最近いないよなぁ。。。
と改めて実感させた本でした。
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2016.01.27読了。
aikoのくだりが一番面白かった。
哲学を齧ってた人間にとって「論考」という言葉は重く、この程度ならば論考とまでは言えないのではないかとか、余計なことを思ったりした。