紙の本
怖かったとのこと
2017/08/14 05:26
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投稿者:nabe - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みの課題図書だったため、小5の娘が読みました。
感想を聞いてみたところ、「戦争の話で、怖かった」とのこと。
でもその怖さの中に引き込まれるところがあったのか、1日で読みきっていました。
紙の本
人間すら。
2017/05/24 19:48
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるほどにぞわぞわする怖さを感じる。
人間すら民族の違いどころか、純粋かそうでないかを見極めるのに肌の色や髪の毛の色までチェックしていたというナチスの話を思い出すからかもしれない。
そして、それから逃げ延びて生きた人、取り込まれざるをえなかった人の立場を考えると、ラストの悪い仲間に取り込まれていった従姉妹にも共感するところがある。
紙の本
読書感想文
2018/10/31 15:06
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投稿者:milk - この投稿者のレビュー一覧を見る
課題図書だったので、購入。
しかし場面があちこち変わり、回想シーンも複雑な関係で、感想文は書きにくい本でした。
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第63回読書感想文コンクール課題図書(小学校高学年) ナチスドイツの出てくる物語は、小学生には難しいんじゃないかと、思いました。読んでみると、第二次世界大戦の頃と現代をうまく関連づけて、今の子供達にも平和の大切さや、いろいろな立場の人達を大事にすることの大切さについて、考えられるように書かれていました。戦争だけでなく、学校や家族についても描かれていて、子供達も身近に感じられるのではないでしょうか。少し謎解きもあり、読み進めやすかったです。
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高学年課題図書!最初は読みづらくてピンとこなかったけど、後半全てがつながって鳥肌立つ感覚でした。グリムやドイツのことがたくさん出てきてすごい嬉しかった!ナチスやヒトラーのこと、なんとなくしか知らないのでこれを読んできちんと歴史を調べたいと思いました。
情報っていうのはふわふわしているもので、なにが正しくてなにが間違いなのかは自分の目で確かめなければいけないなって思いました。これは今の情報社会とか、SNSの拡散とかマスコミの報道とかにも通ずるなあと。深い。
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小さい頃から犬が飼いたかったジェシーは、おばあちゃんが白いシェパード・スノーウィを飼いはじめて大喜び。でも、おばあちゃんは最近、何だか様子がおかしい時がある。
車で家まで送ってもらうはずが、高速道路にのって「道がわからない」と言い出したのだ。ジェシーの親友ケイトは、車椅子に乗っているが、頭が良く、機転がきく。この時も、ケイトのおかげで親たちに連絡を取り、おばあちゃんを安心させ、事なきを得た。
おばあちゃんの様子が変だという事は、感じながらも、信じたくなかった。おばあちゃんは病院に入院することとなり、とりあえず、スノーウィはジェシーが面倒をみることになった。まだ躾もなにも出来ていないスノーウィ。大変だけど、ジェシーにとっては嬉しい誤算だ。
ジェシーのいとこのフランは、幼い頃は仲が良かったけれど、フランのお父さんが出て行ってしまい、おばさんと2人になってジェシーと同じ学校に転入して来てからは、なんだかぎくしゃくしている。ジェシーはケイトと一緒におとなしく真面目なグループで、フランは美人で頭がいいことからすぐクラスに馴染んで、今ではちょっと不良っぽい人たちのグループにいる。
ジェシーはおばあちゃんのこともフランに相談したけど、フランにはそっけない返事しかされない。
そんな中、学校から二つの宿題がでた。
英語の授業(国語みたいなもの?)現代のおとぎ話を書くこと。
歴史の授業で、お年寄りから戦争のことを聞くこと。
ジェシーは、スノーウィの世話に四苦八苦していたけれど、クラスで気になっていた男子のベンが助けてくれ、しかもベンのお母さんがやっている犬のしつけ教室に誘ってくれてた。
ジェシーは、おばあちゃんの荷物から、白い犬を抱いたやせた少女の写真を見つけ、心ひかれる。そして、家に、宛名不明の1枚のハガキが届く。
日々の何気無いような出来事が、繋がっていく。
ケイトとの喧嘩、フランとのわだかまり、街に目立つようになってきた移民の人たち、ベンのお母さんの話、宛名不明の手紙、そしておばあちゃんの過去・・・。
第二次世界大戦のことだけでなく、現代のイギリスでおこっていることについて考えて欲しい。そのきっかけになる物語。
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悪くない気もするけど、もう少しすっきりまとめてほしかった。いろいろ盛り込んでるけど、認知症か戦争か、どっちかでもよかったと思うし、伝わりにくい。
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29年度読書感想文課題図書高学年の部
大好きなおばあちゃんが、変わっていくこと、車椅子の友達、動物愛護、LGBT、移民など多くの社会問題を盛り込んでいて、それぞれを考えるきっかけにはなるが、この一冊で解決できるはずもなく、中途半端な気がした。単なるきっかけ作りとしても、テーマは絞った方が良かったのではないか?
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本年度の小学5・6年生向け読書感想文課題図書。帯のコピーを読んでもいまいちよくわからなかったので読んでみた。
イギリスのロンドンからさほど遠くないと思われる郊外の小さな村に住む少女ジェシーは、父親の会社の倒産により今は賃貸住宅で母とつましく暮らしている。父親はフランスに出稼ぎに行っている。近くに住む父方の祖母エリザベスが突然白い子犬を買い始めてジェシーは喜ぶが、祖母は認知症が始まりかけていた。
同い年の従姉妹フランは両親が離婚、そのために寄宿舎制の学校からジェシーの通う学校に転向してきたが、素行のよくないグループに入り、ジェシーとはあまり関係がよくない。
ジェシーの親友ケイトは生まれつきの障害で車椅子で生活しているが、成績優秀スポーツ万能の活発な少女だ。
移民問題、障害者のバリアフリー問題、高齢者介護等々、主人公を取り巻く人間関係、社会環境がまさに現代の文明社会を凝縮していて、小学生が高学年であってもかなり情報量が多い。そこに第二次世界大戦のユダヤ人虐殺が重なる。ナチスドイツの行った蛮行は、決して消し去ることの出来ない罪である。一匹の白い犬が過去と現在を結び合わせ、未来への希望を繋ぐ。
タイトルからはイメージできないへヴぃな内容だった。それにしても、ナチスドイツは人間のことばを話す犬の研究をしていたとは。
「知らなかったから仕方がない」「見てみぬ振りをする」ことが何より罪深いことを気づかせてくれるという意味では、こうの史代の「この世界の片隅に」にも通じる問い掛けがあるように感じた。
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2020年5月24日
司書さんに薦められた本。
翻訳が直訳っぽいので、読みづらい。
ミリアム、レビィさんが登場してからは、物語が楽しくなってきた。
前半は、退屈で長い伏線だったのだなと、後から納得。
戦争は善良な人にも暗い影を落とす。
犬は好きな人にとっては抜群の癒しになる。、
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第二次大戦下のドイツで少女期を過ごした人は、多かれ少なかれ、傷を抱えて生きている。ジェシーのおばあさんも、その一人。
その時代に生きて、ドイツ人の子どもたちは、幼い頃から嘘の情報で事実が捩じ曲げられ、価値観を変えられ、ナチスの正当性を信じる教育を受けていた。
そんなナチスの情報操作の中にあって、迫害されている側は、どうすべきだったのか。ドイツ人は、どうすべきだったのか。
学校でベンのおばあさんが語ってくれたように、真実を見抜くことは至難の業だったことだろう。
「もし自分が彼らの立場にいたら、同じことができるかどうか。そこまで勇敢になれるかしら? あなたたちはどう?」
でも、自分の家族を殺された人にとっては、たった一匹の犬を助けたぐらいでは許すことはできなかったことだろう。
ベンのおばあさんも、その場で、とっさに呪いの言葉を吐く。
「犬一頭を救って、殺される大勢の人間は放っておくって、どういうこと。わたしは永遠にあなたを許さない。あなたも永遠に自分を許せないよう祈ってるから」
この言葉を、ジェシーのおばあさんは記憶に刻み付け、苦しみ続けたのだ。
「許すことでしか前に進めない」
ジェシーは、自分の身の回りに起きていた小さな偏見と差別、意地の悪いいたずらを見逃さず、それらに加担していた従姉妹のフランと対峙する。
親しかったからこそ、身近な存在だからこそ、それは勇気のいることだったと思う。
この物語の中には、車椅子の少女、ダウン症の少年、移民など、多くの差別の種となり得る人たちが登場する。彼らは、時に闘っているし、時に見守られている。差別に毅然と立ち向かう人もいる。
いずれにしても、日常の中に、そういった多様性が存在していることが大事だ。
本当は、日本の中にだってたくさんいて、隣に暮らしているのだが、そういったマイノリティは日本では見逃されて、無視されて、隠されてしまう。
差別、偏見、いじめ、その小さな芽を、小さいうちに摘んでおくこと。
どんなに小さなことでも、それを成し遂げるには勇気がいる。
それを見過ごさないことは、大きなことなのだと思う。
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・残酷な話だった。
・読みやすい作品だった。
・最後まで読むと、とても感動し、読んで良かったなぁ…と思った。
・嫌なことが次々に起こって、嬉しくなるようなことも起こったが、またすぐ悲しくなるようなことが起きて気分が良くならなかった。
・(でも)とても良い作品だった。