紙の本
いま、ここを真剣に生きる
2016/04/21 08:18
18人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルフレッド・アドラーは今もっとも人気の高い心理学者ではないかしらん。
書店に行けば、アドラー関係の著作がたくさん並んでいる。その多くはアドラーの著作ではなく、アドラーの説いた心理学を、現代のさまざまな課題、自己啓発であったり子育てであったりとやさしく解説した本である。
その先駆けとなったのが、岸見一郎と古賀史健による『嫌われる勇気』。
何しろ心理学の本としては異例の100万部突破の大ベストセラーだ。
この本はその続編として同じ著者によって編まれたもので、2016年2月刊行以来、前作同様着実に読まれているようだ。
設定も前作同様一人の青年が哲人と問答しながら、アドラー心理学を勉強していくもの。
前作で哲人からアドラー心理学を学び、念願の学校教師になった青年であるが、現実の教育現場に触れ、アドラーの教えに懐疑的となって哲人を訪れるところから始まる。
前作を読んでなければアドラー心理学が理解できないのではないかと心配されるかもしれないが、二人の問答の端々で前作の復習も織り交ざっているので大丈夫。この本を読んで、前作に戻る方法もありだろう。
アドラーは教育界にも多大な影響を与えた心理学者だから、この本の中で語られる数々の示唆は教育の現場や家庭での現場で子育てに悩んでいる人には有意義なものだと思われる。
特に子どもに対する「尊敬」の必要性については、単に教育だけでなく会社における上司部下の関係の中でも生きてくるだろう。
ちなみに本書では、「尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかうことである」という社会心理学者エーリッヒ・フロムの言葉が紹介されている。
子育ても終わったし教育には関係のない人には、こんな言葉はどうだろう。
「すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける」。
これは本書の最後の方で記されているのだが、アドラー心理学が人生の晩年にいたるところまで突き詰めたものであることに驚いてしまう。
この本に登場する青年ではないが、まだまだアドラーから学ぶことは多い。
紙の本
あらゆる自己啓発書の原点?
2016/03/22 21:54
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャーミン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで、様々な自己啓発書と言われるジャンルの本を読んできましたが、「嫌われる勇気」とこの「幸せになる勇気」を一気に読んで、人生観が変わりました。この本を読んだだけで、幸せになれる!というわけではないと思いますが、自分の人生を、自分の力で、今からよい方向に変えていく第一歩を踏み出す勇気が貰えました。
紙の本
卑屈な人間になる前に、必読です。
2016/03/06 18:57
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の「嫌われる勇気」は、そのタイトルの衝撃や
「トラウマ」は自分ができないことの理由づけであるというような
それまでの自分の価値観とのギャップというか
頭でわかっていても実践できない本質を目の前に突き付けられて、
戸惑う自分がいました。
あれから、三年、前作を咀嚼しつつ、自分を顧みるのに良い時期での
発刊だったのか、と思います。
相変わらず、青年と先生のやり取りには突っ込みたくなりますが
現代の良書なのだと思います。
電子書籍
「シンプルであり続けること」の難しさ
2016/03/06 15:03
15人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「嫌われる勇気」の第2弾を早速読みました。
著者が言っていたように、第1弾が出てから「アドラー心理学」の名前を良く見かけるようになりました。
ただ、その内容としては読んでみて道が拓ける気持ちにはなるものの、
その内容を実践することは非常に困難な場面がいくつもありました。
その回答として、「シンプルであり続けること」は難しく、「日々が試練となる」というものはまさしくその通りだと思いました。
これからも、実践に取り組んでいこうという気にさせる、そんな一冊でした。
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「嫌われる勇気」の第2弾、早速読みました!
「嫌われる勇気」を読んで以降、自分がつまづいていた事に対するヒントをもらえたと思います。
これからも「シンプルであり続けることはむずかしい」ことを肝に銘じて、現実に起こっていることに対してアドラーの考え方を意識できるようにしていきたいと思う!
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青年と哲人の対話形式にすすむアドラーの教え
序盤はなかなか進められず、中盤からは一気に読み終えました。
前作「嫌われる勇気」を読んだ時は目から鱗だったのですが
月日が経つと元の木阿弥でアドラーの教えを忘れていて、「人間知」「優越性の追及」
などの文章を理解するのに戸惑った感じです。
「かわいそうなわたし」のアピール
「悪いのはあの人」と非難
相談事やカウンセリングは、終始そいう話になるが
本質はそうではなく「これからどうするのか」この一点である
「信用」相手の事を条件付で信じる
「信頼」他者を信じるにあたって一切の条件をつけない
その人を信じる自分を信じる。自己信頼あっての他者信頼である
仕事の関係は「信用」で交友関係は「信頼」である
「あなたがわたしを信じようと信じまいとわたしはあなたを信じる。信じ続ける。それが無条件の意味
人間は、わかりあえない存在だからこそ信じるしかない
夫婦2人で成し遂げる愛(幸福)の課題についての
教育を受けていない。
利己的に「わたしの幸せ」を求めるのではなく
利他的に「あなたの幸せ」を願うものでもなく
不可分になる「わたしたちの幸せ」を築きあげること
「人生の主語」が変わる
この世に生を享けた当初、われわれは「世界の中心」に君臨しています
周囲の誰もが「わたし」を気にかける。家庭という王国に君臨する独裁者のよう
この「力」は己の弱さ。それによって大人たちを支配する。
「嫌われる勇気」にも書かれていましたが「弱さ」とは対人関係において
強力な武器になる。「弱さ」をアピールする事で支配することができる
大人になっても、自分の弱さや不幸、傷、不遇なる環境、そしてトラウマを
「武器」として他者をコントロールして心配させ、言動を束縛し支配する。
そういう世界からの脱却が自立。「自己中心性からの脱却」
それが、私たちにつながり、愛につながる。
「いかにすれば愛されるか」から他者を愛するのが自立。大人になること
難しい事を、アドラーは言っていると思う。
つい、家事に感謝してとか、私だってと誰でも思うし
今の時代、大人になれない人はとても多い気がします。
でも、響く言葉なので、心に留めて少しずつ「わたしたち」を考えられると
いいと思いました。
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読みなおして、自分に照らしあわせてみるけれど、
やっぱり、まだ納得出来ないことがあって、、、
きっとこの先も、うーーん分かんないって思いながら読むのかな。
その時々の自分の状態によって得るものが変わるのかな。
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まず、教育論から。
常に感じる教員としての葛藤により、青年に寄り添うことができた。
幸せになる勇気を。
歩み続ける。
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第1作の復習にもなった。繰り返し読んで自身に溶け込ませたい考え方がたくさんある。
周りの人にもぜひすすめたい。
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前作を自分の中できっちりと消化した状態で本書を読むなら、本当の価値を見出せるでしょう。◇愛を追求する旅に、終わりはありません。
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前作よりも青年の口の悪さがひどくなっていて、
読んでてプッと吹き出すこともしばしばですが、
今回は前作をより実践的に説明した内容でした。
ゆえにアドラー心理学を学んだ時ほどの衝撃は少ないものの、
学んだ後に矯正された自分の思考→行動に、
間違いはなかったと裏付けをもらえた気になります。
今回は例として教育の場におけるアドラー心理学が主に綴られていましたが、
後半は愛についての章があり、ここがわたしはすごく好きです。
主語を「わたし」→「わたしたち」に変えるということ。
よくあるような単なるロマンティックな言葉並べとは異なります。
これをふまえて結婚するのとしないのとでは幸福度に大きな違いがありそう。
そして「出会いがない」「いい人がいない」と愚痴っている人に
是非読んでもらいたい記述がありました。きっとグサッと来るはず!
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教師と哲人の対話形式で進んでいく。
アドラー心理学に魅力を感じても教育現場で取り入れることは現実的にはとても難しい。今までモヤモヤしていたことが整理された気がする。けれど、もちろんこの本を読んだからと言って学級運営が上手く行くわけではない。アドラー心理学と仲良く付き合っていくには良い本。
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他者からの承認を求め続ける人生では、一生満たされることがない。普通である勇気を持って、ありのままの自分自身を認める、わたしの価値を自らが認める、つまり自立することが重要であることを改めて教えてもらった。
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図書館で予約中 → 殿堂入りです(笑)私の本棚3冊目
嫌われる勇気がなかりツボだったため。
他に1冊アドラー哲学を読んでみたが
あと1歩理解できない(笑)
家に本を置かないのだが
これが2冊目の本になればいいなーと期待してます
4.11読了
やはり、あと1歩理解できないながらも
嫌われる勇気と同様に共感部分が多くて
家に置きたい1冊になりましたʕ•ᴥ•ʔ
自立して自分の人生を歩む
自己的でもなく利他的でもない
わたしたちの幸せを一番に約束できるパートナー
忘れずにおきたいと思います
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アドラー心理学ってのは、我々が心の根底にあることを的確に表現してくれている。読んでてわかる、「わかってるんだけどできないんだ。わかってるんだけど、現実には無理だ」ということを伝えてくれる。シンプルにそうだ、と言われるとそう思い込みたくなる。この精神を信じることで、前に進むことはできると思う。