紙の本
移民が作った国・キリスト教徒の国
2020/12/06 18:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの国の成り立ちについての書籍です。
アメリカが行った戦争についての歴史関連の話がメインではありません。
イギリスから移民としてアメリカ大陸に渡り、連邦国家を作ったことや
州政府と連邦政府との関係、キリスト教が国の基盤にあることや
アメリカ大統領の権限などについて書かれています。
日本との関係では日米安保条約や日本のアメリカに対する集団的自衛権の
考え方や集団的自衛権の対象範囲の解釈が変わってきたことについて
書かれています。
アメリカとはどのような国なのかやさしく書かれていますので是非読んで
見て下さい。
投稿元:
レビューを見る
中高生から読める本なので、わかりやすい表現で書かれています。アメリカについて実はあまりよく知らないなー、という大人が読むのにも適していると思います。
色々な側面から切り込んでいて興味深い。
2016年11月頃には、本シリーズの「中国・香港・台湾」編が出版予定らしい。そちらも読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
さすが池上さん、この本は面白かった。
中学三年生対象の授業なのだが、どの項目にも「ほう、そうだったのか?」という情報や視点が必ず入っているという池上さんならではの興味深い内容に仕上がっている。
わかりやすさと深さはトレードオフ関係となる事が多いが、池上さんの授業は見事にバランスをとっていると思えた。
アメリカの内情をより深く理解できる良書であると高く評価したい。
2017年5月読了。
投稿元:
レビューを見る
ダヴィンチのNACKS特集で安田さんが推してた。
授業の再録らしく池上さんが話してる口調なので、読みやすい。
アメリカについて知らないことって多い。
投稿元:
レビューを見る
分かりやすいが、本当の意味で体感したアメリカを知りたい。アメリカのダイナミックさ、おおらかさ、寛容さ、地域社会などについてのツッコミが甘く一般論で埋め尽くされている。
投稿元:
レビューを見る
2050年問題とはなるほど。その頃日本はどうなっているのか? 人気の就職先の違いも興味深かった。 歴史は浅いかもしれませんが、やはりダイナミズムを感じます。
投稿元:
レビューを見る
アメリカって日本と密接にかかわっている国なのでよく知っているつもりでいましたが、意外とよく知らないことが多かったな~というのが読後の感想。
最終章の「日米防衛協力から見るアメリカ」のところは太平洋戦争勃発前の関係から話をたどっていったので、ちょっと近現代史をかじっていればわかる話だったのと、「大統領選挙からみるアメリカ」は池上さんの番組で解説していたことのおさらいだったのでまぁこんな感じかなと。
「キリスト教からみるアメリカ」は日本とアメリカの宗教観の違いがおもしろいと感じました。
読んでいて一番楽しかったのは「人気の就職先からみるアメリカ」
日本の学生とアメリカの学生の就職に対する意識の違いもおもしろかったのと、アメリカの学生にはこんな会社が人気なのか~という単純な好奇心が満たされて楽しかったです。
でも確かに池上さんが言うように「就職するときは人気の会社で業績が良くても20年、30年先はわからない」というのはまさにその通りで。そう考えると「やりたい仕事」で就職先を選ぶアメリカの学生の考え方のほうが理にかなっているし、最近はだんだんとそういう流れになってきていますよね。というかええかげんなフリーランス志願者が増えてきているの何とかならんか、とも思いますが。
投稿元:
レビューを見る
色覚異常について、その原因、対策、社会での対応などを解説する。自分は、赤緑色覚異常だが、弱、中、強の違いがあるのか。弱か中かな?ピンクのシャツを買ったり、ノートにボールペンの赤で線を引くと黒と区別がつかないことがある。
投稿元:
レビューを見る
・GHQは日本の労働組合づくりを推奨した。内需拡大つまり市場を求めて海外にでなくするため。
・GHQは女性参政権をなど民主化を導いた。自分の息子を戦場に送り出すことをなくすため。結局はアメリカは自国益のために一連の政策をすすめた。
投稿元:
レビューを見る
2019/11/30
相変わらず読みやすいです。
世界の警察を自負していたアメリカにも近年変化が起きている…書かれた時期がまだアメリカ大統領選前だったのでトランプ大統領誕生前でしたが、アメリカ大統領選挙のことも、どうしてアメリカでは大統領が強大な権限を持っているのかという歴史的な背景も解説してくれています。また、アメリカの歴史からわかる宗教との絡みもスルーできません。
アメリカの州は国並みの権限をそれぞれが持っていたり、世界の他の国でも大統領と首相がいたりするが、あくまでも政治のトップが首相であるということに加えた大統領の位置づけの違い、キリスト教のプロテスタントの人たちが作り上げた13州から始まったアメリカだが、多くの移民を受け入れていたら、今度はラティーノをはじめとする色々な民族の人々が増えてきていることによる問題点だったり…。
また、日本との安全保障に関係した関係性にも分かりやすく触れている。
アメリカの意向を強く反映して日本の政治も動いていること、中国の動きをアメリカが警戒しているがその余波は日本にも大きな影響を与えていること。安全保障の今後のあるべき姿。日本の安倍内閣は憲法解釈を変えたとあるけど、それは具体的にどういうことなのか、集団的自衛権てなんなのというような基本的なことからニュースで報道されていることが一体何なのかを再確認することができます。
投稿元:
レビューを見る
共和党…保守主義、各州の自治を尊重する。小さな政府。労働者層に支持。
民主党…リベラル、国主導の社会福祉、大きな政府。知識者層に支持。
最近は、共和党は白人の労働者層、民主党は白人以外の知識者層の支持者が増えている。
大統領選挙は、まず予備選挙(代議員選び)があり、この議員が、自分の選挙区で決められた候補者を選ぶ
その後、全国党大会(ほぼイベント)、本選挙で決定
アメリカの2050年問題→白人が、その他の人種より少なくなること
アメリカの中枢はWASP(ホワイト、アングロ・サクソン、プロテスタント)である、イギリス系の白人でキリスト教プロテスタントが担っている。
大陸横断鉄道の建設には中国人の移民が活躍したが、完成後もどんどんやってきたため、1882年に「中国人排斥法」を作った。また、日本からも農業従事者が来たため、「排日移民法」を制定。→WW2までこの法律は存在した。
アメリカの先住民は白人に居場所を奪われ、居留地に押し込められた。多くが街にあるカジノを経営している。(政府が先住民に、特例で認めた)
アメリカはキリスト教が作った国、建国の父(ピルグリム・ブラザーズ)は、ピューリタンから来ている。
アメリカはキリスト教の国であるため、政教分離の要項を法で定めるとき、特定の「宗派」が政治に影響を与えてはいけない、とした。
地位協定…外国で公務中に犯罪を犯しても、現地の法律では裁かれない。プライベートでの犯罪は現行犯逮捕できるが、その国の基地に逃げこまれたら裁けない
2015年に安保条約のガイドラインが更新。日本の平和と安全に影響を与える事態が起きたと判断すれば、そこにいるアメリカ軍に自衛隊が補給される。
投稿元:
レビューを見る
日本とアメリカの若者の就職先人気ランキングが面白かった。日本は人からの評価や自分の生活の向上を気にしていて、アメリカは世の中のためになる仕事を選ぶと。ただ、皮肉にもアメリカが他国の情勢を悪化させているのが現実。そこにランキング(若者の想い)との矛盾を感じた。
投稿元:
レビューを見る
米中がヒートアップしているので、読んだ一冊。
網羅的に現代アメリカのさわりがわかると思います。
米国の州制度については、日本の県のイメージでいると、確かに混乱するな、と。
米国での州とは一国に近いもので軍隊もあり、州独自の憲法も存在する。
その為に、連邦より州が優先されると憲法に明記されているそうです。
少し複雑な大統領選挙の仕組みも説明されています。同時に"自国中心主義"と謂われるトランプが大統領になった背景も分かります。
今年は大統領選ですが、長い期間かけて"メディア的な大統領"が育てられるのだとすると、"見られる事"でバイデンが今後どうなるか少し楽しみでもあります。
投稿元:
レビューを見る
アメリカについては大国ゆえすでに結構知っていることも多かった。
このシリーズを読んでいると他の国の世界の見方で読んだ事が繰り返し説明されている事がある。
世界はあらゆる面で繋がっているなと実感。
投稿元:
レビューを見る
授業形式で非常に読みやすいが、アメリカが題材とあって、目新しいトピックは少なかった印象。それでも、ホワイトハウスの立地から説明を始めるなどは、さすが取材の経験豊富な池上さんといったところ。
白人が半数以下になる2050年問題は知らなかったのでメモ。