紙の本
ミステリー感は濃厚
2019/04/28 06:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二篇から読み、第一篇を経て本書へ到達しました。どれもミステリー感はありましたが、本書はそれが色濃く出ていたと思います。
誰が首謀者なのか、考えながら読み進めていました。前二書にあったどんでん返し的要素は比較的薄かったです。本書の場合、首謀者の育った環境からくる性格の捩けた点に同情しました。ただ、でもだからといって罪を犯して良いとは言えない、という当たり前の結論には至る訳ですが。
ま、そんな火曜サスペンス風な感じでした♪
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今回は、今まで以上にエグかったですね…猿が、猿の描写が…。食べてすぐ読んではいけません、絶対。
しかし、最後まで分からなかったです。
相変わらず、この著者の本は、最後まで分からないですー。
相変わらず、犯人はかなりのサイコパスですが、雪哉のふつーさに救われますわ…。
酷い人生を歩いてきたからといって、それは全部他人のせいなのか。百歩譲って、そうだったとしても、だからと言って、他人やましてや家族に酷いことをしていい、という方便にはならないでしょ。
可哀想だと思うよ。思うけど、そういう人は何してもいいなら、君を悲しませた奴らと、君は何も変わらないってことになる。
それが分かってないのが、哀しかったし、同じにはなりたくないと思いますね。ほんと、反面教師ばかりのシリーズです。でも、面白いんだけど。
次の巻もとても楽しみです。次はサイコパス犯人がちょっとはマトモだといいな…。
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八咫烏シリーズの3作目。
若宮の側仕えを終え郷里に戻った雪哉の前で起こった不穏な事件。その謎を追って再び若宮と旅に出ることになった雪哉は、辺境の村で人を襲い喰らい尽くした大猿と遭遇する…というのがお話の発端。
前2作でうまいこと騙されてしまったので、今度はそうはならじと注意して読んだけど、今回はそれほどの捻りはなし。
大猿の存在の謎を追いながら、新たに“地下街”を仕切る頭目を登場させたり、山内と外界の境界の揺らぎや若宮の金烏たる所以が語られるなど、最終頁最終行にある『八咫烏が再び猿と相まみえるのは、それから約三年後の事であった』に向けての長い予告編の様相。
最初の可愛らしい異郷のファンタジーからだいぶ様相が変わってきたけど、なかなか面白くなってきたんじゃない。
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【八咫烏の世界で繰り広げられる壮大なファンタジー】八咫烏の世界に、危険な薬の被害が続出。その行方を追って旅に出た若宮と雪哉の前に出現したのは人を喰らい尽くす大猿だった……!
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八咫烏シリーズ第3作。
本作からメインのストーリーが始まると考えていいようだ。『外敵との戦い』路線に行くとは思っていなかったので、続きが楽しみ。
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表裏一体の「烏に単は似合わない」「烏は主を選ばない」を経て世に出た八咫烏シリーズ第三弾。
今回はお家騒動から離れて金烏や山内を掘り下げる回。
そして正体不明の敵の登場。
次々と明らかになるこの世界のことが大変興味深くて面白くてぐいぐい引き込まれていく。
前作までと同様に仕掛けもしてあって、そういうミステリっぽいところもまた良し。
外の世界とか、まだまだ世界は広がっていくようなので今後も楽しみ。
しかし小梅ちゃん、やっと誤解とけたと思ったら雪哉が中央行っちゃうんだもんな……また出てくるかな……。
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緻密な世界観。まだ見ぬ奥行きの深さ。どれをとっても一級品。そしてシリーズ三作目にして物語の方向性も見えてきた感じ。次巻が出れば必ず読みます!!
あらすじ(背表紙より)
人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た日嗣の御子たる若宮と、彼に仕える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い、喰らい尽くした大猿を発見する。生存者は、小梅と名乗る少女ただ一人―。八咫烏シリーズの第三弾。
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頭からしっぽまでどこをとってもおいしいー!
前回、故郷に帰ってしまった雪哉と若宮の関係に
新に現れた敵
初めて訪れた地下街の迷路と、新キャラの朔王
事件の真相
金烏の正体
という様々なスパイスが、魅力的なキャラに絡まって
最後まで興奮の収まらない出来ばえになっている。
加えて、男に取り入る女を見事にぶった切るあの爽快感をまた味わえるのではないかという期待!
自作も早く文庫になってほしいー!
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またか!私はまた読み違えたか!!
前回の轍を踏むまいとかなり気合を入れて読みましたが、最後の最後まで「どっちか」判別つきませんでした。
ある程度の筋は合っていたので、まあ、よし。
文句無しに面白かったです。
金烏とは何ぞやという解が得られ、不知火とは何ぞやとが語られ、私としてはただただ唸るばかりです。
そーかー…そーなのか……
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シリーズ3作目。
電車内の広告に掲載されるようになりました。
シリーズとしても3作目ではあるけど,著者の作品自体がこのシリーズしかなく,デビューから5年くらいなのかな?(年1冊ペースで単行本は5冊出てるから)と考えると,急速に人気になりつつある注目作家です。
今作は1作目と同じく,プロローグで「なんとなく○○だろうな」と読者に先入観を与えた後,最後で「あれ?違った」と思わせるパターン。
プロローグがどう話に絡んでくるのかなって,先が気になって気になって。今回もさらさらと読んでしまいました。
金烏の存在意義なども見えてきた今作。終わり方が続きを期待させるものだったので,早く文庫化してほしい。なんで年1冊ペースなんだよぅ!
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既刊2巻が面白すぎ、今回は期待しすぎたかもしれない。
でも4巻目をもっと面白くするための巻と思えばいい。
八咫烏シリーズをどこまでも追いかけたい!!
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明日仕事なのに…
一気読みしてしまいました。
この世界に入る為の1作目
物話を始める2作目
更に掘り下げた3作目…といった印象でしょうか。
話を紐解く鍵は、1作目から散りばめられていて、それに気づきながら話が進んで行くのがちょっとした快感でした。
続巻もある…という話なので、楽しみにしています。
それにしても、このシリーズ、終着点はあるのかなぁ…
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文庫判、待ってした!前回朝廷を去ってしまった雪哉が出てきて嬉しい!そして、若宮に関するあれこれを知り大きな決意をする雪哉。物語の筋的には、こうやってメインに加わることがあって当然なのだろうけど、それでもやっぱり嬉しい。最後のシーンは涙が出ました。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201607/article_4.html
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八咫烏シリーズ3作目。
前作、前々作にひねり(謎・トリック)が多かったせいで、今回も構えて読んだが、この作品に関しては素直に読んでいった方が良いです。
あまり疑心暗鬼になりすぎて読んじゃうとそっちに気を取られて物語の面白さが減るかも。
登場人物の誰をとっても魅力的ですね。それぞれに見せ場や文言があったりしていい感じです。
世界観もキャラも立ってるので、粛々と広がりある長い物語になるといいなぁ。