紙の本
笑えなかった
2016/09/23 18:28
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルや表紙の雰囲気から、勝手に、笑いを期待していました。
まあ、少しは笑えたけど、結構真面目な内容と、結末が、意外でしたが、それはそれで、感動しました。
紙の本
面白かっただけではない
2017/01/26 20:17
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
父の介護の為、広告会社を早期退職し、故郷の山口県に戻って来た筒井。しかし、あっという間に父が他界し、午前中は道の駅に農家からとれたて野菜を届て仕事終了の毎日。離婚して一人暮らしの自宅は、同級生のたまり場となっている。そんな気楽な生活が突如喧騒に巻き込まれることになる。市の秘書課長の野村から、日照市の財政難から市長に話を聞いてほしいと頼まれる。秘密の探し物。それは埋蔵金。水産林業課の伊藤を部下につけるから、埋蔵金発掘してほしいと。かくして筒井は埋蔵金発掘課長として、冗談のような仕事をすることになる。「どこでも鑑定所」の収録に間に合わせられれば良いんだけど、と言われる。秘密のはずなのに・・・。
「ドスコイ警備保障」にしても「史上最強の内閣」にしても室積さん面白すぎ。ちゃんと戦争体験やら心情やらも盛り込んで面白いだけではなく、落ち着かせてくれて安心した。未読の作品を読みたいと思う。
紙の本
お宝発掘!
2016/06/26 22:00
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽い感じのお仕事小説かなと思って手に取った。軽い話だけど重い話だ。また全作を読みたくなる作家を発掘してしまった。
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面白かった~。
突拍子もない設定で、一体どこに落ち着くのかと思っていたら、ものすごい高尚なテーマにたどり着いた。人間にとっての永遠のテーマかもしれないけど。
もう一回読みたい。
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フィクションなんだよね。凄い面白かった。
室積さんは山口県出身の作家さんで、今回の舞台が室積さんの地元。
私も知ってる場所があちこち出ていてわかりやすい。
埋蔵金を探し求めるうちに、戦争の頃の歴史も紐解かれ、ハラハラドキドキしながらも、感慨深い気持ちになったり。
最後にオチもあり、映画になったら凄く面白いと思うな~
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28年8月13日読了。
知った場所が、名前を変えてちらほら。回天については大津島に行った事を思い出した。埋蔵金は形を変えて、日照市を救えるか。これから先は、人の知恵で未来を切り開いて行くしかないな。地方都市の財政危機と過疎化の問題は、身につまされるものがある。
そういえば、婆ちゃんが戦時中にちょっと価値のある皿なんかを、敷地内に埋めたらしいけど、幾ら捜しても見つからないままって言ってたな。あれを捜してみようか、って事をふと考えてしまった。
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前半のドタバタから、中盤から終盤にかけてそっちの方向に行くのですねという感じでした。それなりに考えさせられます。
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地方都市が財政難から埋蔵金発掘に夢見るお話
最初はいつもの感じの妄想設定を膨らませた話かと思ってたら、中盤あたりから化ける
埋蔵金なんてそもそも郷土史に詳しくないと無理だよね~ とか思って読んでたら
将に郷土の名士の話になってた
一番心に残ったのが、最後の方で藤山新作がインタビューで語ったところ
戦争はだからいけないよなぁと考えさせられる
仁科関夫は実在するけど、藤山新作は実在しない?よね?
なのに妙にリアリティを感じる設定でした
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『史上最強の~』シリーズの室積さんの近作です。
室積さんの作品と言えば、
突飛な設定からのユーモア小説といぅ印象ですが、
その実は、皮肉の効いた社会派の小説でもあって、
本作品も、地方都市の財政問題に端を発しながら、
最後は、埋蔵文化財と地域おこしにまとめていく、
ありがちながらも、うまい構成、展開でした。
『史上最強の~』は、ちっと飛び過ぎていたので、
むしろ、本作品ぐらいの方が、ちょうどいいかも。
全編で楽しく、でも、それだけではない作品。
面白かったです。
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財政難対策として、市長の突拍子もない埋蔵金発掘の指示により、展開する作品です。ただ、それだけでなく、戦争の深い問題や、ちょっとしたオチもあり、とても楽しく読めます。
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地方再生に戦争を絡めているが、やや盛り込みすぎた感が。地方再生に悪戦苦闘するというところがもう少し描かれてもよかったかも。
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エンタメの形でわかりやすく、
伝え続けたいことをいつも通り織り込む室積節。
佐久のエピソードは現実に基づいてるんだね。
不覚にも長野出身ながら知らなかったことを
恥じた。
霊媒女子が都合よすぎるけど、
するする読めてでも残るものもあった。
主役役所広司っぽい!
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まちの財政難を救うために、埋蔵金発掘をめざします。
それぞれキャラクターが立っています。
主人公の私生活、別れた妻なども絡み、ストーリーが展開していきます。
最後がなんともはや。
面白かったです。
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普通に面白かった。
埋蔵金発掘というのは基本的にワクワクする話だし、ちょっとしんみりするところもあっていい感じ。
万人向けの読後感のいい話。
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財政難に悩むふるさとのため、主人公の筒井は市役所に努める同級生からの依頼により、「埋蔵金発掘課」の課長として仕事を始めることになります。
設定のハチャメチャ具合いはこれまでの作品同様、作者の「よさ」が出ているように思います。
ストーリー展開もスムーズで読みやすかったです。
特に、「カネ」を発掘することに終始するのではなく、歴史的な遺産や「記憶」を発掘して現在の社会に一石を投じるようなエピソードが挟まれているところなどは、単純なエンタメ作品とは一線を画す部分かもしれません。
この作品を通して、先の大戦で被害を受けた人々だけでなく戦争を経験したすべての人々に対して(被災者だけでなく、徴兵された学徒兵や、彼らの使用した武器や兵器を開発した若い技術者たちも含めて)想像力を働かせるきっかけにもなると思います。
といっても、主なテーマが戦争ではないので、そこまで「暗く」なることはなく、「読みやすさ」という面では大きな影響はないと思います。
しいて言えば、ラストの「後日談」的な部分が蛇足だったのかな(この作品の「オチ」ではあるので、まったく無駄というわけではないのでしょうが)という印象で、個人的には別の終わり方をしてほしかったな、とも思いました。