肌身離さず置いておかなければならない一書
2020/05/24 13:02
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了後、思わず沈思黙考してしまいました。具体的にどんなアクションを起こせば良いかを各々の命題に対して解り易くレクチャーしてくれます。
人生は一度きりです。その一度きりの人生でどの様に生き、どの様な人達と出会い、どの様に関わりを持ち、何を学び取り、何を経験として得るか。そう思い起こした時、人生の深さや意義などをじっくりと省みる必要を感じました。
本書に出逢えた、というのも一つの『縁』です。
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投稿者:本読みの獣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
心を込める。心で接する。心が一番大事。当たり前だが、自分も含めきっと多くの人が心の部分をないがしろにしているのでは?反省。
若者に理解できるかな?
2016/06/04 14:47
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心の中ですべてを自分自身の責任として引き受ける、「愛情」の反意語は「嫌悪」ではなく「無関心」、「卒業しない試験」は追いかけてくる。解り易い人生訓を述べている書。
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人間を磨くとは、自分の中の小さなエゴを静かに見つめる観察者を育み、人間関係の経験を通じて心の鏡を磨くこと。
そのための七つの「こころの技法」は
1.心の中で自分の非を認める
2.自分から声をかけ、目を合わせる
3.心の中の「小さなエゴ」を見つめる
4.その相手を好きになろうと思う
5.言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
6.別れても心の関係を絶たない
7.その出会いの意味を深く考える
辛い出来事・体験が、なぜ自分の人生に起き、どのような成長を求めているのかという、効果的な人生の解釈力を意識していきたい。
16-117
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田坂氏の新刊。
すぐに買いに行きました。
すごい作品。
生きる道標になります。
しなやかな心で、自分を磨きます。
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古典から大上段で構え「理想的人間像」ではなく「具体的修行法」こそ「こころの技法」と説く。なかなかの入りに期待しながら読んだものの、「こころの技法」は私的体験に基づいた論理展開が進む。体験を論拠に演繹的結論は些か飛躍し過ぎやしないか。結果的に筆者が語る人間像は「理想的」であるから逸脱することはないにしろ、読みながら思う。
新書の中では面白く「小さなエゴ」に気付き冷静に眺めるという観点は優れているが自己啓発本の域を出ていないのは残念。
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偶然ふと気になって買い求め、読み始めてみると止められなくなるほどどんどん読めました。
決して机上の空論…というか…"綺麗事"では無く、著者ご自身の経験に基づいたお話です。著者の経験談もたくさん書かれており、全てが具体的な話なので、イメージもしやすく、受け入れやすいです。
著者のご年齢と今の自分自身の年齢を考えると、自分はまだまだこれからも色んなことで苦労し続けるんだろうな…と思いました。ただそれは全くもって避けたいことでは無く、次々と乗り越えていくべきことで、怯まず積極的に迎え討つ気になれます。
買って良かったです。
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◎自分の「非を改める」ことができなくても、まず「非を認め」「謝る」ことができれば、人間関係は修復できるどころか「深化」する。
◎人とぶつからない人生・心が離れない人生が、良き人生ではない。
人とぶつかり、心が離れ、なお、それを超えて、深く結びつく人生。それこそが、良き人生である。
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生きる指標となる良書。
金言の宝庫。
明日から早速心の持ちようを考え直すきっかけとなる言葉が詰まっている。きっと、本棚にしまった後も、再度この本を開くことがあるだろう。
ただ、歴史、哲学、心理学を学べると勝手に勘違いした私にはツラかった。
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『知性を磨く』に続いて、本書を読んだ。
全体としては、『知性を磨く』の方が得るものが多かった。といってもそれは著者の言葉を借りれば、知識として得たに過ぎず、智恵にはなっていないのは分かっている。
しかし、本書を読んで、『人間を磨く』ということに関して、心がけていることが、著者のメッセージと大きくは異ならなかったから、得るものが少なかった訳だが、それと同時に安心もした。
ダイヤはダイヤでしか磨けないように、人間も人間でしか磨けない。だから、人間との格闘を通して、磨くしかない。そこで磨かれるのは、心の鏡である。この鏡のくもりがなくなれば、社会の、物事の、人間のありのままが見える。
それは、仏法で説く、成仏の境界に通じる。
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著者の経験をもとにまとめた人間関係を好転させる技法をまとめた本。
偉人、聖人が成し遂げる、いわば悟りのような内容ではなく、人は弱いという前提で、そのうえでどうすべきなのかまとめている。内容としては技法というよりも考え、哲学に近い。
こういった本は「読むタイミング」というものがある気がする。そのため今はあまり響いていないが、おそらく5年くらい前の「あの時」に読んでいたら、また違ったのだろうな
●メモ
・古典を通じて我々が学ぶのは登るべき高き山の頂だけではなく、山道の登り方、心の置きどころである
・我々にある「小さなエゴ」の対処は「ただ、静かにみつめること」である
・非を認める、感謝すると、そこには素晴らしい人間関係が生まれてくる
・自分の非や欠点を素直に認める
・人間に長所、短所という考えはない、個性である
たとえば発酵、腐敗の違いは何か。これは人間に有益なものを発酵と呼び、有害のものを腐敗と呼ぶ。これと同じ
・嫌いな人を誉めることから始める。本人の前でなくてもよい。誉めるということは、否定的な気持ちを浄化していくことに繋がる
・人間の賢さは「人と心が離れない」ではなく「離れた心もいつか和解していく」こと
・相手との関係を絶たなければ、人生は時折素晴らしいプレゼントを与えてくれる
・出会いに正対すること。人間関係がおかしくなるのは「正対」できていないから
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本の内容は大変に素晴らしい。少しずつでも実践できたらいいな、というかやるべきだなと思う。
七つの心の技法があげられているが、どれにしてもまだまだ未熟すぎる。日々鍛錬だなあと。
本書の内容をうけながら、いま自分は仕事で社会とつながり、日々学び続けられる環境があることがとてもしあわせなことでもあるなと感じた。
年をとってもこういった環境をどう維持して行くかも考えるのはとても大切だなと。
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人間関係を好転させるためにはどのようにすればよいかという本。
人とのやりとりの技法など、テクニカルな小技の紹介ではなく、自分がどのように人生に向き合えばよいかという、大きなテーマで書かれている。
自分に非がない、完璧で統一的な人間を目指すのではない。
・自分の非を見つめ(それはなかなか治らない)、皆の前でも認める。
・人と関係がこじれた時こと、自分の心の中で相手との関係を閉じず、相手に心を開いていることを示す。
・人は言葉の影響力に大きく影響されている。人の悪口を言うとどんどんその人のことが嫌いになっていってしまう。なので、嫌いな人ほど相手の良いところを見つけ、日記などに書きだしてみる。
・自分の中のエゴを見つめられることで、心の鏡に曇りがなくなる。自分の姿、他人の姿、物事の姿が曇りなく見えてくる。
確かにこれができていると、人間としてしっかりしていて皆にも認められそうだなと思う。
考え方としてはうなづけることがたくさん。
ただ、行動に移すのは生半可な気分じゃできない。
意識しながら、できることからやっていこうかなと思う。
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留めておきたい事が多過ぎて、
わたしには救いの本でした。
第二のこころの技法ー自分から声をかけ、目を合わせる
第一は、人間の心は、我々が思っている以上に、しなやかだ、ということである。
第二は、自分の心を開くことで、何よりも、自分の心が救われる、ということである。
第三は、相手が心を開いてくれなくとも、こちらの心は伝わっている、ということである。
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田坂集中力の本にしてはわかりやすい内容。
第一の技法
心の中で自分の非を認める
第二の技法
自分から声をかけ、目を合わせる
第三の技法
心の中の「小さなエゴ」を見つめる
第四の技法
その相手を好きになろうと思う
第五の技法
言葉の怖さを知り、言葉の力活かす
第六の技法
別れても心の関係を絶たない
第七の技法
その出会いの意味を深く考える