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三島由紀夫賞受賞作。
エロティシズムと下世話さが絶妙にブレンドされている。不穏な時代を舞台にしているが、徒花のような明るさが印象的。
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伯爵夫人の熟れたまんこと主人公の魔羅、ちんぽの話。
何がいいのか理解できなかった。
自分の若いときのうっくつした性の捌け口か?
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三島賞受賞会見が面白かったので手に取りました。これをあのおっちゃんが書いたのか!とか、記者の質問はこれのことか!とか……は、特に思わず、伯爵夫人の言動にたゆたう青年のさま、いとをかし。
これはいい。五感を刺激する時代小説やん。
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三島由紀夫賞の受賞会見において、「別に…」という態度で新聞・雑誌記者の頭の悪さを痛快なまでに暴き出すコントを仕掛けてくれた「東大のエリカ様」こと蓮實重彦によるエロ小説。
これは単なるエロ小説なのだから、何か文学的なるテーマを読み解こうとすること自体に無理があるし、私はところどころ笑いながら読んだ。これが自身にとって正しいこの作品の読み方だと思う。もっとも、ここでは書けないような猥雑な単語が頻発されても決して下品さを感じさせないのは、高い文学的文章力によるものであり、その点には関心させられた。
これを真面目に読むような人はきっと三島由紀夫の「仮面の告白」なんかにも文学的なテーマを見いだそうとするのかもしれない。「仮面の告白」なんかも笑い飛ばすのが1番の作品だと思うのだけど。
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三島由紀夫賞受賞のニュースがとっても印象的だったので、ぜひとも読んでみたいと思った。
1度読み出したら止まらなくなる。だけど1度止まると次にページを開くのがとても億劫で嫌になる。内容が内容だけに・・・
こういう妖しい時代もあったのだろうか。
蓮實さんのそっけなさが理解できるような気がする。
装丁は素敵。
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確かに「小説が向こうからやって来た」としか言いようがない。
夢想と夢想がループしていく感覚、その中で自分がどこに居るのか分からなくなってしまう不安感、そして最後に霹靂のように自分の正体を知るという衝撃は、なんとなく『ドグラ・マグラ』を彷彿させた。舞台である戦前の空気感もどことなく似ていた。そして何より、作品全体のエロチシズムである。死と隣り合わせみたいな、あぶなっかしいそれである。
「均衡」という言葉が、いくつかの箇所で印象的だった。
「あぶなっかしい」「かろうじて維持されている」「かろうじて保たれている」と説明される「世界の均衡」というものが、初めは「物語世界」とか「小説の世界観」とか、そういうもののことを指しているのだと解釈していたのだけれど、
それは本当に、文字通り「この世界」の均衡を指しているのだと次第にわかる。そうして物語が絶頂を迎えようかというところで夫人は慌ただしく退場し、「モールス符号」だの「特務工作」だのときな臭い言葉が飛び交う中で、世界は「あの日」を迎えるのである。
物語全体に横溢するエロチシズムにばかり目が行ってしまい、「ポルノ小説」だと言われがちだけれど、これは紛れもない「戦争小説」だろう。それを過剰なくらいのエロで覆っている(もしくは覆い隠している)だけで。
では、その覆い隠しているものは何なのか? ということだけれど、「馬鹿らしい」といわれるだけだろうからもうやめる。眠いし。
とにかく自分はこの小説に圧倒された。それだけでいいじゃないか。
向こうからやって来た小説が、私を向こうに連れてってくれた。
それだけでいいじゃないか。
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西洋の近代は、コモンセンスへの反逆にほかならなかった
ならば日本人にとっての近代化とは
まずコモンセンスを明文化するものでなければならない
それは、日本人の必要悪…嘘や無責任を合理化することである
ほんとうにそんなことやってしまっていいのか
そこにずっと悩み続けたのが、日本文学の歴史と言っていい
(作家が神になろうとする行為だからだ)
しかし結局のところ
それら全部すっとばして、導き出された結論は
暴力による言論弾圧
しかもそれは、あらかじめ産業革命を取り込んでいるのだ
そりゃ絶望もするだろう
独立独歩の精神で、二重スパイになってもいいけど
それだって戦争に与することには変わりない
こうなってくると、恋愛中に明文化できない変性意識だけが
日本人を近代人たらしめるものだ
そういう意味でこの「伯爵夫人」は
すべてを散文的に表現しようとしたあげく
おそらくは自分でも信じていないだろう、オカルト世界に突き進んだ
三島由紀夫へのアンチテーゼともなっている
(最初のほうに三島本人と思しき人物の話が置かれている)
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そんな日は知らない。だけどその日を知っている人を私は知っている。もはや故人だけと。つまり、父は次郎さんと同年齢であった。平岡と同期なのだった。わからない人はわかなければいい、ただそれだけ。
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三島由紀夫賞、装丁も素晴らしい。
触ってみてください。
ただ、字面を追って行くと戦争やら当時の混迷する人が右往左往する様子よりも直接的な表現が多すぎて首を捻ってしまうところも。だから読み進めにくかったし、栞を挟んでそのまま放置してしまった日も。
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声に出して読みたい三島由紀夫賞。
こういった小説も賢そうな顔をして読めるから、読書は青少年の味方である。
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東大総長が三島由紀夫賞を獲った、単純な理由で読んだ。題名からして大人の純文学を想像していまが、エロジジイが好みそうな表現が多くてあきれた。
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この作品がこの評論家の小説第三作目。二作目は未読だが第一作の尖った挑発に満ちた『陥没地帯』(1979)を読んでいる自分には肩透かし。幻想的ポルノ。蓮っ葉な言い回しと単語がびっくりさせるぐらい。世間では評判がいいようだがそれは著者があえて通俗の極みを目指したのではないかと。この作品の三島賞受賞記者会見で『(略)私の書いたものは到底傑作といえるものではありません。あの程度のものなら、私のように散文のフィクションの研究をしているものであれば、いつでも書けるもの。あの程度の作品というのは相対的に優れたものでしかないと思っております。』本心だ。彼は本当に誠実な評論家だ。功労賞的な受賞なのは見え見えだ。蓮実の授賞式の態度は、自らの作品のレベルを告白しているしその通りだから。自分のことで突っ張るのはさすがだ。ここで媚びた態度を取ったら蓮実は軽蔑に値する。評論家として毅然といていて素晴らしい。
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1941年12月8日に、古老のジャズ評論家が、あるレコードを派手にかけていたら、ご両親に「今晩だけはおやめなさい」と言われたことを、書くことの動機のひとつであったと三島賞受賞の記者会見で語る後期高齢者は、この美しいルイーズブルックスの装幀の書籍の中に、いかに戦前の文化的環境が豊かなものであったかをたっぷりと詰め込んでおり、それをそしらぬ顔で無視をするのか、それとも真摯にアクセスを試みようとするのかは読者に委ねられている。
むろん、そんなことに頓着せずとも、読者を楽しませるだけのエンターテイメント性は兼ね備えているーそれがあなたの好みに合うかはともかくとしてーので、心配されることはない。
本屋で、たまたま発見したら、立読みし、これはっと思うのであればお買い求めになるのがよいと思われる。
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読み終わった。何を言っているのかいささか理解できない。卑猥な言葉を投げつけているだけのような気もする。男と女の物語。お互い仲良くしなさいってことかな。
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何でこれが三島由紀夫賞!?頭が良い人が書いたよくわからない本は何でも三島由紀夫賞なの!?三島由紀夫はもっと読む人のこと考えてる。おとぎ話にしてもできが悪すぎ!!出会う女がみんな自分のチ○○触ってくれると思うなよ!!でも個人的には村上春樹よりは読みやすかった。