紙の本
ルールを自分で決め守るから登山は美しい。
2016/07/02 23:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、著者小林がインタビュアーとなり、14座の登頂に成功
した竹内洋岳との対話が進行する本。
登山家竹内。その人物の在り方は、著者小林氏の予想をことごとく
裏切る。
登山家が自分のなかで決めているルール。それは、常人の想像を
越えたものが有る。
もっとも素晴らしい山は?
と聞かれて
次に登る山
と答える竹内の清々しい答えには作為を感じない。本当に
そうなのだろうな。本書を読んでいると登山家竹内の人的
魅力がよくわかると思う。
ちなみに私は登山には興味が無い。そして、これからも山登りを
する気はない。それでも、本書を読んで登山の魅力というものが
しっかり伝わってきた。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヨンデリーヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヘタな仏教本を読むよりも、よほど禅ワールドです。
活字となった竹内の話も禅ならば、
小林の感性が写し取った一枚一枚の佇まいがすでにして禅。
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2016/6/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2018/5/15〜5/17
8000m峰14座すべてを日本人として初登頂した竹内洋岳氏をカメラマンである小林紀晴氏が行った天狗岳への山行時に行ったインタビューをまとめた本。以前にも竹内氏の著作などを読んでいたが、一種独特の人である。こういう精神状態を保つことが死と隣接する世界で活躍できる所以なのか、経験するうちに身についたことなのか。共感できない部分もあるが、自分の山行に参考になる箴言をいくつかもらうことができた。
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14サミッターの竹内洋岳。
山登りは、想像力であり、運は存在しないと言う。登頂はゴールではなく、あくまで通過点に過ぎないと言う。過去に大怪我をおったこともあり、生への執着心は、すごいと思いました。確かに、死んだら、次への目標も追いかけることができない。山登りでも、人生でも数歩先をみることって大切。勉強になりました。
これを読んで改めて、山に行きたいと思ってしまう。天狗岳を登る洋岳さんが可愛くみえました。
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日本人で初めて標高8000Mを超える14座を登頂した竹内洋岳さん。日本人で誰も経験したことがないことを経験した同年代の人がどんな境地に至っているのか興味分かかったのですが、会社勤めしている私とあまり変わりませんでした。
平凡な社会人の自分には辿り着けない境地を垣間見れることを期待していたのですが、極限な状況に身を置いても日常と変わらない境地を保っていられることこそ、竹内さんの凄さなのでしょう。
でも、肉体は違います。
天狗岳を登っている竹内さんの姿は超人でした。凄い。
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数ページごとの挿話の括りで進行していくのだが、内容のラップがあったり、インタビューと天狗山行との並び替えがおかしなリズム感だったりと、読んでいてスカッとしない。密度が低いというか。
そして、竹内氏のわずかばかりの発言が何度も流用される一方で、核心的なところは筆者の推察で終わっており、なにがなんやらさっぱり、という内容でした。
写真は静謐で良いのですが、ライティングは別の方に任せたほうが良かったように思います。写真家さんとしては好きな方だっただけに残念でした。
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竹内さんは人としていたって普通(決して平たく平凡という意味ではない)な方という印象だった。そして山が好きなんだなというのがすごく分かった。
小林さんのアジアンジャパニーズはめちゃめちゃ好きなのですが、本書は一冊の本にするために無理に色々盛っている感じが否定できない部分が正直あったかなといった感じでした、、、すみません...。
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登山家の哲学を学びました。
山に運はない。経験は積み重ねるものではなく、並べるもの。登山初心者の私ですが、登山だけではなく人生訓として参考にさせて頂きたい言葉です。
死と隣り合わせの8000m超級を登頂される人間の生の輝きを垣間見ることができた、そんな本です。
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原動力は野心でも義務感とかでもなくただやりたいからやる。何かを成す人はそんな人なんだろうなと思った。