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1 小説家は寛容な人種なのか
2 小説家になった頃
3 文学賞について
4 オリジナリティーについて
5 さて,何を書けばいいのか?
6 時間を見方につけるー長編小説を書くこと
7 どこまでも個人的でフィジカルな営み
8 学校について
9 どんな人物を登場させようか?
10 誰のために書くのか?
11 海外へ出て行く。新しいフロンティア
12 物語のあるところー河合隼雄先生の思い出
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何よりも、真っ直ぐな本だと感じた。
真っ直ぐな言葉で、真っ直ぐな気持ちが述べられているな、と思った。
そして、読んでいくうちに、真剣に小説を書き上げてゆく、真っ直ぐな村上さんの姿が浮かび上がってきた。それは、歪みなく周りを見つめて、自分が感じたことに正直にあろうとした村上さんの生き方の一部なんだな、と感じた。
うまく言えないけれども。
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走ることについて語るときに、、、と同時に読んだ。変わらないんだなーと。エッセイ読んでると会話してるような気分になる。こちらの質問が先読みされてる。
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2016/11/23 読了
共感できるところがあって、自分も小説家になりたいという意思を改めてかき立てられた。
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普段はあまり見聞きできない、村上春樹氏の日常や思いの一片を知ることができる良書。あらゆる意味で普通であること、日常をできるだけ損なわないこと、などは自らの生活にも参考にしたい。
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村上春樹が小説家としての作業や思考のルーティーンについて語っている本書は、実際に本人が書いている通り、他のエッセイなどでも読んだことのある内容が多いのだけれど、その首尾一貫した落ち着いた姿勢は読んでいて心地よいものなので、ファンである自分にとっては、やっぱり本書は面白い。というか心地よい。
目新しいものは無いのですが。
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小説家としてのスタンスを詳細に記載している。
はしること、訳すこと、書くこと、
すべてを習慣にする。
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村上さんの文章には独特のリズム感があり、一度そのリズムに体が慣れるとギアが入って一気に読まされる。本書のようなエッセイでも、小説でも、翻訳書でも同じ感覚なのが不思議だが、徹底した校正作業の成せるわざなのかもしれない。
周囲に流されず自分の考えを貫く姿勢、何歳になっても表現の幅を広げようとするフロンティア精神は、自分も見習っていきたい。
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再読。初めて読んだ感想に「そしてちょっとだけ涙ぐむ。(ま、そんな人いないと思うけど。)」って書き込んでた。今回またもや「なんでこんなところで目頭がアツク・・・?」と思うところがあった。だいぶやられてるんでしょうな、村上春樹という作家に。これを読んでるときに来年2月に新作長編が刊行されるニュースが出た。その新作も、ここに書かれているような方法で生み出されたんだろうなあ。待ち遠しい。
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以前にどこかで読んで知っている内容も多かったけれども、興味深く楽しんで読めた。
一番印象的だったのは、アメリカで小説を売り込んでいく過程の話。
村上さんの努力とすごさに感服します。
レイモンド・カーヴァーは私もずっと前に村上さんの訳で読んだことがあり、その仕事が重要な縁となったというくだりは本当に感動的だ。
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どこかのバーとかで村上春樹の個人的な話を聞いている感じ。とても示唆に富んでいてよかった。
フィジカルと思考は実は密接に結びついていて,継続的にフィジカルをメンテナンスすることで現在になるまで思考能力(いろいろなタイプの思考能力があるとは思うが)が磨き上げられている(一般論でなくあくまで個人的な体験/感覚としてだが)といった話はとても勇気づけられた。
オリジナリティーとは等
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著者が小説を完成させるまでの過程で何をしてきたのか、又何をしているのかが具体的に記されている。小説を書くことに対する彼の向き合い方は、題名にある通り「職業的」であると感じた。
大げさな表現だがこの本の社会的意義は、小説家というロールモデルを提示していることだと思う。すこしでも小説を書こうと思ったことがある人、または書こうとしている人に対して、この本は小説を書くことを勇気づけてくれたのではないだろうか。
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村上春樹って愛すべきめんどくさい人で、自分のことは自分で面倒を見ることができる稀有な人だと思う。
すごいひとだ。
107ページから引用したが、加算するより、マイナスしていく必要がある、ってところ、今読んでいる『コミュニティ難民』でアサダワタルが引用している菊地成孔の、何を知っているかとか何をしたことがあるかということではなくて、どのような知らないこと、したことがないことから構成されている存在かということに注目されるべき、みたいな内容とリンクしてて興味深い。
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彼の著作群が異様な深みを湛える様になってきたのは、いわゆる'青春3部作'の終わりからだったように記憶しているが、この本を読む限りでは村上氏自身もこれらの本を執筆する過程で小説家としてのルーティンを確立したようだ。
本文中で彼が述べている通り、そのルーティンは私達が一般的に想像する'作家'のイメージとは大きく異なる。それは、わたしにとっては新鮮な驚きであると同時に、どこか納得する部分もあった。彼の著作群-長編小説の場合が多い-では主人公は身体的な移動と共に、自らの心の深淵へと潜り込んでゆく精神的な移動を行っている。この彼の本を他の作家の作品群とは異なるものにしている独特の部分が、本書で述べられている彼のルーティン化された創作スタイルと深く連動性を持ったものとして相対的に生み出されている・・ということを伺い知ることができた。
本書で述べられる村上春樹氏自身の思想を自らの生きてゆく指針と対照し、参考にする・しないを含めて考え直してみることで、あなたのこれからの人生を立体的に組み立てる大きな助けになってくれるかもしれない。
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村上ファンである職場の同期から借りて読んだ一作。
社会人一年目、組織人として生きることの辛さについて考えるようになった私は、生きたいように生きればよいと村上春樹から励ましをもらった気がする。
とはいえ、やはり勤め人の身であるから、どこまでは自分らしさを持ったままでよいのか、どこからはマナー違反となってしまうのかわきまえる必要があるのだが…。もしも彼が私の立場にいたらどう行動するのだろう。
また、河合先生との関係について述べた「たびたび会って話をしたが、何を話したのかよく覚えていない。でもそれでいいんじゃないか。いちばん大切なものはむしろ、我々がそこで何かを共有したという物理的な実感だったという気がするんです。」(忠実な引用ではない)という言葉に共感した。
親しくしてもらっている人々と、そういう実感をもってながく接し続けていけたら幸せだなあ。