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30代40代女性の悩みを題材にした物語。
まさに40代の私が読むと、「そうだなぁ~」と共感できることが多い。6編になっているのでさらっと読める。でもじっくりとかみしめて読みたい小説でした。
この1文に込められてる思いは何か?それぞれが抱えているものがあるんだなぁ~っと感じます。
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全6編の短編集で、すべての主人公の女性が40代。
作者の田中さんも同年代。
私と同年代の人が読んだら、身につまされる話が多いんじゃないかな。
私は
「母にならなくてもいい」
と
「熊沢亜理紗、公園でへらべったくなってみました」
が面白かった。
旦那さんから「夜の おつとめ は引退したい」なんて言い方をされたら誰だってキツいよね。
昔そんな感じのドラマがあったね…義務と演技?とかそんな感じの。
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40代のリアル《現実》がここにありました。
親、妻、娘、、大人になった女性達が思い悩む姿は、どこか自分と重なる部分があり他人事とは思えませんでした。
生きていれば様々な問題がありますが、自分を見つめ直す自分だけの時間というのはとても大切な時間と思います。そして、忙しい毎日に少し疲れた時、本書が原点回帰を促してくれるような気がしました。
《誰かが幸せな時、誰かが不幸になっている。》全編を通してそのようなことを思わせるストーリーでもありました。
トルストイ著 アンナ・カレーニナでの名言が作中に出てきますが、そちらもとても印象に残っています。
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40代の女性たちが主人公の6編。
最後の「べしみ」はなんだか不思議で
気持ち悪かった…。
他の5編はもどかしかったり切なかったり
楽しく読めた。
やっぱりでも若さっていいよねー。
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壮年期を経て、老年期を目前に控えた女たちのリアルを見た。
甘いだけでは物足りない、だけどたまには欲しくなるしわざわざ手に取るものでもないような気がして取れないよね。
好き嫌いが激しく分かれる一冊だと思う。
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40代女性の気持ちが、よく、表現されていると思った。
わかりやすい伏線が、はられていて、読みやすく、殆ど一気読みでした。
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p264
相手の言葉に反論するのではなく、相手の気持ちをただ受け取ろうとすると、なかなか言葉は出てこないのだった。
結婚について〜から残欠までが特に好き。ツイッターみたいな、他人の人生を見させてもらってるような、今後の人生の参考になりそうな本だと思った。
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6篇からなる短編。登場する人が少しづつ絡んでいる。それぞれの40代女性の立場や微妙な心情が読み取れる。同年代、又はその上世代に共感されるかもだけどそれ以外はどうかな…
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女の人の為の小説って感じ。最後の話は苦手だけど、ほかの話は読みやすく、現実的と非現実的が混ざってる感じ。
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40代女性の連作短編集
あんまり共感するものはなかったけど
読みやすかった
「花車」武子は仲の良い夫婦だが、夫からもうセックスしたくないと言われる。
さらには、他の人としてもかまわない、でも離婚はしたくないと
夫は武子のことを愛している。
武子は夫の言葉に傷つくのだけど
なんだかんだそれって幸せなんじゃない?
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40代女性何人かを描く短編集。夫婦をやっていると、家族をやっていると、独り身でも、歳を重ねるとあれこれあるよね。どうやって解決すればいいのか。いくつになっても人はあれこれ葛藤する。人生そんなに甘くない。
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1年前くらいに買って、わたしにはまだ早いのかもと思って積読していた。読んだ。馴染んでしまった。まだ学生のくせにそれってどうなの、と思うけどそれ程身近でリアルなものになってた。結婚も性欲も親の介護も。
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話の作りは、読みやすくてよかった。
しかし、最終前に向いていこうと書かれてはいるが、現実未来を突きつけられて、疲れたところがあ?。
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初めて読む作家さんだったから検索してみたら、著者の田中さんは、40歳を過ぎてからこの本の巻末にある「べしみ」で賞を獲得してデビューされたとのこと。
女のためのR-18文学賞。この文学賞でデビューしてる作家さん、窪美澄さんとか彩瀬まるさんもそうだったと思う。個人的に、好きなタイプの作家さんが多い。
40代の女性たちが主人公の6編の短編集。
婚活が成就し出会って3時間でプロポーズされた女の迷い、仲の良い夫からもうセックスしたくない宣言をされた妻の動揺、念入りに家事をこなし息子に手作りのおやつを欠かさない主婦が抱える秘密、など。
女の30代は、結婚はするのか出産はするのか仕事は続けるのかと迷うことの連続だけど、そこを越えて若いとは言えなくなった40代の女たちの様々が描かれている。
それぞれの悩みを見つめていて、けしてただの幸福ではなく、でも不幸でもない女たちの日々はとてもリアル。これは40代を過ぎてからデビューした著者だからこその視点なのかもしれない。
とくに息子に手作りのおやつを作り続ける主婦を描いた「残欠」は衝撃的だった。主人公が抱える過去に驚いたし、その過去からくる罪滅ぼしのための行動が切なかった。
結婚だとか出産だとかの身近な迷いとはかけ離れた悩みを抱える主人公で、この小説の中では多少異色かもしれない。
そういう意味ではデビュー作の「べしみ」も異色かも。男性とは縁遠い40歳女性の陰部に、突如として鬼神のような男の顔(=べしみ)が出来てしまったという奇妙なお話。
これはリアルと捉えれば良いのか、それとも何かのメタファーと捉えれば良いのか、いろいろ考えてしまった。
すぐ近くにいそうな女性たちの、実際によくありそうな悩みたちの物語。読んでいて胸苦しくなる瞬間も多かったけれど、とても読み応えがある短編集だった。
女同士の探り合うような会話とか、だけど最終的に気持ちが分かり合えるのは女同士だからというところも、同じ女だからこそ分かるなぁと思ったりした。
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何となく積読から持ってきた田中兆子、短編よい…「結婚について私たちが語ること、語らないこと」
描写の感触とか、話すこと話さないこと(心の中で思ったこと)の描き方とか、幸せの形の人それぞれさとか、伝わってくる、よいな〜沁みる。
と、一つ目の短編で呑気なことメモっていたらふたつ目以降でどんどんぐいぐい引き込まれていった。すごいな田中兆子。なんでこんなにリアルなんだ、40代女性のさまざまな形のリアル。筆致がすごい。
本屋でジャケ買いというかタイトル買いして長らく放置していたんだけど、タイミングで的にもタイムリーだったなと何となく思う。
書かれることと書かれないこと、繋がってたり繋がってなかったりなところ、人生ってこんな感じだよなーとしみじみする感覚…濃くて薄くてやっぱり濃い。はーーー小説って良いな