紙の本
軽いエッセイ集
2016/11/30 20:39
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
キーンさんの過去作と重なる部分も多いので物足りないと感じる人もいるかもしれません。
自分的には、養子になった誠己氏のことは知らなかったので、「ふ~ん、こういう人なら成程納得」と、わかってスッキリ!
タイトルの「黄犬」も昔から使っていたとか…考えてみれば、日本籍届出の「鬼院」より、英語的発音ですね
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日本って大丈夫なのかなぁ…そんな気持ちを持った震災以降、キーン先生が日本について考えてくれていることだけで、日本にもすばらしいところがあるんだなぁ…日本人でも良いかもって気持ちが楽になりました。文学界に生きた作家さんが実際にいた事を、面白く書かれていたりして、作家さんの本を読んでいてもリアルを感じる事ができる気がして来ます
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ドナルド・キーンさんと養子となった誠己さんのエッセイ。
日本に帰化し日本人として生活するようになった話、過去の思い出、大震災について考えること、身の周りの出来事等をまとめたもの。
内容は、過去に読んだ本に書かれた事が多くて、ほぼ周知の内容だった。キーンさんの本でいつも驚かされるのは、友人知人達との交友関係の広さと記憶の確かさだ。本人も記憶力には自信があったらしい。また人間関係のレベルの高さ広さがあり、相手に礼儀を尽くす態度が素晴らしいと思う。
日本人以上に日本人らしい感じがした。
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たまたま読むべき本がなかったこところにふと出会った1冊。
『石川啄木』を読了していたので、その執筆当時のことを知ることができたのはちょっとした収穫だったし、何よりもキーンさんご自身の従軍経験からくる反戦平和への想いは、心に深く沁み入ってきて、この想いはきちんと継承していかなくてはならないなと、単なる一個人ではあるが強く決意したところである。
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ちまちま読んでいたら時間がかかりました。キーン先生の日本への愛、養子の誠己さんのキーン先生への暖かい親子愛など、読んでいてなごみました。
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キーンさんの日常と、息子誠己さんからみた日常を読むエッセイ。
日常と言っても、そこはキーンさんなので文学がそこかしこに散らばっているし、戦争と平和について、音楽について、日本についても、しかり。
誠己さんのエッセイがあるのがとても面白い。
写真があるのも。
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読了。ドナルド・キーン氏晩年の日本語でづづられたエッセイ。正しくは日本語で語られたものを編集者の方が文字起こししたもの。キーン氏の日本や、日本文学に対する思いが書かれているが、特に若い頃の米海軍通訳士官として日本兵の残した日記に触れた時のことはとても興味深く読ませてもらった。まるで山崎豊子氏の「二つの祖国」の世界のまま。キーン氏のオペラに関する記事は読んだことがあったが、こういったエッセイは初めて読み、とても面白く読めた。そしてキーン氏の日本文学研究者としての功績、顔の広さに驚くばかり。
後半は養子のキーン誠己さんが、息子の目から見たキーン氏について書かれている。