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「パリッと」とかむといい歯ごたえがしてする食べ物と言えば、TVCMでもおなじみのソーセージ。今回取り上げる本は、「食」の図書館シリーズのソーセージ。
ソーセージというとドイツが浮かんでくるが、紀元前3000年ごろのエジプトから存在していたとあり、驚いた。壁画にいけにえの牛の血でブラッドソーセージ(血を原料にしたソーセージ)を作る様子が描かれているそうだ。このころからぱりぱり食べていたのか。
著者は、ソーセージに「もったいない」精神がうかがわれると述べている。そして、ソーセージの定義について、いろいろ考察している。豚肉がよくつかわれて、塩が加えられることが多いがそれがすべてではなく、民族料理によっていろいろあるなど、一筋縄ではいかない。
ソーセージのダークサイドについても言及している。それは、あの形から男性についている「アンテナ」を意味する。すでに、古代ギリシアからそのような使い方をしていたそうだ。古代人も現代人も頭の中身が一緒という部分があるなあ。
ソーセージに関して、ドイツ、フランスなどのヨーロッパをはじめとして、ロシア、アメリカ大陸などいろいろな地域のソーセージが紹介されている。ところ変われば品変わるだな。
最終章では、「ソーセージよ、永遠に!」とっして、ホットドッグが載っている。手軽に食べられるものの一つに挙がるホットドッグ。フードコートから本格的な店でも提供されるようになったホットドッグ。ソーセージを求める人々がいる限りソーセージは永久に不滅ということか。