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夢喰い探偵 3 宇都宮アイリの帰還 (月刊少年マガジン) みんなのレビュー
- 義元 ゆういち
- 税込価格:472円(4pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2016/10/17
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コミック
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紙の本
探偵になる前に
2016/12/05 17:59
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
病弱な少女に恋した本屋の孫の進路は、その娘と探偵になるか、それとも店を継ぐかで定まらず、二足のわらじと言う選択肢も有り得るが、本編で結論が描かれる事はなく、全三巻で自称探偵の女子高校生の物語は幕を下ろす。
高校生活の一時期に起きた、器物損壊、木の伐採反対運動、新刊書籍への書き込み、校内ポスターの異変、お化け屋敷の探検、文化祭の妨害、失踪者の遺体発見、商店街での架空発注の多発、そして窃盗などの事件を解決した少女は、病の再発に備えて、再手術を受けねばならない。
対立組織から命を狙われる訳でもなく、いつでも話を切り上げられる筋であるからして、どのような結末を迎えたとしても違和感は生じないが、全三巻での完結と最終話での新たな冒険の成り行きを考えると、病が完治していない少女が失神時に見る走馬灯で事件の真相を暴く設定が、そもそも必要であったのか疑問が残る。
最終巻には、町の地図や二人の簡単なプロフィールが幕間に挟まれ、作者のあとがきから今後の構想も練られていたと推察するが、読みやすさの裏返しの平板な画面構成や間延びした事件の経緯と推理の展開が、多数の読者を獲得出来なかった理由の一つであろう。病床でのパジャマ姿からの着替えに代表される性的な描写も中途半端で、ソックスの柄の黒への固定化も魅力を減ずる一因となった。
それでも次回作の発表を待ち望む出来栄えであるのは間違いない。
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