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夜市 みんなのレビュー
- 恒川 光太郎 (著)
- 税込価格:572円(5pt)
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2008/05/24
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紙の本
これってホラー?美しさと哀しさと恐ろしさの境目。
2010/10/17 15:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久方ぶりの再読。
ホラー文庫からの刊行で、日本ホラー小説大賞を受賞しているのだからホラーというジャンルで正しいのだとは思うけれど、わたしにはホラーだとは思えなかった。むしろファンタジーというくくりのほうが合っている。
望むものが何でも手に入るという、妖怪たちが出店する夜市。裕司は小学生のとき、その夜市で弟と引き換えに野球の才能を手に入れた。二十歳になる年、裕司は友人のいずみを連れ、久しぶりに夜市を訪れる。裕司の目的はただひとつ――弟を買い戻すことだった。
もう設定がファンタジー。妖怪たちが出店する市で、夜に開かれるから夜市。そんな場所に人間が迷い込めるはずがないと思うのだけれど、これが不思議なことに迷い込めてしまうのだ。
なんて書くと批判的に聞こえるかもしれないが、これはこれでアリだと思う。ファンタジーは苦手だけれど、これはすんなりと設定を受け入れることができた。
ただ、感想としては「ふーん」としか思えなかった。不思議な設定も受け入れられた。展開も受け入れた。でも、ただそれだけだった。
表題作よりも格段に気に入ったのは同時収録されている『風の古道』だ。
人間の住む世界と紙一重のところにあるという風の古道。この世の者ではない生き物たちの道なのだけれど、時折人間が迷い込むこともあるという。小さな頃に古道に迷い混んでしまった私は、友人のカズキにそんな道はないのじゃないか(=うそつき)と疑われ、再び風の古道に足を踏み入れた。12歳の夏だった。
そこから少年たちはひたすら歩くことになる――人間が足を踏み入れてはいけない道を。途中、水牛車引きのレンに出会い彼と行動を共にする。しかし道中で少年のひとりが死んでしまう。そしてレンと生き残った少年は、死者を生き返らせる秘儀を求めてまた、歩き始める。
端的に言うと、ただ歩くだけの物語。しかし彼らが歩く風の古道は、幻想的で美しい。単純に、美しいと思った。人が生き返るストーリーはわたしの最も苦手とするところなのだけれど、本作においてはその秘儀の存在さえもすんなりと受け入れられてしまった。
不思議な物語。恐ろしくはない。そして恐くもない。ただただ美しいお話だった。
『夜市』収録作品
・夜市
・風の古道
電子書籍
ホラーでは無く、後味もクソも無い。文学
2023/10/22 21:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
味気無いという一言であった。
どこかで想像した通りの内容だったのかなと思った。
レビューの良さに、もしかして、私は感情と何かを交換してしまったのでは無いだろうか?
と読み終わった後に、思ってしまった。
紙の本
夜市
2022/03/04 17:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱりファンタジーではなくホラーだと思いました。
私は怖かったです。
紙の本
世にも奇妙な・・・的
2014/07/17 15:49
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題の「夜市」は、異世界で催される市場でのお話、2話目の「風の古道」は、現世と隣接して存在する神の道へと迷い込んだ少年の話。
どちらもホラーではなく、世にも奇妙な・・・的。特に「夜市」のほうは、ストーリーもありきたりで、特に文章が面白い訳でもなく、高校生の書いた物語程度。
「風の古道」のほうが、この作者の持ち味なのかな?悪くはなかったが、恒川 光太郎という作家は、こういう作品だ!という印象もなく、全体にまあ・・・というところ。星3つ。