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紙の本
地図はタイムマシン
2016/11/23 08:32
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近古地図がブームのようだ。
書店に行くと古地図で観光するといったような雑誌や本が多く目につく。
特に江戸、つまりは東京が面白い。
古地図と現在の地図を重ねると、有名なあの場所はもともとこんなところだったのかと驚くことも多い。
例えば東京ミッドタウン。ここはもと長州藩毛利家の藩邸があったところといった具合だ。
そんなところが東京にはたくさんあることが、この本を読むとわかる。
本書の著者山本博文氏は東京大学史料編纂所教授で、数年前に中経文庫で『東京今昔江戸散歩』という本を上梓している。
本書はその本の改訂版だということだが、「決定版」と表記があることだから、より面白さが増しているのだろう。
最初に紹介されているのは現代でいうところの千代田区と中央区。
もちろんここには現代の皇居、江戸でいえば江戸城があったところ。
皇居といえば二重橋周辺を思い出す人も多いが、天守台から皇居東御苑近辺を数年前に訪れた時にはさすが徳川様と驚きと感心をしたものだ。
その時、この本があればさらに面白さがちがっただろうと今さら悔しい。
さらに足を延ばして港区にはいれば、ここには将軍様の庭であった浜離宮や将軍家の菩提寺であった増上寺と続く。
上野公園のある下谷あたりも寛永寺を中心に面白い一画といえる。
当時の中心から少しはずれるが新宿や中野、王子飛鳥山なども説明があって、そのあたりが江戸の頃の町だったのだろう。
地図一枚あれば、どの時代にもいけることを思えば、地図というのは小さなタイムマシンのようなものだ。
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