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2022-06-06
我ながら懲りないとは思う。けど、これはほぼ最後まで読むことが出来た。
ゴールと思惑が明確なのは素晴らしい。折に触れて、今何をしようとしているのか記述されているので、そこで迷うことはあまりない。
しかし、その中身はあまりにお粗末。日本語が怪しかったり、「後で解説」とありながらどこで解説したのかわからなかったり、逆に「●で解説した通り」とある●が何十ページもあったり。最悪なのは、数式の()と注釈/言い換えの()が混在していること。A=b(c)の記述が、A=b*cの時とA=b(=c)の時とがなんの説明もなく混在してる。
というのを時間をかけて読み解いて、ほぼついて行くことが出来た。けれどキモであろう最後の「2種類の交換子表示」は理解できなかった。交換子の表示にはこの2種類しかない、という意味だと思うが、その根拠がどこにもない。そのため、肝心の「偶置換群Aの正規部分群はAそのものである」という部分が腑に落ちない。
まあ、書いてあることを鵜呑みにすればそうなんだろうなあ、という感じ。けれど、鵜呑みにしたくないから読んだはずなのに。最後の最後で騙された気分です。