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驚きなのは、司馬さんがこれを32歳で書いたということ。ここまで世の中のことをこの年齢で分かってしまったのか。戦後10年で書かれているのに、中身は今でも通じることが書いてある。戦後70年余り、日本はあまり変わっていないのかなあ。社内恋愛はするなと書いてあるけれど、後に司馬さんは同僚と結婚されます。そこがくすっと笑えます。
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【司馬遼太郎、待望久しい新刊、初の新書】昭和30年サラリーマン時代の司馬遼太郎が本名で刊行した“幻の新書”を完全復刊! ビジネス社会で働く人々への知性溢れるエール。
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良書。
司馬遼太郎の意外な作品。だけど、司馬遼太郎らしい作品。歴史上の名書を知らなければ書けない。
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サラリーマンの概念は、この頃生まれた。会社員であっても、野武士のような気概をもって、自分の理想の道を
全うする人達が存在した。
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司馬遼太郎氏が新聞記者であったころに本名で昭和30年
ごろに書いた内容だそうです。
少し古めいたところは多くありますが、会社員として
わからなくはないと思う部分もあります。
また、時代の移り変わりもやっぱり見てとれて、
今の時代には起こりえないであろうことも書かれてあります。
とはいえ日本も会社員も会社も、社会もすくなくとも
進歩しているのでしょう。
第2部の『二人の老サラリーマン』『あるサラリーマン
記者』の2作は面白かったと思います。
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2017年18冊目。サラリーマンの人生訓。内容に目新しさはないが、昭和30年32歳の司馬氏の悟り具合に驚かされる。自らも組織に属しながらサラリーマンとは何かを考えただけでなく、その職を辞する決意があったからこそサラリーマン界を俯瞰できたということか。
ただ、私は文章のリズムに馴染めず、最後まで読みにくかった。
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昭和30年に司馬遼太郎が新聞記者をしていた時代の本。「サラリーマン」という職業について、今でもあてはまることが多い。女性の働き方の部分は時代が変わって今と状況が違っていると思うが、男の仕事については60年経った今でも通じることが多いと思う。後半になると、司馬遼太郎らしさが出てくる。歴史という中に見た普遍的なものを見る目など、面白く読める。
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期待外れ。司馬遼太郎観が変わってしまいそう。正直言って、単に世相を皮肉っているだけの文章にしか感じられない。
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司馬遼太郎が文字通りサラリーマンの時、サラリーマンの立場で書いた作品。非常に示唆に富んでおり、感心させられる。思わず、その通りと、一人相づちを打ってしまう。
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前半書かれているのは前近代的な勤労感。
それは仕方があるまい。なぜなら著した司馬遼太郎氏は、すでに鬼籍に入っている。
だからというわけではないが、特に落胆することはなかった。
格段に面白くなるのは後半で、ここで書かれている結婚観、家庭感、死生観はまさに司馬遼太郎。普遍的な面白さで、一気に読了してしまった。時代を超越した語り口は流石というしかない。
一読の価値あり。
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今の時代にも通ずる、サラリーマンの悲哀を司馬遼太郎の独特な鋭い視点で、ユーモアたっぷりに語るエッセイ的な内容。
まだサラリーマン時代にも書いたものであるけども、切り口や視点が面白いし、鋭い感性だなと思わされる。
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司馬遼太郎が本名で公刊した名言随筆サラリーマンを再刊したもの。後年の大作家の覚悟などがうかがえて、興味深いものでした。
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初めてきちんと読んだと思う司馬遼太郎の文章です。60年ぐらい前も人は何も変わらないのだなぁと良い意味で気持ちが楽になりました。
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昭和30年代に司馬遼太郎が論語などの一説を紹介しつつ、サラリーマンの処世術的な事を紹介している。
これを読むと約50年前も現在でもサラリーマンの処世術的なものの本質は変わっていないのだと思った。
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論語云々というより,日々のサラリーマン生活の中で感じる事柄を,過去の言い回しを用いてエッセイ風に仕上げた日記のように読める.今はもう出会えない歯に衣着せぬ文体は,為人が漂ってきて逆に心地よい.