500の参考文献
2018/04/09 19:27
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投稿者:オビー - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常によく調べられている。
この一冊を読むことで、ブロックチェーンの仕組み、実現できること、課題がわかる。
インターネット以来の革命の種は今ここにあることを実感でき、ワクワクする。
また、IoTとの相性の良さが物事の「分散化」を飛躍的に進めるはず。
「書き換えられないこと=忘れられないこと」を人々がどのように受け入れられるかが肝だと思う。
500冊分の本の価値が詰まっている一冊。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビットコインの技術的な裏づけとなってるのがブロックチェーンなわけね、位の知識しかなかった自分でも、一応理解できるような書き方になってます。
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ビットコインのコアテクノロジーとして世の中に知られるようになったブロックチェーンという概念。中央管理機構を必要とせずに所有権や信用情報の取引を保証するこの仕組みが、広い可能性を持つことは一部の人には認識されている。一朝一夕にブロックチェーンが敷衍して世の中が変わるということではないが、長期的には大きく世界を変える可能性を持っていると言われている。少なくとも、ビットコインの成功はその可能性を人々に強く意識させた。中央銀行を含む金融システムや不動産取引、音楽や映像などの流通システム、投票システム、などがブロックチェーンにより革命的に変わる可能性がある業界として挙げられている。ブロックチェーンは、VISAなどのクレジットカードやATM・送金などの銀行などの既存業界だけでなく、UberやAirbnbなどのベンチャビジネスにも大きな影響があると指摘する。
たいていの技術は末端の仕事を自動化するが、ブロックチェーンは中央の仕事から自動化する。だからこそ革命的と言われるのだし、同時にわかりづらいものとなっている。
経済学者のロナルド・コースによると企業の本質は取引コストの効率化であるという。取引コストとは、検索コスト、契約コスト、調整コストの3つがある。ブロックチェーンはある分野においてこの取引コストを取り除くことができるかもしれない。その帰結として、社会の働き方にも大きな影響を与えることになるのかもしれない。
著者は、この本に書かれていることは未来予測ではなく、実現すべき未来のビジョンであると宣言する。現在のブロックチェーンの状態は、1992年時点のインターネットのようだという。この本で挙げられた企業のいくつかが明日のAmazonやGoogleにならないとも限らない。本の内容は、それほどわかりやすくもなく、詳細でもないが、確かにこの分野をわかっていなければならないのだろうなということは感じることができた。
著者のドン・タプスコットは、『ウィキノミクス』や『デジタルネイティブが世界を変える』などの著作もある。目端が利くというか、流行にいち早く乗っかるというか、そういうポジションをしっかりと築いている。ちなみに共著者のアレックス・タプスコットは息子らしい。
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『デジタルネイティブが世界を変える』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4798118869
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新聞紙上で知ったブロックチェーンによる技術はいかなるものか知りたくて本書をとりました。ビットコインのベースになっているだけでなく、中央集権、ヒエラルキーの否定といった政治体制への変革もブロックチェーンを通じて見えてくる点はスケールの大きさとともに、未来への期待を抱かずにはいられない刺激が大きいものでした。
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次世代のインターネットの中心であるブロックチェーン技術はまさに知っておかないといけない技術だ。そういう意味で本書は今年NO.1の本になると思う。ビットコインの中核であり、分散技術、暗号化されていてセキュリティも高く、取引コストも安くなる。金融業界を緒として他業界にも広まっていくと思われる。まさに革命のインパクトだ。分散台帳技術、送金の便利さ、ハッシュレート、スマートコントラクト、価値の保存、会社が存在するのは取引コストを効率化するため、自律分散型、メータリングエコノミー、マイクログリッド(電力)、今後貨幣にとって代わるもの、デジタルID等次の時代を占う意味でも知っておく話題だ。
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巷でブロックチェーンの傑作本との評判ということで、読んでみたのですが、噂通りの本でした。
ブロックチェーンの解説本というと、その多くはその技術解説に偏っていたり、仮想通貨等のフィンテックに偏った本が多く、よく言われるブロックチェーンの革命性については、今までイマイチよくわかっていませんでした。
この本は、ブロックチェーンの革命性についてのみ語った本と言って良いのではないでしょうか。ですからブロックチェーンの技術解説にはほとんど触れず、ブロックチェーンによって、いかに世界が変わる可能性があるのか、その未来予測も交えながら語ってくれます。この本を読むと、インターネットが情報革命と言われつつも、それはまだ序章に過ぎず、ブロックチェーン技術によって、中央集権型の情報流通が破壊される本当の意味での革命が起こる可能性があることを教えてくれる本です。
ブロックチェーンが世の中で広まれば、ビットコインのように承認を行う管理者が必要なくなり、Facebookやgoogleのようにビッグデータで巨万の富を独占する企業もなくなるかもしれないのです。裏返せば、インターネットで一攫千金を狙うことが難しくなるかもしれないとも言えます。
クリスアンダーソンのメイカーズのように、新しい技術による革命的な明るい未来を見させてくれる本です。
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本年最後の読書。
「だから、この本が描くのは未来予測ではない。 僕たちが実現すべき未来のビジョンだ。」(p.32)
「インターネット革命」が成しえなかったあるべき理想社会(「誠実で安全で協力的で、あらゆる取引のプライバシーが保たれる場所」(p.31))を、「ブロックチェーン革命」によって実現すべき、という2015年末時点での檄文。
現在のシェアリング・エコノミーは過渡的形態であり、ブロックチェーンによって完成する(「bAirbnb」)、と言う。「イーサリウム」によって、コースの「取引コスト」は極少化され、「自立分散型企業(DAE)」が出現するのか?
果たしてブロックチェーンが真の「革命」をもたらすのか、エスタブリッシュメントに取り込まれて単なる「海外送金」の低コスト化に終わるのか、未だ未だ判らない。
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Fintech分野の中でも特に重要なブロックチェーンに関して体型的に学ぶこととと、ブロックチェーンの金融以外での活用性について見聞を深めるため購読。
読んでよかったことと感じたことは、インターネットが実現したことは「データ・情報の世界的なデジタルネットワーク化」であったのに対し、ブロックチェーンが実現したことは『信頼取引のデジタル化』が本質であるということ、中央集権型ではなく分散ネットワーク型で「取引」の非常に原始的なところに注力して且つシンプルに作られているため逆に強力であること。「ビットコイン」という名で作られているため金融にフォーカスされて語られるが、技術コアはそこに限定されているわけではないため、汎用性が高く、金融だけでなく、今後企業経営(ビジネスモデル・ものづくり)、国や国民の在り方にも今後少なからぬ影響を与えていくと思われます。
一気に読んでしまったの今後は改めてビットコインの仕組みや技術、歴史や展望に関して簡単に体系的に整理して見たいと思いました。
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インターネットは人と人をつなげたが、ブロックチェーンはさらにモノとモノをつなげてくれるのだ。
最近になってやっとブロックチェーンを理解してきた。
それまではフィンテックの一部だとしか考えていなかったし、世界を大きく逆転させる可能性を秘めた技術だという認識がなかったが、やっと世界でなにが起きてるかを理解できた気がする。
日本の注目度の低さに唖然とするが、個人的に今後も注目して行かなければいけない話だと感じている。
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ビットコインはブロックチェーンという技術に支えられている。記録の信頼性を劇的に高めるこの技術によって社会はどう変わるか。
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ドン・タプスコット/アレックス・タプスコット「ブロックチェーン・レボリューション」を読了。
「インターネット以来の衝撃」とも言われる技術”ブロックチェーン”。かくいう自分は、ブロックチェーン=ビットコイン=水物、怪しいもの。もっといえば、マネーロンダリングなどの犯罪の温床でしょ、、、という、どちらかといえば悪い印象しかありませんでした。
しかし、この本を読んでその考えは180度変わりました。今ではすっかり「スゴイ技術かもしれない!」と思うようになりました。
ブロックチェーンとは、「信頼のプロトコル」と言われるように、中央集権的機関・組織がなくても、コンピュータが自動的に”信頼”を担保する技術です。だから、この技術を使えば、国や銀行がなくても、通貨としての”信頼”を担保する「ビットコイン」が成立するわけです。しかし、ビットコインだけを見ていると、投資対象、もしくはフィンテック系の話にしか頭が働かないのですが、この著書ではブロックチェーンの本質に迫っているところが面白い。
ブロックチェーンの本質とは「仲介者を排除することで、誰もが自由に、豊かになれる相互ネットワーク」。
例えば著書の中では、今までなら銀行の口座やクレジットカードすら持てなかったような新興国の人々が、ブロックチェーンによって資金を募り、起業することができる。だとか、AirbndやUberといったシェアリングの仲介業者に不必要な個人情報を提供したり、仲介手数料を支払ったりせずとも、ブロックチェーンによってドライバーと利用者だけの契約でより低価格でサービスが受けられる、といったものが、予測できる未来、もしくはすでに起こりつつあるムーブメントとして紹介されています。
つまり、サービス提供者や受益者が本来得るべき対価を、完全に個人に帰属させ、無駄で余計な搾取をしている企業や組織をぶち壊してしまおうというものです。ただし、これはブロックチェーン推進派のある意味「理想郷」であって、国も銀行も無くなってしまうような世界がすぐにやってくるということはないでしょう。
(なので、ブロックチェーン推進派にはリバタリアンが多いらしい)
ただ、個人的には、ブロックチェーンが持っている「仲介者の排除」という概念には感銘を受けました。同僚やクラスメート、ご近所さんとのモノの貸し借りと同じで、シェアリングという行為には本質的に仲介者など必要ないからです。
そういった意味で、本当にこの技術が正しく発展していくのなら、AirbnbもUberも、将来的には駆逐されてしまうかもしれない破壊的な技術だと感じました。
一方で、ブロックチェーンという技術にのしかかる、倫理的な課題もあります。この技術によって、世界がこれまで以上に透明で効率的になるかもしれませんが、すべてがデジタルで決定され、人間の曖昧さや感情の入る余地のない世界は本当に受け入れるべきなのか。受け入れられるのか。そして、ブロックチェーンは「本当に信頼できるのか」また、万が一信頼が崩れた時には、「誰が責任を取るのか」。
これらの���題は、完全自動運転技術とも通じるものがあると思います。
著書にも書いてありますが、あらゆるテクノロジーには良い面も悪い面もあります。私たちが使っているインターネットだって、スマートフォンだって同じです。そしてその技術自身は中立であり、誰が、どのようにして運営・発展していくか、つまり人間の使い方によって技術の良し悪しが決まってしまうものです。
未知の技術でありながら、こんなにリアリティを持って未来の世界が想像できる技術もそうそうないのではないかと思います。これも著書にあるように、今後はこの不安定な技術を育てていくガバナンス機構が必須なのだな、と感じました。
このように、新しい秩序をもたらそうとする技術、使い方次第では想像もしないような世界が到来するかもしれない技術、よく分からないものを有志たちが見守りながら発展していく技術といった様相は、まさにインターネットと同じだなと思いました。
というわけで、自分はこの技術の恩恵を受けるかも分からないし、使いこなす技術もないただの傍観者ですが、ブロックチェーンの未来に期待する一人となったのでした。
テクノロジーやイノベーションに興味がある人は、ぜひ手にとって読んで見てほしいです。
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仮想通貨は流出問題をはじめ、逆風下に曝されている。が、その根幹を支えるブロックチェーン技術が素晴らしいことには、何ら変わりはない。
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ブロックチェーンのトレンドを要領よくまとめてある.私の問題関心だったEdTechへの言及がほとんどないのは残念だが,音楽業界について書いてあることは,そのままEdTechに通じるところもある.
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グリーベンチャーの堤さんもオススメしていたので、遅ればせながら読了。感想としては非常に面白かった!正直、IoTやAI以上によくわからなかったブロックチェーンというものの現在、そして可能性の一端に触れることができた。しかしこの手のやつはやっぱり自分で触ってみないとなんともなんだよな〜
P5
要するに彼が言いたいのは、インターネットで取引をするためには根拠のない信頼が不可欠であるということだ。インターネットの仕組み自体には十分なセキュリティが備わっていない。だからこそ僕たちは仲介者を神のごとく信頼するしかない
P19
けれど、もしもバーチャルな自分を自分だけのものにできたらどうだろう。つまり自分というものをブラックボックス化して、外から操作できないようにするのだ。何かの許可を得るときは、それに関連するデータだけ見せればいい。(中略)これを「永続的なデジタルID兼ペルソナ」と呼ぶ。
P22
「たいていの技術は末端の仕事を自動化しようとしますが、ブロックチェーンは中央の仕事を自動化します。タクシー運転手の仕事を奪うのではなく、UBERをなくして運転手が直接仕事をとれるようにするんです」
P24
「ブロックチェーンの核にあるのは、何かの所有権を確実に取引するという考え方です。その対象はお金でも、モノでも、アイデアでもいい。大事なのは単に土地を記録することではなく、そこに関わる権利をも記録して、所有権が侵されないようにすることです」
P115
ノーベル賞経済学者のロナルド・コースは、1937年の論文「企業の本質」のなかで、会社が存在するのは取引コストを効率化するためだと説いた。取引コストとは、人と人とが取引する飢えで必要になるコストのことだ。具体的には、検索コスト、契約コスト、調整コストの3つが主に挙げられる。(中略)企業を維持するコストが外部との取引コストを下回っている限りにおいて、企業はその規模を拡大できるとコースは言う。
コースの後継者でノーベル賞経済学者のオリバー・ウィリアムソンは、企業の存在理由が「対立や不一致の解決」にあると説いた。(中略)でも企業内でのトラブルなら、その影響範囲は最小限に留められる。ウィリアムソンは論文の中で次のように述べる。「実際のところ、組織内部の契約は忍耐によって支えられており、そのなかで企業は裁判所の役目を付与される。それゆえに企業は、市場にはできない命令を実行することができるのである」
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ビットコインを支える技術として『ブロック・チェーン』というキーワードをよく耳にするようになったので、気になって読んでみた一冊。
特徴や概念、今後の社会に与えるインパクトなど内容は盛りだくさん。まとめると『仮想通貨の管理だけではなく、あらゆる取引や信用情報を、改竄困難な形で分散管理する基盤』ということかなと。
ただちょっと誉めすぎ感があるのと、実装イメージは湧きにくいかなという印象。