電子書籍
不慮の事故で
2017/04/02 19:21
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投稿者:タンタン - この投稿者のレビュー一覧を見る
健常者のアスリートが幼なじみの、自分勝手な運転で片足を無くしてしまう…
人生のどん底から障害者のアスリートを目指し頑張って行く姿…
私も頑張ろうと主人公のパワーを貰いました。
紙の本
アスリートの気迫
2017/02/11 15:54
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
将来を嘱望されてたアスリートが幼馴染の運転事故で片足を失い、障碍者スポーツへと希望をつなぐ話。もちろんミステリーです。
終始、アスリートの狂気じみた気魄に気圧される感じです。
パラリンピックの出場権の事とかって全然知らなかったので興味深かったです。
パンドラの箱に最後に残ったのは希望だが、希望こそが最悪の厄災かもしれない・・・的な所、納得。諦め処を見失いそうな解釈。
さて、全く予備知識なしで読み始めたので御子柴弁護士が登場した時にはガッツポーズした。
今回はあまり出番はなかったけど、彼には悪徳弁護士としての表の顔を冷徹に煌めかせつつ、裏に隠された心をチラリちらりと垣間見せながら世間を欺いて頂きたい。
もっと御子柴弁護士を読みたいな。この話を相良泰輔側から見た話とか、ね。
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図書館で。犬養刑事VS御子柴先生。思ったより物語のインパクトは少なかったけど相変わらずの中山さん節で面白く読めました。ちょっとだけ出来すぎなストーリー感は否めなかったけどまた犬養VS御子柴を読めたらいいな。
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中山作品常連の犬養と御子柴も登場。
未来あるスプリンター・市ノ瀬沙良、隣に住む幼馴染・相楽泰輔の車にひかれ左足を切断しなければいけなくなる。その後、泰輔が殺害され、警視庁の刑事・犬養による捜査が始まる。また、泰輔の弁護人に御子柴が…
輝かしい未来が待っていたはずの沙良、いきなり絶望の淵に落ちてしまう。自分が障害を持ったことによりわかること。苦しみながらも新たな生きる目標を持ち前へ進む沙良は逞しい。そしてその沙良を支えるある人物のお蔭で未来が開けそうなところで終わるのがよかった。
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ついついサスペンスであることを忘れてしまう内容だ。障がい者スポーツについて丁寧に書かれている。また沙良が走るシーンでは同じようにドキドキしながら読んでしまった。ラストスパートは息ができなくなるほどだった。
今までパラリンピックには興味がなかったが、今年はぜひ観戦してみようと思った。
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将来を有望視されたアスリートの沙良は、ある日出勤途中に居眠り運転の車に轢かれ、左足を切断せざる得ず、アスリート生命を絶たれてしまう。加害者は隣に住む幼馴染の泰輔。その泰輔は、ある日自室で遺体で発見される…あらすじだけ見ると、シリーズものではなく、読まないでおこうと思ったけど、読んでみたら、犬養も出てくるし、何と泰輔の弁護人として、御子柴まで登場する。でも、今回はその2人の出番はあまりなく、どちらかと言うと沙良の障害者アスリートとしての再生がメインで描かれる。犬養も御子柴もいるのに、本格的な推理は少し控えめで、物足りない感じがするけど、ラスト20ページぐらいで、犬養と御子柴の対話で明かされる真実に思わず涙…また御子柴に泣かされてしまった。
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ぶっちゃけ、そんなとこかなぁと予想はできてたけど読後感は悪くないから良いってことで。
最近なんだか良いひと臭の漂ってきた御子柴せんせの、元々の存在を逆手にとってってのが新鮮と言えば新鮮かな。
ミステリとしてより、なりふり構わず記録を追い求める主人公の姿を追うスポーツものとして読んだほうが良いかもね。
リセットするのには慣れた
この言葉に我を重ねてちょっと泣きそうになったりならなかったり。
本格的に御子柴せんせと犬養刑事ががっつり絡むお話、読みたいなぁ。
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交通事故で片足損失したスプリンターの女性の不屈の根性を描くミステリー小説。
前知識なしで読み始めたら、犬養刑事や御子柴弁護士がでてきてうれしい誤算です。
最近の著者の傾向である時事問題が結構盛り込まれていました。
危険運転、障害者アスリートなどなど、被害者が救われない現実に対してエールのような気がしました。
主人公への周りの協力はご都合主義的な感じもしますが、これぐらいうまく進まないとイライラしちゃうかもしれませんね。
ミステリーの部分は御子柴が絡んでいたのである程度予測できましたが、トリックは現代の技術からありえそうで納得したものの、犯行後にそこまでできるかはちょっと無理がありそうな感じです。
それにしても御子柴は法曹界のブラックジャックという感じですね。
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犬養刑事×御子柴弁護士。御子柴さんのダークな所は承知しておきながらも、やはり彼の言葉は好きだ。沙良は強いし素晴らしいアスリートなんだろうけど、時々「…」となってしまう。それくらいのバイタリティがないとパラリンピックなんて目指せないんだろうけど。危険運転致死傷罪、パラリンピック、ドローン。相変わらず時勢を取り入れるのが上手いなぁと思いますが、ストーリーとしては割りと予測がしやすくて物足りなさも若干。犬養&御子柴を登場させるなら、もっと唸るような、圧倒されるようなストーリーが欲しかった…。贅沢ですかね。
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実に面白い。相変わらず中山さんの小説は色々と考えさせられる。テーマが一貫していて勉強になる。自分でも読んでるうちに色んな事が頭に入ってくるのがわかる。
今回は、障害者スポーツとパラリンピックの話。思わぬ事故で片足を失い障害者となった女性スプリンターのややスポ根的な復活話である。ただ、犬養刑事、御子柴弁護士と知っている人の登場には何だかウキウキさせられた。
内容的には結末がどうなるのかが途中で薄々わかりかけたが、まあそれはそれとして、なかなか面白かった。どんでん返しもそれほどでもなかった。ただちょっと流れとしてあまりにも出来過ぎ的な部分もあったような気もする。名もない女性スプリンターが、いくら必死にお願いしても世界的な義肢装具士に義足を作ってもらえるものなのか?ちょっとその点が腑に落ちない気がした。
まあ、全体的にはよくできた作品だと思うし、これからも犬養刑事と御子柴弁護士の対立は続くのだろうかと期待させられる。
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突然の事故で片足を失ってしまった女性アスリートが、障害者スポーツに活路を見出し奮起するスポ根小説。そしてミステリでもありますが。ミステリ部分は案外あっさり。犬養と御子柴が登場するのはファンには嬉しいところですが。御子柴がどういう人物なのかを過去作で理解していると、この真相は分かっちゃうよねえ。
障害者スポーツやパラリンピックは確かに最近注目を浴びてきたとは思うけれど。知名度としてはまだまだかも。もっと注目されていい分野かもなあ。それでもアスリートにとっては、障害があろうがなかろうがそんなの全然関係ないのですね。ひたすら鍛錬に打ち込むストイックな姿が痛々しいながらもカッコいい。むしろそこまでして打ち込めるものがあるという幸せが羨ましくも思えました。
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ミステリな落ちはあんまり。御子柴さん、犬養さんと知ってるけど脇役。
スポ根ってあまり感情移入ができない。
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最初は、どの様な展開になるのか、いつものミステリーなのか、新しく障害者の話なのか、気にしながら読み進めた。すると殺人事件が起こり、馴染みの登場人物も現れ、やっぱりミステリーだと安心する。しかし、メインは障害者の話で、そこにうまいこと謎を絡ませ、驚きと感動を与えてくれる。最後にピークを持ってくるあたりは、さすがと思わされた。
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事故で片足を失った400メートルの女子選手
被疑者が隣人、初恋の相手、現在ひきこもり
弁護士に相談。自殺を事件にみせかけ、保険金を女子選手にわたす。アメリカ人研究者の高価格義足でタイムがあがり、パラリンピック標準タイムをきった
自分の心臓をナイフで刺し、ドローンでナイフを遠くへ運んだ。証拠がないので立件できず。
弁護士は少年時代で殺人をおかず。弁護士になるが、それをばらされ、現在はいい仕事がない。
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知らずに読んでみたら、まさかの犬養刑事×御子柴弁護士という嬉しい組み合わせ。
事件の真相は途中で読めるけれど、犬養さんと御子柴弁護士の対決は面白かった。嘘を見抜く(男性に限る)天才・犬養刑事も、御子柴弁護士には一歩及ばず、御子柴弁護士に軍配が上がった感じ。
障害者への差別や偏見だけでなく、無免許だと危険運転に問えない法律の不条理さも訴える。数年前の亀岡での事故を受けてなんだろうけど、最近中山作品はこういう社会問題を色々盛りこんでくるようになった。
スポーツは根性論ではなく科学。
本の中で何度か出てきた表現だけど、コンマ何秒のタイムを縮めるために、あらゆるデータを分析し、管理、調整していく様子は、本当にその通りだと実感する。
それでも、沙良のどこまでもひたむきで限界まで自分の身体を追い詰める姿は、スポーツに無縁の人間としては十分スポ根に見えてしまうのだけれど…。