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交通事故で左足を失った女性アスリートがパラリンピックを目指す。ミステリー部分は少し有るがなくても良いな。 2018.10.30
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御子柴弁護士、犬養刑事も登場して話はどんどん展開していくのに、引き込まれてほとんど一気読み。
その人にとって生きて行く意味とも言えるものが奪われた沙良、幼馴染で愛する彼女けら生き甲斐を奪ってしまった泰輔の色んなおもいが明かされていき涙が止まらなかった。
パラリンピックには直視できなかった私だけれど、沙良と同じような境遇を乗り越えて出場している人もきっと少なくないだろうと思うと東京パラリンピックはしっかり応援してみたいと思う。
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酒を抜いた日の夜半には本屋に赴き、オモロイのないかなと物色する。中山七里、彼の作風イメージと異なるタイトルと表紙だ。オビを読むと…ぬわぁにぃ「御子柴礼二の姿がちらつく」とな!読まねば。うむむむ、ミステリーとしての質を問うても仕方ない。御子柴ファンとしては彼の冷徹さと正酷を得た振る舞い、そして犬養刑事との応酬に酔いしれる。展開は、池井戸潤作品を読んでいるようだ。泰輔さぁ、それほど分別をわきまえていながらどうしてだよ。
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犬養、御子柴両氏が登場しますが、この本では彼らは完全なゲストです。将来を嘱望されていたスプリンターが幼馴染による事故で左足を切断することに。彼女の絶望や周りの反応、そして変化。障碍者がアスリートとして世界を狙うということの現状。殺人事件とお金の出どころというミステリを絡めて(といってもこちらもおまけ程度ですが)ぐいぐいと最後まで読まされてしまいました。最後に明かされる登場人物たちの気持ちは胸が抉られます。私たちはもっともっと障碍者スポーツについて、知らなくてはいけませんね。
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障害者スポーツの世界がリアリティ豊かに描かれている。
勝つためには莫大なお金と科学的なサポートが必要不可欠。パラリンピックは、もはや参加することに意義がある大会ではないことが分かる。
御子柴弁護士と犬養刑事は、著者の他の作品に登場するキャラクターだったんですね。
ビギナーの私は、読後、皆さまのレビューを読んで知りました。
ストーリーは一気読み。
中山作品は文章が読みやすく引き込まれます。
次は御子柴弁護士が登場する作品を読んでみたい。
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事故で足を失ったスプリンター、サラの奮闘ストーリー。に、事故のきっかけ作った隣人の殺人事件が絡む。熱血具合がさよならドビュッシーと重なり、10代後半の少女のあくなき挑戦、ガッツは読んでいて清々しい。
最大の注目点は、犬飼と御子柴のWヒーローの共演。
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コロナ積読本消化月間継続中。御子柴弁護士がこんなところに出てくるなんてだったが、今回は主役ではなく脇役である犬養刑事にしてもそうであり、あくまでも身障者スポーツにかける沙良の物語である。泰輔は自殺であろうという心証は当初からあったが、そのトリックにはかなり苦心した感がある。読後感は素晴らしく、著者のデビュー当時の「さよならドビュッシー」のような感動がある、こうなるといよいよ岬対御子柴の対決が見たいが、多作家であるのでもう出てるのかしら。最近の月一連作中は設定にやや無理があるのである程度余裕をもって創作してもらいたいものだ。
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犬養隼人刑事と御子柴礼司弁護士が出てきて、この二人が対決する部分がありなかなか面白い。御子柴が主人公の沙良の競技会を見に行くのがあって、ちょっぴり彼の内面を垣間見せてくれるのが嬉しい。が、ミステリーの部分は付け足しで、片足を失ったアスリートの沙良が立ち上がり、パラリンピックを目指して奮闘していく姿がメインだ。いつもながら思うが、テーマの事項についてよく調べていて、それを迫真の描写につくり上げていく技量が凄い。
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初めての中山七里さん。
東京大会を意識して書かれたパラリンピアンの話だと思ったら殺人事件が起きて、ミステリーか!と思ったらやっぱりパラリンピアンの話だった。
沙良の足を奪った泰輔が死んだ時は正直溜飲が下がった気がしたが、犬養のセリフに「罪は正当に償われなければならない」という内容のものがあって反省した。
最近世間からのバッシングによって被疑者が体調を崩すことがあるけど、それは正当に償ったとは言えない。
加害者が法に則り贖罪をすることを望まなければいけないなと思った。
義足や障害者についての描写が細かく、丁寧に取材されたのがわかる。
でも、この作品はパラスポーツへの啓蒙的な意味が強くて、本当は他にもっと得意な題材があるんだろうなという印象。
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将来が有望だったはずの女性アスリートの突然の不幸。
片足を失った境遇に負けず、再び障がい者アスリートの道へと進む。
その奥で起こった殺人事件との繋がり。
ミステリーというよりはドキュメンタリーといった要素が強かったかな。
真相は帯の内容で想像通りで驚きは薄かったですが。
障がい者アスリートとして頂点を目指すための様々な現実的な問題、困難が知れました。
意外なキーパーソンとして登場の御子柴弁護士。
犬養や明日香も出てくるけど今回引き立て役で終わったかな。
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ミステリーというより足に障害を持った女性たちアスリートの再起物語。日本の障がい者スポーツに関することやその厳しさ、難しさがよく分かりました。あっという間に読めそうかな〜と思っていたんですが、情景描写が細かくて、でもその描写にすっと入り込んでしまって、いつの間にかいつもよりじっくりと読んでいて数日楽しめました。他の方の感想を読んでいてら、作中に出てくる御子柴弁護士と犬養刑事はこの作家さんの本では人気キャラなんですね!この作家さんの本は数冊しか読んだことがないので、他の本もこれから読んでいこうと思いました。
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この本の中にパラリンピックを目標にする話も出てきます。すごいタイムリーな本です。
前から中山七里さんの本は御子柴礼司シリーズで読んでいるんですが、ここにも出てた。
市ノ瀬沙良は主人公で200mのアスリート。なのに交通事故で左の足を切断。まだ20歳の子なのにかわいそすぎる。しかも事故を起こしたのは隣に住む幼なじみの泰輔くん。彼は高校で引きこもりになり今は隣というだけで付き合いがなくなってしまった子。
沙良は、一度はブチギレて『足を返して、お前なんか死んでしまえ』って言ったりするがあとは何にもならないし足がもとにもどるわけでもない。
それならば前を向いてパラ目指して頑張る。素晴らしい
その前後で泰輔くんが殺されて警察では犬飼さんが出てくるわ役者が揃いすぎ。
あんまり書くとネタバレしてしまうのでここら辺で。
でもパラの大変さもわかって今読んで損はない感じがしました。
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最初、スポーツものかと思ったが、途中でいつものキャラが出てきてほっとした。
今回のは正直、二人(幼なじみのほう)の相手に対する気持ちと行為の流れがあんまり共感できなかった。弁護士の行動もらしくなく感じる。
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私も昔、陸上の200メートル走をやっていたので、興味深く読めた。弁護士を介してるからといって、保険金がああいう形で使えるものなのかな…と、不可解であったが、主人公の頑張りを応援する思いで完読した。
また、ちょっと出てきた弁護士が主役の御子柴礼司シリーズがあるとわかり、これから読むのが楽しみ。
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スポーツものもすごい!突然脚を失ってしまった女性アスリートの絶望、そして再起が描かれた作品。息の止まるような200mの疾走。再びトラックに戻ることを決めた沙良の原動力が最後に明らかに。
ミステリー要素+スポーツもので読み応え抜群の1冊でした。