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雫井脩介さんの本を初読。
今年読んだ本の中でもベスト3に入る秀作。
女子中学生を殺したが、逃げ延びた男が凶悪殺人事件の捜査線上に浮上。担当検事の最上は、かつて女子中学生の両親が管理人をしていた寮の学生だった。当時、重要参考人であった男は時効が成立し、罪に問えない…。正義とは何か?法とは何か?
ストーリーの設定が秀逸。身勝手な男への怒りに共感を覚えつつ、読み進める。驚愕の展開から、下巻へ!
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2018/1/15
910||シズ (3階文庫)
正義はどこにあるのだろう。
ある殺人事件をめぐって、法の裁きを受けさせようとするベテラン検事と、その裁きに疑問を抱く若手検事。
二人はやがて対立することになる。
上巻は読むのがしんどかった。
でも、下巻は一気に読めます。
我慢して読んでみて!
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雫井さんの作品を読むのは、火の粉に続いて2作目かな。
少し前に、太田愛さんの書いた”幻夏”を読んでなぜ、冤罪が起こるのか?という流れを知ったが、これもそれと同じで検察側の人間が冤罪を作り出している。
本来ならば、法の下において正しい手順で裁判を迎えなければいけない検察官の最上が、自分の個人的な感情(正義感?)とエゴで暴走していく姿は正直、気分が悪い。だからと言って、ここに出てくる弓岡や松倉が良いのか。と言われれば当然、そんなはずはない。彼らも罪をおかした罪人なのだから。
読んでいて気持ちの良い小説ではないけれど、ページをめくる手が止められなくて上巻を一気に読んでしまった。下巻では、沖野と最上、そして松倉の関係性がどう変化していくのか先が気になるところである。
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下巻まで一気に読了。主人公は優秀なベテラン検事・最上と、若手検事・沖野。ある1つの事件に2人が関わることに。そこから物語は大きく動く。最上が傷を抱える過去の事件と、冤罪を主張する男。最上が大きな行動を移すところから更に急展開。正義を追い求める沖野を応援しながらも、最上の気持ちも痛いほど理解できる。終盤は悲しい結末が。希望もあるけど、でも、松倉に対しての憎悪は最後までスッキリしなかった。
これは今年の夏は、拓哉とニノがW主演で映画が上映される。最上を引き受けた拓哉の覚悟を受け入れ、心して見たい。
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数回挫折していて今度こそ!の再読。後半に掛けて一気読みせざるえを得ませんでした。最上検事がとった行動が下巻でどのような結末に結びつくのか。沖野検事はどうやってこの状況を乗り切るのか!?いよいよ、下巻です。
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二人の検事が主人公のこの小説。一人は新進気鋭の若手。もう一人はベテラン。そこに、ベテラン検事の仇であり、時効事件となってしまった事件の重要参考にである人物が現れる。その人物は、違う刺殺事件の容疑者として。。。
物語が進むにつれて、その刺殺事件は違う人が真犯人であると、わかってしまう。しかし、その結果には納得できないベテラン検事。そこで、ベテラン検事は、その容疑者を真犯人に仕立てようと様々な画策をしてしまうというもの。
上巻の最後に、題名になってる検察側の罪人が出てきてしまうのがちょっとガッカリではあった。
ただ、時効になってしまった事件の罪を償わせようとする検事の正義感は、なんとなくわかった。もうすこし方法はなかったのか、とは思うところがあったけど。
この小説では、結果的に、検事の不正はバレてしまい、時効になった事件の容疑者は、その事件でも無罪、無関係となり、罪の償いはしないことになったのも、ちょっと疑問が残る終わりだった。
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映画化されるというので手に取った一冊ですが、公開日には日本にはいないため映画を観れるのはいつになることやら... 検事同士の対立だとばかり思って読み始めたのですが、新たな犯罪が起こり、展開が気になります。ベテラン検事の正義と犯罪の狭間で逡巡する姿が意外にあっさりしていたような気もしたんですが、それだけ展開の時間が早かったということでしょうね。下巻に続く。
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映画化と知る前に購入したが、しばらく積読状態で読み始めた時にはジャニーズタレント二人が主役で映画化…と知りました。そのため、主役の二人をジャニーズの二人の顔でイメージしながら読み進めましたが、ちょっとジャニーズ2人じゃ軽い感じだな〜と。
肝心のストーリー、上巻はやや展開がまどろっこしく感じました。ただ、冤罪とはこうやって作られるのか、検事も所詮はヒトなのだな…と思わせる場面もあり、単なる法廷モノではない読み応えを感じましたね。
上巻ラストから一気に展開し始めたので、下巻が楽しみです。
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上巻読了。
映画を公開日に見てから、書籍を読み始めました。
物語が、大きく動き始めたところで、下巻に。
コメントは、下巻と合わせて...
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映画を見たので原作も、と購入。
展開が分かっているからか、色々と回りくどいようにも感じてしまったが、本来正しい姿はこちらなのだろうと思った。
下巻も早く読み終えたい。
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「クローズド・ノート」ぶりの雫井さん。映画化を機に購入。
前半は少しまどろっこしい感じ。下巻で一気に進むか。
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映画化され話題のサスペンス作品。司法制度の中で犯罪がどのように処理されていくか、一般人がなかなか知ることがない検察内部の作業もわかる(フィクションの部分も多々あるだろうが)作品だ。
司法のシステムのみの単なるサスペンスに終わらせず、そこに関わる人間、人間関係、感情等を絡ませ、奥深い人間ドラマに仕立て上げている。
上下巻の文庫本で読んだが、上巻部分では検事・最上の執念の深さが彼が辿ってきた人生だけでは受け入れがたいものを感じたが、下巻になり状況が急展開し、登場人物、最上と
沖野の心情が細かく描写されると人間ドラマとして深みを増し、またこの作品がどのような結末を迎えるのか、当然事実としての結末は予想できるとしても人間ドラマとしての結末が気になり一気に読み終えた。
主人公二人の人間ドラマとして感動した作品だ。
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予想外の展開で、罪人っていう言葉が入ってるタイトルに納得。正直そこまでやっちゃうかって思いました。正義ものが好きなので少し裏切られた感じがするけど、そういうのを目的で手に取ったわけではないので、登場人物に感情移入して楽しみながら読みました。早く下巻を読みたいです。
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雫井さんの作品はクローズド・ノートしか読んでいなかったので、全く違う題材だっただけにこの方はこんな話も書くのねという感想。
映画の方を先に観たけれど、映画の方がよりセンセーショナルというか、狂気的にされている。
私自身が警察ものというかこういう題材の話が好きなのかすらすら読める作品。
映画ではこの先あまり話が続かなかったけれど、この先下巻に続くので原作はどのようになるのかを楽しみに下巻を読みにいこう。
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老夫婦殺人事件の容疑者に23年前の未解決事件の重要参考人が。重要参考人の松倉が未解決事件の関与を認めた後、最上検事は松倉を罰するため、自ら手を汚し工作を開始する。