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上巻は不愉快な気分になりながらイヤイヤ読んだが、下巻は引き込まれた。さすが。
でも辛かった。
読み進めるうちに肩入れする人物がコロコロ変わってしまって、誰が正しいのか。何が正しいのか。
ツラくて切ない。
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互いの正義の在り方の相違により袂を分けた最上と沖野。二人がそれぞれ貫いた正義の行く末は、慟哭のラストを迎える。検察小説の傑作。
世間的には勝利した沖野と地に墜ちた最上。ただ、心の充足感や達成感、掴んだものや失ったものなどは勝ち負けと一致しない。ミステリーの領域を越える作品である。それにしても、映画化のキャストがイメージと合わない。
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人の数だけ正義があるなかで、果たして正義を貫くとはどういうことなのか。
わからなくなるような、悲しいお話でした。
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ページをめくる手が止まらなかった。
面白かった。なんというか…奥行きのある面白さ。
果たして本当の正義とは何なのか、、。
沖野は真相を解明したけど、松倉の無反省な態度や白川の本性からも、全てがハッピーエンディングとはならなかった。
前川や水野も最上と同じ気持ちはあったんだろうな。最上が泥かぶっただけ。
本当に本当に、正義って何なんだろうと考えさせられてしまった。
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このミス2014年版8位。ミステリーでもあんまり取り上げられないし、現実でもあんまり何やってるの分らない検事が主役の物語。途中から話がきつすぎるのと、唐突なありえなさとで若干ページをめくる手が止まったけど、読み進めて行くうちに徐々に共感してしまい、最後には納得してしまうのが不思議。長い小説だけど前半の一部分を除いては、サクサク進む一気読み系の作品。事務官の女性の存在がきつい話の息抜きになってていい感じ。読んでるときは山本美月のイメージだったけど、映画では吉高由里子が演じるんですね。まあそんなにはずれてないかも。人物描写も物語りの展開もしっかりしてて、すごく記憶に残るお話でした。
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面白かったがリアリティはない。というかこれがリアリティあるとしたらとんでもないこと。ただ検察とか警察ににらまれたらほんと怖いなーと思った。
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法律とは、検事とは、弁護士とは?考えさせられる本。
ミステリー感はないが、文体、構成がいい。
映画も期待!
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雫井脩介の長編ミステリ、映画化原作の後半読了。
休日1日で一気読み!のオモシロさ!!
ミステリとしてより、人間ドラマ的な面白さでした。
これを木村拓哉とニノで映画化・・・ちょっと観たくなります(^_^;)文句なしの五つ星で!
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下巻も一気読み。正義とは何か?自分自身に問い続ける若手の沖野検事。壊れかけた最上検事の家庭も、徐々にお互いを理解していくが…。ラストには涙しました。ぜひ映画も観たいと思います!
この本を読むと、大切な人と石狩鍋を食べたくなります!
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最初は正直あまり入り込めませんでした。
でも個人的に興味があった、法曹関係者について知りたくて最後まで読んでみました。
正直、最上さんの心情や行動には??な部分があります。
最上さんが殺された女の子に何か特別な感情なりがあったのなら納得は出来ますが、彼のメンタルバランスはそんなことでは崩れない人なんじゃないかなと思いました。。
今まで何千件の事件を担当してきて、きっと色々な思いを抱きながらもタフに割り切って、手を抜かずやってきた人だと思います。
この件だけ、なぜこのように固執するのか、え、最上さんってそこまで浅はかな自己中心的考えな人なの…?と、最上さんの行動の理由付けが甘く感じました。
逆に沖野さんの方に感情移入しました。彼の葛藤とそれに負けなかった精神力には感動しましたが、だからこその最後の虚無感、いたたまれなさ、は切なかったです。
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途中から涙がポロポロと溢れて読み終わってしばらくは、涙が止まらなかった。こんなにやり切れなくて複雑な思いをして泣いた本は初めてかもしれない。多分、読んでる間に私自身が沖野になってた(苦笑)
読み手である私は、上巻で何がどうなって事が起こったのか知っているから、下巻で沖野が真相に一歩一歩近付いて行く姿に、早く!早く気付いてくれ!犯人はすぐ近くにいる!という思いが強かった。
しかし、ラスト少し前から全てが白日の下に晒された後の展開を読むのが怖くて変な動悸を起こしたけれど結局、最後の最後を知りたくてページを捲る手は止められなかった。
それぞれが起こした事は本当に、正義だったのか。でも、正義感があったからやったんだよね?!その正義感があやふやで脆くて、ふとすれば形、姿までをも変えてしまう。。。
私もこの本を読んで、正義って何だろうって分からなくなった。正義って、何なんだろう。
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下巻まで一気に読了。主人公は優秀なベテラン検事・最上と、若手検事・沖野。ある1つの事件に2人が関わることに。そこから物語は大きく動く。最上が傷を抱える過去の事件と、冤罪を主張する男。最上が大きな行動を移すところから更に急展開。正義を追い求める沖野を応援しながらも、最上の気持ちも痛いほど理解できる。終盤は悲しい結末が。希望もあるけど、でも、松倉に対しての憎悪は最後までスッキリしなかった。
これは今年の夏は、拓哉とニノがW主演で映画が上映される。最上を引き受けた拓哉の覚悟を受け入れ、心して見たい。
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せつない。
せつないのぅ。
松倉を反吐が出るほど、嫌いだ。
「正義とはこんなにいびつで、こんなに訳の分からないものなのか。」
キムタクとニノで映画化されるのね!
見なくちゃ!
https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kensatsu-movie.html
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下巻も読了。正義とは何か。沖野はこの先どんな人生を歩むのだろう。最上が犯した罪を暴くことになって、松倉の冤罪を防ぐことができたけれど、それで良かったのか?と葛藤する沖野の姿、とても苦しかった。法とは何だろう?と大きなテーマで考えさせられる。
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二人の検事が主人公のこの小説。一人は新進気鋭の若手。もう一人はベテラン。そこに、ベテラン検事の仇であり、時効事件となってしまった事件の重要参考にである人物が現れる。その人物は、違う刺殺事件の容疑者として。。。
物語が進むにつれて、その刺殺事件は違う人が真犯人であると、わかってしまう。しかし、その結果には納得できないベテラン検事。そこで、ベテラン検事は、その容疑者を真犯人に仕立てようと様々な画策をしてしまうというもの。
上巻の最後に、題名になってる検察側の罪人が出てきてしまうのがちょっとガッカリではあった。
ただ、時効になってしまった事件の罪を償わせようとする検事の正義感は、なんとなくわかった。もうすこし方法はなかったのか、とは思うところがあったけど。
この小説では、結果的に、検事の不正はバレてしまい、時効になった事件の容疑者は、その事件でも無罪、無関係となり、罪の償いはしないことになったのも、ちょっと疑問が残る終わりだった。