ケヤキの絵本 みんなのレビュー

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投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

雰囲気のある絵と良くわかる写真で樹木を紹介するシリーズ。木の育ち方や種類などの理科的な部分と、利用法や文化・歴史などの文科的な部分が上手く混じっていて、いろいろな興味を満たしてくれる。

ケヤキは身近な木の一つである。街路樹にもあるし、公園で綺麗な形をみせてくれる。あの「すっと」広がった形が特徴でもあるが「欅という漢字は手を挙げているような形から。」という説明はとても良くわかった。これでこの漢字を記憶に刻むことができた気がする。

秋になってなんだか小さい葉のついた枝が落ちているのが、いわゆる枯葉とは違う「種子をつけた特別な葉」ということも本書で良くわかった。高い梢で普段は気づかない部分だが、落ちたものでもこれからは良く見てみたいと思う。

身近な樹を、さらに楽しめる内容がたくさんあって大人にもよい絵本であった。