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内容は2016年6月〜8月に、同志社大学神学部での
特別講義を記録したものです。
ゆえに勉強術について語られているのは、
その一部分であって本旨ではないです。
その一部である勉強術についてだけでも読む価値は
ありますが他の内容は、題名と合致しておらずちょっと
肩透かしを食う感じを持つかもしれないです。
それでも佐藤優に私淑している人にはたまらない一冊です。
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"基礎学力として、数学、英語、歴史が重要。
語学に関しては、初級のレベルにいる限りは毎日欠かさず行わないと、あっという間にレベルは落ち込む。最低でも毎日30分。初級からの学習時は、最初の1か月間はかなりの時間を割いて集中的に一つの科目のみ行う。その後、平日3時間、土日は5時間学習を続けること。初級レベルを脱するには、100時間から200時間が必要。
学習に最適なテキストの紹介もある。
本書はキリスト教を学ぶことが前提の学生に向けた講義なので、難しいと感じる部分があるが、21億人(1993年の調査)の人々が信仰している宗教を学ぶ良い機会。
世界宗教信者の割合では、キリスト教33%、イスラム教22%、ヒンドゥー教15%、仏教6%、儒教・道教4%、無宗教14%、他6%程度と言われている。
ほかの国の方々との交流は避けて通れない時代ゆえ、話し相手となる品物のバックグラウンドを理解しておく必要があり、宗教についてもある程度の知識は持っておかないといけない。"
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著者が、母校である同志社神学部でおこなった講義をまとめた本です。
キリスト教の信条を読み解くことで、キリスト教の教養を実践につなげていくための方法を説いているほか、就職のための実践的なアドヴァイスや、語学の勉強のしかたなど、さまざまな話題がとりあげられており、おもしろく読めました。
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著者の母校、神学科での講義内容とそれに付随する勉強術や宗教学に関する内容。
勉強術の話というより、人生への向き合い方としての要素が強いと感じた。
同じカトリック系として捉えていた、上智と同志社でこんなにも違いがあったことに気づいた一冊になりました
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ところどころ実践的でたしかに、と思う考え方を見つけることができる。佐藤優の自伝的著書を読んでからの方が納得度は高まるが、それを読んでいるならこの本はあくまで小手先、という印象も受ける。佐藤優の言葉より、その人生や経験から学ぶことが多いという意味で
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大学の神学部での講義を文字にしたもの。
神学部に関する内容がメインのため、読み飛ばした部分は多い。しかし、第二次世界大戦の誘発はナチスドイツの誕生やなイスラム教のラマダンの時期に関する話は、読んでいて面白かった。
宗教に関する知識が全くないので、宗教上の慣習などの話は興味深く読むことができる。
大学のときに読みたかった本。
しかし、今からでも100時間を目安とした勉強を始めていきたいと思えた。
宗教や歴史に関する読み物としては面白いので、いつか改めて読むために残しておく。
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「悪魔の勉強術」というタイトルから、勉強のノウハウ本だと思って購入し読んでみたら大違い。
これは著者•佐藤優さんが、同志社大学の神学部で行った特別講義を収録した本である。そのため、キリスト教についての話が多い。
私が興味深く読んだ内容は以下のもの。(ざっくり箇条書きにします。)
•自己愛の問題について。柚木麻子さんの「伊藤くんA to E」や「ナイルパーチの女子会」、本谷有希子さんの「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を、自己愛をマネジメントできない人が引き起こす物語として紹介している。読みたい。
•就活をスタートするにあたって「数学」「英語」「歴史」をしっかり学ぶべきというもの。特に数学。
•スーパーグローバル大学への警鐘。英語による授業において、先生の伝達率が3割、学生の把握率が2割だったら…6%しか伝わらない。うまくいくはずがないというもの。
•動機づけ次第で暗記力はアップする。年号を暗記することの意味。それぞれの時代、出来事の関連性。
•モスクワでロシア語が上達できないワケ。資本主義国の外交官は、モスクワ大学のロシア語が下手になる特別のコースに入れられるシステムになっている。「資本主義国の外交官は全員スパイである。スパイ活動させないようにするには、語学ができないのが1番いい。」という考えによるもの。
•これでもかこれでもかと語学を学ぶ姿には、刺激をもらいました。
•翻訳のあるものは全て日本語で良い、という考え。
•テロ事件の話。
•アラビア語を学ぶことの難しさ。アラビア語というのは1年ぐらい留学したって絶対にできるようにならない言語。
•外務省のアラビア語養成について。アラビア語の難しさは、ロシア語の比ではない。外交官試験に合格した人たちは、研修所に缶詰になる。缶詰期間は7ヶ月。研修中は、朝の9時から夕方の5時まで、徹底的にアラビア語の授業だけをやって、おまけに1時5時間かけないとできない宿題が出る。
•上記の7ヶ月で大体東京外国語大学の2年生レベルにまで一気に引き上げられる。それ以外にも本省で実務研修を約10ヶ月やると海外研修に出る。他の語学は研修期間2年だけども、ペルシャ語は2年半、アラビア語に至っては3年間。
しかもその1年目はアラブ諸国、今は大体エジプトだが、そこの小学校3年生位のレベルに編入する。他の言語は高校生レベルだが、アラビア語だけは、小学校レベルの中から始めないと、習得できない。
•それに加え、アラビア語の場合は、下記言葉ができないと意味がない。何故かと言うと、その地方の方言ができても汎用性がないから。アラブ首長国連邦でアラビア語を勉強したとしても、エジプトに行ったら話し言葉は全然通じない。オーメンへ行っても通じないし、イエメンもダメ。
•では、全体に通じるアラビア語を学ぶなら、どこの国で学んだらベストかと言うと、シリア。ところが今は退避勧告が出されていて、入国できないし、そもそも在シリア日本大使館でさえ、レバノンに避難しているという状況。
•���実的には、標準アラビア語を覚えても、実際、日常で使うアラビア語に慣れるためには、外務省で3年の研修をした後、さらに5年はかかる。
ここまでして鍛え上げられたエリートも、通訳の場に立たされても相手が方言話者だったりするとさっぱり分からなかったというエピソードも…。すごい。
•ある宗教を学び知るためには、他の宗教にも通じていなくてはならない。
•遠藤周作「沈黙」の考察。これがとても興味深かった。「沈黙」は好きな作品ですが、また読み返したくなりました。
•勉強をするモチベを上げるために読み始めましたが、また違った学びを得ることができました。