紙の本
翻訳家村上春樹
2023/05/28 14:17
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
翻訳家村上春樹は小説家村上春樹とも切っても切れない関係にあるのでそのファンはもちろんだが、村上に関心のない人も翻訳家としてのその姿をきちんと評価すべきだろう。それだけの仕事をしてきたのである。
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それこそ ”ほとんど” 読んでいた。
彼が訳して紹介してくれなかったら、ティム・オブライエンにもグレイス・ペイリーにも出会うことはなかったのだろうし、「心臓を貫かれて」でぐっさり貫かれることもなかっただろう。
一冊を通して、翻訳者としての良心と誠意を感じる。自分が気に入った物だけを訳せるのは彼の特権?であり羨ましい限りだが、楽しんで訳しているからこそ、彼が気に入った何物かが読者にも届くのだろう。
次にどんな作品が届くのか、いつも楽しみだ。村上訳「心は孤独な狩人」もいつかぜひ読んでみたい。
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旺盛な意欲の源は、翻訳が創作にもたらした影響は――思い入れをこめて訳書1点1点を自ら紹介。翻訳家・村上春樹が36年の道のりを振り返る。柴田元幸氏との対談も収録。
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村上春樹が翻訳した作品について語る本で、村上春樹翻訳の本はチャンドラーの翻訳を中心に数冊しか読んだことが無くて、こんなにたくさん翻訳していたんだ、と改めてびっくりした。もっと村上春樹翻訳の本を読んでみたいな、と思った。
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初読。図書館。小説家・村上春樹の本はほぼすべて読んでいるが、翻訳家・村上春樹の仕事はずいぶん前に数冊しか読んでいない。どの作家にものめりこめなくて、「翻訳してる時間あったら新しい小説書いてくれよぉ」と思ったものだ。でも村上さんにとっての仕事としての翻訳の話はとても面白くて、今は「翻訳したいだけしていただいて、さらに新しい小説もお願いします」と思っています。
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語学もできないくせにいつかじっくり翻訳…ぢゃなくても、読みたい本を言語で読みたい。と思うけど、好きな人は時間があるないの問題ぢゃなく、読んで、楽しんで訳すんだな、と。翻訳本はどうも苦手だったけど、訳者に村上春樹の名前を見るとつい手にとってしまう、翻訳本も訳者で選べる楽しみ。とりあえず「バースデイ・ストーリーズ」を図書館予約。
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気軽にも読めるが、知識次第では人それぞれ深めることもできる。
翻訳を全然知らない人から、翻訳に携わる人まで。
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翻訳本には(スティーブン・キングは別)あまり興味がなかったけど、あまりに著者が夢中になって読んでこれを訳したいって(日本にも紹介したい)って思ったほどの小説なら
読んでみたくなった。
小説と翻訳が上手く連動して(別の筋肉を使ってそれぞれに相乗効果があるらしい)書けるってのがすごい。
翻訳は柴田元幸氏との対談でも触れてたけど楽しい作業らしい。
絶賛しているいくつかの春樹翻訳の本、読んでみよう。
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翻訳におけるこれまでのランドマークという感じで、翻訳家としての村上春樹の魅力いっぱい。カーヴァーやフィッツジェラルドを日本に紹介した功績はとてつもなく大きい。
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★3.5。
作家が翻訳に勤しむ秘密が垣間見える。文章の習得、究極の熟読等々、年間2冊程度の翻訳本を世に送り出してきた実績から重みがあります。
それにしても他の作家はどうやって文章・文体を我が物にしているんだろうか?村上春樹を通して心に浮かんだ素朴な疑問であり、本作読了後の最大の関心事です。Bruceじゃないけど学校じゃぁ学べんでしょ?他の小説なのかな?
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現存する職業作家のうち、自らの創作活動と平行して最も多くの翻訳活動を行っているのが村上春樹であるのは間違いがない。僕自身にとっても、レイモンド・カーヴァーやレイモンド・チャンドラー、ティム・オブライエン、ジョン・アーヴィングなどとの出会いは、彼の翻訳がなければなかった可能性があるし、スコット・フィッツジェラルドやJ.D.サリンジャー、トルーマン・カポーティなどの新訳によって、改めて作品の持つ素晴らしさに触れるなど、彼の翻訳作品を読むのは大きな楽しみであった。
本書では、彼の翻訳作品の全仕事のクロニクルや、そのサポート役を長年務めたアメリカ文学者/翻訳家の柴田元幸との対談等を通じて、彼の翻訳活動の全体像を掴むことができる。改めて読んでいない作品もたくさんあることに気づき、1冊ずつ読んでいく楽しみが今後も得られることを嬉しく思う。
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村上春樹の翻訳は数冊しか読んでないが、この本は読みたかった。
柴田元幸さんが、結構関わっておられることは知らなかった。
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こういう過去の仕事をまとめたアーカイブものの本は、「データベースとしてはいいけど、読み物としてはちょっとなぁ」と感じることが多いが、本作では小説とは違う翻訳の楽しみ方を教えてもらった。
「村上春樹ほどの人なら、最初から翻訳なども軽くこなしてたんだろう」などという思い込みは軽く吹き飛ばされる。
何度も間違え、たくさんの朱を入れられながら翻訳の腕を磨いてきた姿に背筋を正される思いがした。
それでも「血の滲むような努力」みたいな悲壮感は微塵もなく、翻訳は「自分へのごほうび」であり「午後からの楽しみ」であり「時間さえあればついやってしまうもの」という。
「これからは国際社会なんだから英語くらい…」などと100回説かれるより、遊ぶように学ぶ大人の格好良さは刺激になる。
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タイトルどおり村上春樹さんが今までに翻訳した約70冊の本の紹介と翻訳時のエピソード。おすすめ本という意味では、それを翻訳してしまうほどおすすめと言われると説得力ありますね。文体などは全く違うそうで、違う文体の中に入って仕掛けを見るのが楽しいとか。後半は翻訳家柴田元幸との対談。「翻訳夜話」の延長のようで、詳しい世界ではないのだが、舞台裏が面白い。
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村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事読了。職業小説家としての一面と翻訳家としての一面。その二つの面は似ているように見えて実はまったく違うものである。そして、翻訳家の一面があったから職業小説家としての力を強めることが出来たという。では、その翻訳した作品はどんなものがあるのか知りたかったので読んでみた。その結果、スコット・フィッツジェラルドやレイモンド・チャンドラー、レイモンド・カーヴァー、カポーティなど数え切れないほどの量の翻訳をしていたことがわかった。グレートギャツビーやささやかだけれど、役にたつことは前々から気になっていたので今度読んでみようと思った。