『老子』　その思想を読み尽くす みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、中国の春秋時代の哲学者である老子が著したとされている『老子』に含まれる思想を総合的、かつ体系的に解明して、読者に分かり易くその内容を教示してくれる画期的な一冊です。同書には、「無為自然」、「道」、「徳」といった根本思想から、「小国寡民」や「無為の治」といった政治哲学、さらに「不争」といった倫理思想及び養生思想など、古代の中国思想の基礎とも言える思想が含まれています。この思想を知ることこそが、中国思想を理解する上での早道であり、また後年に世に出された各種思想書である『荘子』や『韓非子』、『荀子』、『淮南子』などを読む際にも非常に役立つものとなっています。ぜひ、この機会に、中国思想の礎を築いたとも言われる『老子』をじっくりと味わってみませんか？

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投稿者：福原京だるま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

老子が形成されていく過程を出土文献を利用して推定しているのが興味深い。老子の道の思想が中央集権的な皇帝志向に通ずるという指摘はそういう見方をしたことがなかったので新鮮だった。